
アメリカのワイン選びに役立つ「AVA」
アメリカのワインを手に取った時、ラベルに「AVA」という表示を見かけることがありますね。これは一体何を意味するのでしょうか?
AVAは「American Viticultural Area」の略で、日本語では「米国政府認定ぶどう栽培地域」といいます。
これはアメリカ独自のワイン産地を明確に示すシステムです。
アメリカでは、ワインのラベルに産地を表示する場合、そのぶどうの85%以上がAVAとして認定された特定の地域で栽培されている必要があります。
AVAは、気候や土壌、標高などの地理的特徴が類似した地域ごとに設定されています。
それぞれのAVAには、そこで育つぶどうの品質やスタイルに影響を与える独自のテロワールが存在します。
例えば、カリフォルニア州の「ナパ・ヴァレー」は、高級ワインの産地として世界的に有名です。
温暖な気候と肥沃な土壌を持つナパ・ヴァレーでは、カベルネ・ソーヴィニヨン種やシャルドネ種など、高品質なぶどうが栽培されています。
このように、AVA表示は、消費者がワインの産地や品質を判断する上で重要な指標となっています。
AVAについて理解を深めることで、アメリカのワインをより一層楽しむことができるでしょう。