キアンティ・クラッシコ　究極の進化形 グラン・セレツィオーネ

キアンティ・クラッシコ　究極の進化形 グラン・セレツィオーネ

イタリアワインの最高峰D.O.C.G.

イタリアの豊かなワイン文化において、その品質を語る上で欠かせないのが「統制保証原産地呼称」を意味するD.O.C.G.です。これは、イタリアが誇るワインの品質保証制度で、厳しい基準をクリアした特別なワインだけに与えられる称号です。
数あるD.O.C.G.ワインの中でも、とりわけ厳しい基準を設け、最高峰に位置付けられるのが「キアンティ・クラッシコ グラン・セレツィオーネ」です。
「キアンティ・クラッシコ」は、イタリア中部のトスカーナ州で造られる、サンジョヴェーゼ種を主体とした高貴な赤ワインです。その中でも「グラン・セレツィオーネ」は、厳選された区画のブドウだけを使用し、最低30ヶ月の熟成期間を経て初めて世に出されます。
その味わいは、深いルビー色を帯び、熟した果実の芳醇な香りと共に、上品な酸味と力強いタンニンが織りなす、複雑で重厚な味わいが特徴です。
長い歴史と伝統に裏打ちされた、イタリアワインの最高峰「キアンティ・クラッシコ グラン・セレツィオーネ」。その深遠な味わいは、まさに至福のひとときを与えてくれるでしょう。

トスカーナを代表するワイン産地 キアンティ・クラッシコ地区

イタリア中部に広がるトスカーナ州は、温暖な気候と豊かな自然に恵まれた、まさにイタリアを代表するワインの産地です。太陽の光をたっぷり浴びて育ったブドウから、個性豊かなワインが数多く生まれています。中でも、ルネサンスの都フィレンツェと、歴史的な街並みが美しいシエナ、この二つの都市に挟まれた丘陵地帯に、「キアンティ・クラッシコ地区」があります。ここは、古くからワイン造りが盛んな地域として知られ、イタリアワインの中でも最高峰の品質を誇るワインを生み出す銘醸地として、世界中のワイン愛好家を魅了し続けています。
この「キアンティ・クラッシコ地区」で作られるワインだけが、「キアンティ・クラッシコ」という特別な名前を名乗ることを許されています。その味わいは、使用するブドウ品種「サンジョヴェーゼ」の特徴である、力強い果実味としっかりとした酸味、そして熟成によって生まれる複雑な風味が特徴です。
古くから続く伝統的な製法を守りながら、近年では最新の技術も積極的に取り入れ、さらに品質の高いワイン造りが行われています。それぞれの造り手の個性と伝統が織りなす多様な味わいを、じっくりと堪能してみてください。

グラン・セレツィオーネ誕生

イタリアを代表するワイン産地であるトスカーナ州で、伝統的な製法を守りながら高品質なワインを生み出し続ける「キャンティ・クラシコ」。その中でも、ひときわ優れたワインだけに許される称号、それが「グラン・セレツィオーネ」です。2014年に制定されたこの新たなカテゴリーは、ワイナリーの威信をかけた、まさに「厳選なる選択」の証と言えるでしょう。

「グラン・セレツィオーネ」を名乗るためには、「キャンティ・クラシコ」の規定に加え、さらに厳しい条件をクリアしなければなりません。使用するブドウは、ワイナリーが所有する単一畑、もしくは区画を厳選し、収量制限もより厳しく設定されます。さらに、熟成期間は最低30ヶ月と定められており、その間最低3ヶ月は瓶内熟成を経た上で、厳しい官能検査に合格しなければなりません。

こうした厳しい基準をクリアするために、生産者は、ブドウの栽培から醸造、熟成に至るまで、一切の妥協を許さず、伝統的な手法を守りながら、最高のワインを造り出すために惜しみない努力と情熱を注ぎ込んでいます。その味わいは、力強さと優雅さを兼ね備え、長期熟成にも耐えうる複雑なアロマと、深みのある味わいが特徴です。世界中のワイン愛好家から注目を集める「グラン・セレツィオーネ」。その奥深い世界を、ぜひ一度体験してみて下さい。

グラン・セレツィオーネの条件

「グラン・セレツィオーネ」は、イタリアを代表する赤ワイン産地であるキャンティ地方において、最高峰の品質を誇るワインにのみ許された称号です。この称号を得るためには、厳格な規定によって定められた、非常に厳しい条件をクリアする必要があります。

まず第一に、原料となるブドウは、ワイナリーが所有する単一の畑で収穫されたもの、もしくは複数の畑から収穫されたブドウの中から特に厳選されたものでなければなりません。しかも、使用できるブドウは自社畑で収穫されたもの100％と定められており、他の生産者からのブドウ購入は一切認められていません。

第二に、グラン・セレツィオーネは、最低でも30ヶ月以上という長期の熟成期間を経なければなりません。これは、通常のキャンティ・クラッシコの熟成期間が約1年であることを考えると、実に2倍以上の期間に相当します。さらに、このうち3ヶ月以上は瓶内熟成させることが義務付けられており、長期熟成によって醸し出される、複雑で深みのある味わいが特徴です。

そして第三に、アルコール度数は13度以上と定められています。これは、ブドウの凝縮度が高く、しっかりと熟成されたワインであることの証でもあります。

これらの厳しい条件をクリアすることで、「グラン・セレツィオーネ」は、他に類を見ない深みと複雑さを備えた、高品質なワインとして、世界中のワイン愛好家を魅了しています。

味わいの特徴

「キアンティ・クラッシコ グラン・セレツィオーネ」を口にすると、熟した果実を思わせる豊潤な香りがまず広がります。イチゴやブラックベリーを彷彿とさせる濃厚な香りに、ナツメグやクローブなどの複雑なスパイスの香りが上品に重なり、深い余韻を生み出します。口に含むと、しっかりとした渋みと爽やかな酸味が見事に調和し、飲みごたえのある味わいです。この力強いタンニンと酸は、長期熟成によってさらに複雑さを増し、円熟した味わいに変化していくでしょう。熟成を経て真価を発揮するポテンシャルを秘めたワインと言えます。力強い味わいは、牛肉や羊肉など、コクのある肉料理や、熟成されたチーズとの相性が抜群です。特別な日のディナーに、大切な人と味わいたい1本です。また、ワイン愛好家への贈り物としても喜ばれるでしょう。