穏やかな酸味が魅力のワイン品種、シルヴァーナ
- シルヴァーナとはシルヴァーナは、主にドイツやフランスのアルザス地方で栽培されている白ブドウ品種です。その歴史は古く、17世紀には既にドイツで栽培されていたという記録が残っています。中世ヨーロッパでは、修道院などでワイン造りが盛んに行われていましたが、シルヴァーナはその品質の高さから、修道士たちに愛飲されていたと言われています。 彼らはシルヴァーナから造られるワインを「聖なるワイン」と呼び、大切に扱っていたそうです。シルヴァーナは、灰色がかった薄いピンク色の果皮を持つことが特徴です。そのため、熟した実は淡いピンク色に見え、美しい光景を作り出します。このブドウから造られるワインは、柑橘系の果実や白い花、ハーブなどを思わせる爽やかな香りと、キリッとした酸味が特徴です。近年では、世界的に人気が高まっている辛口の白ワインの原料としても注目されています。和食との相性も良く、幅広い料理に合わせやすい点も魅力です。