スペインの泡、エスプモーソって?
ワインを知りたい
先生、「エスプモーソ」ってどんなお酒ですか?スペインのワインって聞いたことがあります。
ワイン研究家
よく知ってるね!「エスプモーソ」はスペイン語で「発泡性の」という意味で、スペインで造られる発泡ワインのことだよ。国際機関の規定では、20度で3.5気圧以上の炭酸ガス圧があるものを指すんだ。
ワインを知りたい
へえー、3.5気圧以上!結構厳しいんですね。ということは、スペインの有名なカバもエスプモーソの一種なんですか?
ワイン研究家
その通り!カバはエスプモーソの中でも特に有名なものだね。ただし、カバを名乗るには、瓶内二次発酵という特別な方法で造られ、カバの産地規定をクリアしないといけないんだよ。
エスプモーソとは。
「エスプモーソ」は、スペインで発泡するワイン、つまり泡ワインのことを指す言葉です。国際ぶどう・ぶどう酒機構(O.I.V.)では、温度が20度の時に、瓶の中の炭酸ガスの圧力が3.5バール(小さい瓶の場合は3.0バール)以上のものを「エスプモーソ」と定めています。もし、炭酸ガスの圧力がこれよりも低い場合は、「ヴィノ・デ・アグーハ」と呼ばれます。スペインの泡ワインとして有名なものに「カバ」がありますが、「カバ」と名乗ることができるのは、瓶の中で2回発酵させて作るという「カバD.O.」の決まりを守って作られたものだけです。
エスプモーソとは
– エスプモーソとは「エスプモーソ」は、スペイン語で「発泡性の」という意味を持つ言葉で、スペインで生まれる多様な泡立ちを持つワイン全体を指します。 国際ブドウ・ワイン機構(O.I.V.)では、温度20℃において、3.5バール以上の炭酸ガス圧を持つものをスパークリングワインと定義していますが、エスプモーソもこの定義に当てはまります。ただし、小さな瓶に詰められた場合には、3.0バール以上のものが該当します。スペインでは、このガス圧が3.5バール未満の発泡ワインは、「ヴィノ・デ・アグーハ」と呼ばれ、微発泡ワインに分類されます。 エスプモーソは、瓶内二次発酵を行う伝統的な製法で造られることが多く、シャンパーニュと同じく、瓶の中で二次発酵を行うことで、きめ細やかな泡立ちと複雑な味わいを生み出します。スペイン国内の様々な地域で生産されており、使用されるブドウ品種や製法、熟成期間も多岐に渡ります。そのため、フレッシュでフルーティーなものから、複雑で熟成感のあるものまで、幅広い味わいのエスプモーソを楽しむことができます。
項目 | 説明 |
---|---|
意味 | スペイン語で「発泡性の」 |
定義 | 炭酸ガス圧が20℃で3.5バール以上(小瓶は3.0バール以上)のスパークリングワイン |
製法 | 瓶内二次発酵(シャンパーニュと同じ) |
特徴 | きめ細やかな泡立ちと複雑な味わい |
産地 | スペイン国内の様々な地域 |
味わいの幅 | フレッシュ&フルーティーなものから複雑&熟成感あるものまで |
カバとの違い
– カバとの違い
スペインを代表するスパークリングワインであるカバも、広い意味ではエスプモーソの一種です。しかし、カバと他のエスプモーソの間には、明確な違いがあります。
カバを名乗ることができるのは、「カバD.O.」と呼ばれる原産地呼称制度の厳しい規定をクリアしたスパークリングワインのみです。この規定には、使用できるぶどうの品種や栽培地域、醸造方法などが細かく定められています。特に重要なのが、瓶内二次発酵という伝統的な製法によって造られることです。これは、瓶詰めしたワインの中で再び発酵を起こさせることで、きめ細かい泡を生み出す手法です。
つまり、カバはエスプモーソの中でも、特定の地域で伝統的な製法を守りながら、厳選されたぶどうを用いて造られる高品質なスパークリングワインと言えるでしょう。
しかし、カバ以外の地域でも、瓶内二次発酵によって高品質なエスプモーソが造られています。これらのエスプモーソは、カバとは異なる個性や味わいを持ち、まだ広く知られていない隠れた名品も少なくありません。そのため、カバ以外のエスプモーソを探求することは、新しい発見や出会いに満ちた、宝探しのような楽しみがあると言えるでしょう。
項目 | カバ | カバ以外のエスプモーソ |
---|---|---|
定義 | 原産地呼称制度「カバD.O.」の規定をクリアしたスパークリングワイン | 広義にはカバも含む、スペイン産のスパークリングワイン全般 |
製法 | 瓶内二次発酵 | 瓶内二次発酵を含む |
特徴 | 伝統的な製法、厳選されたぶどう、高品質 | 地域や製法による個性や味わい |
