白ワインの最高峰!バタール・モンラッシェの魅力
フランスきっての銘醸地として名高いブルゴーニュ地方。その中でも特に有名なコート・ド・ボーヌ地区の南部には、ピュリニィ・モンラッシェ村とシャサーニュ・モンラッシェ村という二つの村が存在します。この二つの村にまたがる緩やかな丘陵地帯こそ、世界最高峰の白ワインを生み出すと言われる特級畑「バタール・モンラッシェ」です。「バタール」とはフランス語で「私生児」を意味し、その名の由来は、かつてこの地を相続した騎士が、正式な息子と私生児に土地を分割したという言い伝えに由来すると言われています。すなわち、「バタール・モンラッシェ」とは「モンラッシェの落とし子」という意味を持つのです。 「モンラッシェの落とし子」と少々複雑な由来を持つ「バタール・モンラッシェ」ですが、その品質は「落とし子」と呼ぶにはあまりにも偉大です。ブドウは、太陽の光をふんだんに浴びることができる南東向きの斜面に植えられており、水はけのよい石灰質の土壌とあいまって、力強く複雑な味わいのブドウを育みます。 この地で造られる白ワインは、シャルドネ種というブドウから作られます。黄金色に輝くそのワインは、芳醇な果実香と濃厚な樽の香りが特徴で、コクと深みがありながらも、エレガントで洗練された味わいです。世界中のワイン愛好家を魅了してやまない「バタール・モンラッシェ」は、まさにブルゴーニュの、ひいてはフランスの誇りと言えるでしょう。