希少なイタリアブドウ「スキアーヴァ」の魅力
イタリア北部に位置するアルト・アディジェ地方は、その険しい傾斜地で知られています。この地で古くから栽培されてきたブドウ品種、それがスキアーヴァです。ローマ時代から続くその歴史は、この地の風土と深く結びついています。かつてはアルト・アディジェ地方で最も多く栽培されていたスキアーヴァですが、第一次世界大戦を境にその栽培面積は減少の一途をたどり、今では希少な品種となってしまいました。
スキアーヴァの魅力は、その繊細で複雑な味わいにあります。赤い果実やスパイスを思わせる香りは、飲む人の心を和ませ、時が経つのも忘れさせてくれます。口に含むと、しっかりとした骨格と、生き生きとした酸味が感じられます。この酸味が、スキアーヴァの味わいをより一層引き立て、複雑で奥行きのある味わいを生み出すのです。
険しい傾斜地で育つスキアーヴァは、栽培が難しいことでも知られています。しかし、その困難を乗り越え、大切に育てられたブドウからは、他に類を見ない個性的なワインが生まれます。もし、あなたがまだスキアーヴァを味わったことがないのなら、ぜひ一度試してみて下さい。きっと、その奥深い味わいに魅了されることでしょう。