ポルトガルワインの「甘口」とは?メイオセコについて解説

ポルトガルワインの「甘口」とは?メイオセコについて解説

ワインを知りたい

先生、「メイオセコ」ってワインの用語で聞いたんですけど、どんな意味ですか?

ワイン研究家

良い質問だね。「メイオセコ」は、主にポルトガルワインで見かける用語で、甘口と辛口の間の「中甘口」を指す言葉なんだよ。

ワインを知りたい

へえー、ポルトガルワイン特有の表現なんですね!どれくらい甘いんですか?

ワイン研究家

具体的な甘さはワインの種類によって違うんだけど、普通のワインだと、糖度が大体4~12グラム/リットル、発泡しているワインだと32~50グラム/リットルくらいになるね。

メイオセコとは。

ポルトガルで作られるワインで、「メイオセコ」という言葉を耳にすることがありますね。これは、甘口と辛口の間の、中くらいの甘さを持つワインを指す言葉です。どれくらい甘いかというと、普通のワインの場合、1リットルあたり砂糖が4グラムから12グラムほど含まれています。しゅわしゅわとした泡立ちが特徴のスパークリングワインになると、同じ1リットルあたり32グラムから50グラムほどの砂糖が含まれているんですよ。

甘口ワインと勘違いされやすい?

甘口ワインと勘違いされやすい?

– 甘口ワインと勘違いされやすい?

ポルトガルワインの魅力を語る上で、「メイオセコ」という言葉を耳にすることがあるでしょう。これは、ポルトガル語で「中辛口」を意味する言葉ですが、甘口ワインと勘違いされることも少なくありません。しかし、実際のメイオセコの味わいは、国際的な基準に照らし合わせると、甘口ではなく、どちらかといえば辛口に分類されるものです。

甘口ワインと聞いて多くの人がイメージするのは、デザートワインのように、はっきりと甘みが感じられるワインではないでしょうか。しかし、メイオセコは、そうした強い甘みを持つわけではありません。どちらかといえば、フルーティーな香りが豊かで、ほんのりと甘みを感じる程度です。この、甘みと酸味のバランスの良さが、メイオセコ最大の特徴と言えるでしょう。

そのため、メイオセコは、甘口ワインが苦手な方でも、比較的飲みやすいワインと言えるでしょう。食前酒としてはもちろん、デザートワインとは異なり、食事と一緒に楽しむこともできるのも、メイオセコの大きな魅力です。ポルトガル料理との相性も抜群なので、ぜひ一度、その奥深い味わいを体験してみてください。

特徴 詳細
甘さ 中辛口(ポルトガル語で「メイオセコ」)
国際的な基準では辛口に分類される
味わい フルーティーな香りが豊かで、ほんのりとした甘み
甘みと酸味のバランスが良い
飲み方 食前酒として
食事と一緒に(ポルトガル料理との相性抜群)

メイオセコの定義とは

メイオセコの定義とは

「メイオセコ」という言葉を耳にしたことはありますか?ポルトガル語で「半乾燥」を意味するこの言葉は、甘口と辛口の中間に位置する、ほんのりとした甘みが特徴のワインを指します。

では、具体的にどれくらいの甘さなのでしょうか?ポルトガルワインの法律では、スティルワインの場合、ワイン1リットルあたりに含まれる糖分量が4~12グラムのものをメイオセコと定めています。つまり、グラス1杯(約150ml)に換算すると、0.6~1.8グラム程度の糖分が含まれていることになります。

一方、スパークリングワインの場合は、スティルワインよりも基準が甘く設定されており、1リットルあたり32~50グラムのものがメイオセコに分類されます。これは、グラス1杯あたり約4.8~7.5グラムの糖分を含む計算になります。

このように、メイオセコはワインの種類によって甘さの基準が異なります。しかし、いずれの場合も、甘すぎず、かといって辛口すぎない、絶妙なバランスが魅力です。普段、甘口ワインを好まない方でも、食事と一緒に楽しむワインとして、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

ワインの種類 メイオセコの糖度 (1リットルあたり) メイオセコの糖度 (グラス1杯あたり)
スティルワイン 4~12グラム 0.6~1.8グラム
スパークリングワイン 32~50グラム 4.8~7.5グラム

日本人の味覚に合う?

日本人の味覚に合う?

– 日本人の味覚に合う?

