生産方法 果実味を引き出す!コールドマセレーションとは?
- はじめにブドウの収穫期を迎えると、ワイナリーは活気に満ち溢れ、芳醇な香りに包まれます。そして、その年のワインの味わいを左右する、様々な工程が丁寧に行われていくのです。ワイン造りとは、まさに科学と伝統が織りなす芸術と言えるでしょう。近年、その工程の中でも特に注目を集めている技術の一つに、「コールドマセレーション」があります。耳にしたことはあっても、具体的にどのようなものか、詳しく知らないという方も少なくないのではないでしょうか?「コールドマセレーション」とは、低温でブドウ果汁と果皮を接触させる工程を指します。通常、赤ワインの醸造過程では、発酵前に果皮と果汁を漬け込むことで、色素やタンニンなどの成分を抽出します。この工程を「マセレーション」と言いますが、「コールドマセレーション」では、低温環境下でこれを行う点が大きな特徴です。なぜ、あえて低温で漬け込む必要があるのでしょうか?その理由は、ブドウの持つ繊細なアロマや鮮やかな色合いを、より効率的に抽出するためです。高温で漬け込むと、渋みや苦味の成分も抽出されてしまいますが、低温環境下では、それらの成分を抑えつつ、果実本来の香りを最大限に引き出すことが可能になるのです。この技術によって、芳醇な香りと、まろやかな口当たりを兼ね備えた、素晴らしいワインが生み出されます。近年では、多くのワイナリーがこの「コールドマセレーション」を採用し、その品質向上に役立てているのです。