味わいの特徴
– 味わいの特徴エスプモーソの魅力は、その多様な味わいにあります。スペインの伝統的な製法と、使用されるブドウ品種によって、辛口から甘口まで、驚くほど幅広いスタイルが生まれます。例えば、スペインを代表する白ブドウ品種であるマカベオ、チャレッロ、パレリャーダなどを使ったエスプモーソは、柑橘系の果実を思わせる爽やかな香りと、口当たりの良いすっきりとした味わいが特徴です。きりっと冷やして、食前酒として楽しんだり、魚介類を使った料理と合わせるのがおすすめです。一方、世界的に人気のあるシャルドネやピノ・ノワールといったブドウ品種を使ったエスプモーソは、熟した果実や花のような甘い香りに加え、ナッツやトーストのような複雑な香りが感じられます。味わいは、ふくよかで奥行きがあり、長い余韻を楽しむことができます。しっかりとした肉料理や熟成したチーズとの相性も抜群です。このように、エスプモーソは、ブドウ品種や製法によって、全く異なる表情を見せる奥深いスパークリングワインと言えます。自分好みの味わいを見つけてみて下さい。
ブドウ品種 | 特徴 | おすすめ |
---|---|---|
マカベオ、チャレッロ、パレリャーダなど | 柑橘系の果実を思わせる爽やかな香りと、口当たりの良いすっきりとした味わい | 食前酒、魚介類料理 |
シャルドネ、ピノ・ノワールなど | 熟した果実や花のような甘い香りに加え、ナッツやトーストのような複雑な香り。ふくよかで奥行きがあり、長い余韻を楽しめる。 | 肉料理、熟成チーズ |
食事との相性
食事との相性を考える時、エスプモーソの多彩な味わいは、多くの可能性を秘めています。食前酒として楽しむのはもちろんのこと、その魅力は食事と共にさらに広がります。特に、魚介類を使ったパエリアや、小皿料理として親しまれているタパスなど、スペイン料理との相性は抜群です。太陽の恵みをたっぷり浴びた食材と、同じくスペイン生まれのエスプモーソは、まさに最高の組み合わせと言えるでしょう。
また、軽やかな赤ワインを思わせる味わいは、肉料理との相性も優れています。中でも、スペイン産の生ハムであるハモン・セラーノや、ピリッとした味わいが特徴のチョリソーなど、スパイシーな料理と合わせると、素晴らしい調和を生み出します。口の中で広がる複雑な味わいは、忘れられない食事のひとときを演出してくれるでしょう。
このように、エスプモーソは、様々な料理を引き立てる、食卓の万能選手と言えるでしょう。
エスプモーソに合う料理 | 特徴・味わい |
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魚介類のパエリア タパスなどのスペイン料理 |
太陽の恵みをたっぷり浴びた食材との組み合わせ |
ハモン・セラーノなどの生ハム チョリソーなどのスパイシーな料理 |
軽やかな赤ワインを思わせる味わいが、 ピリッとした味わいと調和する |
エスプモーソを楽しむ
近年、日本でも質の高いエスプモーソを目にする機会が増えました。世界的に有名なシャンパンと肩を並べるほど、その品質は高く評価されています。スペインという温暖な気候風土で育まれたブドウから作られるエスプモーソは、豊かな果実味と爽やかな酸味が特徴です。
伝統的な瓶内二次発酵という製法を用いることで、きめ細やかでクリーミーな泡立ちが生まれます。このきめ細やかな泡が、口当たりを滑らかにしてくれるため、どんな料理にも合わせやすいという魅力があります。
かつては、特別な日に開けるお酒というイメージが強かったエスプモーソですが、最近は、普段の食事を楽しむお酒としても楽しまれるようになってきました。
バラエティ豊かな味わいが魅力のエスプモーソは、辛口から甘口まで幅広い味わいを網羅しています。
軽やかな味わいのものから、複雑で重厚感のあるものまで、その味わいは実に様々です。使用するブドウ品種や熟成期間によって個性が生まれるため、自分好みの1本を見つける楽しみがあります。
まずは、お好みの味わいやシーンに合わせて、気軽に試してみてはいかがでしょうか。きっと、新しい発見があるはずです。
項目 | 詳細 |
---|---|
品質 | 世界的に評価が高く、シャンパンと肩を並べるほど |
特徴 | 豊かな果実味と爽やかな酸味、きめ細やかでクリーミーな泡立ち |
製法 | 伝統的な瓶内二次発酵 |
味わい | 辛口から甘口まで幅広く、軽やかなものから複雑で重厚感のあるものまで様々 |
楽しみ方 | 特別な日から普段の食事まで、様々なシーンで楽しめる |