甘口スパークリング？ドイツワインの「ミルト」とは

甘口スパークリング？ドイツワインの「ミルト」とは

あまり知られていない「ミルト」

お酒の世界、特にワインには、その味わいを表現する言葉がたくさんあります。辛口や甘口といった基本的な表現は、私たちにも馴染み深いものです。しかし、世界に目を向けると、国や地域によって独自の表現が使われていることがあります。今回は、ドイツのスパークリングワインで見られる「ミルト」という言葉についてお話しましょう。

「ミルト」と聞いて、どんなワインかを想像できる人は、よほどのワイン通でしょう。この耳慣れない言葉は、ドイツ語で「甘口」を意味する言葉なのです。ドイツでは、スパークリングワイン、特にゼクトと呼ばれる種類のワインによく使われます。

「ミルト」のスパークリングワインは、優しい甘さが特徴です。食前酒として楽しまれることが多く、デザートワインとしても楽しむことができます。甘口のスパークリングワインというと、甘ったるいイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、「ミルト」のスパークリングワインは、甘さの中に、ほどよい酸味と爽やかさがあり、バランスの取れた味わいが魅力です。

普段あまり耳にすることのない「ミルト」という言葉ですが、これを機に、ドイツの甘口スパークリングワインの世界に触れてみてはいかがでしょうか。

ドイツのスパークリングワインの甘辛表示

– ドイツのスパークリングワインにおける「ミルト」の甘辛度合いドイツのスパークリングワインを選ぶ際、ラベルに記載された甘辛表示は重要な手がかりとなります。甘口がお好みの方にとって、「ミルト」という表示は魅力的に映るかもしれません。しかし、「ミルト」＝「甘い」と短絡的に考えてしまうのは早計です。ドイツワインの甘辛表示は、残糖量に基づいて厳格に定められています。「ミルト」と表示するためには、1リットルあたり残糖量が50グラムという条件を満たす必要があります。これは、決して甘ったるいわけではなく、むしろ控えめな甘口と表現するのが適切でしょう。デザートワインのような濃厚な甘さを想像すると、肩透かしを食らうかもしれません。「ミルト」以外にも、ドイツワインの甘辛表示には様々な種類が存在します。例えば、「トロッケン」は辛口を、「ハルプトロッケン」は中辛口を意味します。これらの表示を参考に、自分の好みに合った甘辛度のスパークリングワインを選び出すことが大切です。

「ミルト」の味わいの特徴

「ミルト」という名のスパークリングワインは、口に含むと心地よい甘さが広がりますが、甘ったるさはなく、爽やかな酸味が感じられます。この甘さと酸味のバランスがとれているため、非常に飲みやすく、何杯でも味わいたくなるでしょう。
また、グラスに注ぐと、リンゴや洋ナシを思わせるフルーティーな香りが漂い、飲む前から期待感が高まります。この華やかな香りは、食前酒として楽しむのにぴったりです。食後には、フルーツを使ったタルトやケーキなどのデザートと合わせると、ワインの甘酸っぱさとデザートの甘さが互いを引き立て合い、至福のひとときを過ごすことができるでしょう。

見つけたら試してみよう！

– 見つけたら試してみよう！

甘口のスパークリングワインがお好みなら、「ミルト」とラベルに書かれたドイツ産のスパークリングワインを探してみてください。
「ミルト」はドイツ語で「優しい」という意味で、その名の通り、優しい甘さと爽やかな味わいが特徴です。口当たりが良く、様々な料理との相性が良いので、パーティーシーンにも最適です。
まだあまり市場に出回っていないため、見つけるのは少し難しいかもしれません。しかし、ワインショップで見かけたら、ぜひ一度試してみてください。新しいお気に入りの一本になるかもしれません。