ムルソー

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隠れた名産地、ブラニィを探る

フランス東部に広がるブルゴーニュ地方。その穏やかな丘陵地帯に、ワイン愛好家なら誰もが憧れる小さな村、ブラニィはひっそりと佇んでいます。コート・ド・ボーヌ地区の南部に位置するこの村は、一見何の変哲もないように思えるかもしれません。しかしながら、その名はワインの世界で特別な輝きを放っています。 ブラニィの魅力は、二つの偉大なワイン産地に挟まれているという他に類を見ない環境にあります。北には、芳醇な味わいの白ワインで世界を魅了するムルソー。そして南には、力強く複雑な味わいの赤ワインと白ワインで有名なピュリニー・モンラッシェ。 ブラニィは、まさにこれらの銘醸地に挟まれた宝石のような存在なのです。周囲のテロワールの恩恵を存分に受け、ブラニィのブドウ畑からは、ムルソーのような繊細さとピュリニー・モンラッシェのような力強さを併せ持つ、個性豊かなワインが生まれます。 まだその名は広く知られているとは言えませんが、ブラニィはまさにブルゴーニュワインの隠れた名産地と言えるでしょう。豊かな自然と、すぐれたワインが生み出すハーモニーを、ぜひ一度体験してみてください。
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ムルソーの巨匠:ピエール・モレ

ブルゴーニュ地方の中心に位置し、世界最高峰の白ワインを生み出す村として名高いムルソー。その地で、長い歴史と伝統を受け継ぎながらワイン造りを行うのが、ドメーヌ・ピエール・モレです。 このドメーヌは、1973年からムルソーの地でワイン造りを始めました。代々続く葡萄栽培家の家系に生まれたピエール・モレ氏が、1971年に自身の名前を冠したドメーヌを設立。以来、ムルソーのテロワールを最大限に表現した、高品質なワインを生み出し続けています。 ピエール・モレ氏が目指すのは、シャルドネ本来の持つ、繊細な果実味とミネラル感を活かしたエレガントなワイン造りです。そのため、畑では自然と共存する農法を実践し、葡萄の樹一本一本と向き合いながら、丁寧に葡萄を育てています。 醸造においても、伝統的な手法を守りながら、最新技術も積極的に導入することで、その年ごとの葡萄の個性を最大限に引き出したワイン造りを行っています。 ムルソーのテロワールと、ピエール・モレ氏の弛まぬ努力が生み出すワインは、世界中のワイン愛好家を魅了し続けています。
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コント・ラフォン:ブルゴーニュの至宝

フランス東部、ブルゴーニュ地方の中心に位置するコート・ド・ボーヌ地区。その中でも、黄金色の丘陵地帯に広がるムルソー村は、「白ワインの女王」と称賛されるシャルドネ種を使った、世界最高峰の白ワインを生み出す場所として知られています。 このムルソー村に、17世紀から続く長い歴史を持つドメーヌ、コント・ラフォンはあります。 コント・ラフォンが所有するブドウ畑は、村全体を見渡すことのできる緩やかな南東向きの斜面に位置し、太陽の光をふんだんに浴びることができるため、理想的な生育環境と言えます。 特に、畑の土壌は、水はけが良く、ミネラルが豊富な石灰質土壌で、ブドウの栽培に最適です。 コント・ラフォンでは、この恵まれたテロワールを最大限に活かすため、化学肥料や除草剤を使わない自然農法を実践し、ブドウ本来の力強さと繊細さを兼ね備えたワイン造りを行っています。 その味わいは、濃厚な果実味とミネラル感、そして、蜂蜜やナッツのような複雑な香りが特徴で、長い余韻を楽しむことができます。 まさに、ムルソーの丘に輝く至宝と呼ぶにふさわしいでしょう。