メイオセコは、ポルトガル産の酒精強化ワインで、甘口ワインの一種として分類されます。残存する糖分の量だけを見ると、確かに甘口ワインに近い印象を受けるかもしれません。しかし、実際に口に含んでみると、ただ甘いだけではない、複雑で奥深い味わいが広がります。

メイオセコの特徴は、爽やかな甘さと、それを引き締めるしっかりとした酸味のバランスにあります。これは、ポルトガルという温暖な気候で育ったブドウが持つ、豊かな果実味と、それを支える酸味の高さによるものです。そのため、甘ったるさは全く感じられません。

むしろ、この絶妙な甘味と酸味のハーモニーこそが、繊細な味覚を持つと言われる日本人にとって、非常に魅力的に映るのではないでしょうか。濃厚な甘さだけではない、奥深い味わいを堪能できるメイオセコは、日本人の味覚にもよく合うと言えるでしょう。

特徴 詳細
甘さと酸味のバランス 爽やかな甘さとしっかりとした酸味が調和。甘ったるくなく、複雑で奥深い味わい。
日本人への魅力 甘味と酸味のハーモニーが繊細な味覚に合う。濃厚な甘さだけではない奥深い味わいが楽しめる。

様々なブドウ品種で造られる

様々なブドウ品種で造られる

ポルトガルの甘口酒精強化ワインとして知られるメイオセコは、その名の通り「半分だけ甘い」という意味を持ちますが、実はブドウ品種の選択にも特徴があります。

メイオセコは、特定のブドウ品種に限定されず、ポルトガル国内で栽培されている様々なブドウ品種から造られます。そのため、産地や生産者によって味わいにバリエーションが生まれます。白ワインの場合、爽やかな柑橘系の香りが持ち味の「アリン」と、蜂蜜や花の蜜のような甘い香りが特徴的な「モスカテル」をブレンドするのが一般的です。この組み合わせにより、フルーティーでありながら複雑さも感じられる、バランスの取れた味わいが生まれます。

一方、赤ワインのメイオセコでは、ベリー系の果実味とスパイシーな風味が特徴の「トウリガ・ナショナル」がよく使われます。力強い味わいの「トウリガ・ナショナル」ですが、メイオセコの甘口タイプに仕上げることで、その力強さがまろやかになり、より複雑で奥行きのある味わいとなります。

このように、メイオセコは多様なブドウ品種を巧みに組み合わせることで、白ワインでは爽やかさと複雑さを、赤ワインでは力強さとまろやかさを兼ね備えた、個性的な味わいを実現しています。

ワインの種類 主なブドウ品種 味わいの特徴
白ワイン アリン、モスカテル フルーティーで複雑、バランスの取れた味わい
赤ワイン トウリガ・ナショナル 力強くまろやか、複雑で奥行きのある味わい

どんな料理に合う?

どんな料理に合う?

メイオセコは、バランスの取れた味わいと豊かな果実味が特徴で、様々な料理との相性を楽めます。

白ワインのメイオセコは、繊細な味わいの魚介類料理を引き立てます。特に、白身魚のソテーやカルパッチョなど、素材本来の旨味を活かした料理との組み合わせは絶品です。また、ハーブの爽やかな香りを持ち合わせた料理とも相性が良く、鶏肉のバジルソースやハーブサラダなどと合わせると、料理とワイン、互いの風味を引き立て合いながら、爽やかなハーモニーを生み出します。

一方、赤ワインのメイオセコは、しっかりとした味わいの肉料理と相性が抜群です。牛肉のステーキやローストビーフなど、濃厚な味わいの料理にはもちろんのこと、豚肉料理や鴨肉料理にも良く合います。また、チーズやスパイシーな料理とも相性が良く、熟成したチーズや、唐辛子やスパイスを効かせた料理との組み合わせは、深いコクと旨味を引き出し、至福のひとときを演出します。

デザートワインとしても楽しむことができるのも、メイオセコの大きな魅力の一つです。少し甘口で、果実の香りが豊かに広がるため、フルーツを使ったタルトやケーキ、アイスクリームなどと合わせると、デザートの甘味とワインの酸味が調和し、贅沢なマリアージュを楽しむことができます。

種類 特徴 合う料理
白ワイン 繊細な味わい ・白身魚のソテー
・カルパッチョ
・ハーブを使った料理(鶏肉のバジルソース、ハーブサラダなど)
赤ワイン しっかりとした味わい ・牛肉料理(ステーキ、ローストビーフなど)
・豚肉料理
・鴨肉料理
・チーズ
・スパイシーな料理
デザートワイン 甘口、豊かな果実香 ・フルーツを使ったタルト
・ケーキ
・アイスクリーム
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