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生産方法

ワイン用語解説:ノヴェッロ

- ノヴェッロとは「ノヴェッロ」は、イタリア語で「新しい」という意味を持ちます。ワインの世界では、その年に収穫されたばかりのブドウを使った、早飲みタイプのフレッシュな新酒のことを指します。毎年11月の第3木曜日に解禁され、その年のブドウの出来栄えをいち早く楽しめるワインとして、世界中で愛されています。特にイタリアでは、その解禁日は「ノヴェッロ祭り」として祝われ、多くの人々がその年の新しい味覚を待ちわびます。ノヴェッロ最大の魅力は、なんといってもそのみずみずしいフレッシュさと、フルーティーな香りです。通常のワインに比べて渋みが少なく、軽やかな口当たりなので、ワイン初心者の方にもおすすめです。赤ワインらしい美しいルビー色も特徴で、見た目にも楽しむことができます。ノヴェッロは、その年に収穫したブドウをすぐに醸造し、短期間で瓶詰めされます。そのため、一般的なワインのように長期間熟成させる必要がなく、その年のうちに楽しむことができます。軽めの肉料理やチーズ、ピザなど、様々な料理と合わせやすく、ホームパーティーなどカジュアルなシーンにもぴったりです。ただし、ノヴェッロは長期熟成には向いていないため、そのフレッシュな味わいを存分に楽しむためには、できるだけ早く飲むようにしましょう。解禁日から数ヶ月以内が、最も美味しくいただける期間と言われています。
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10月30日解禁!フルーティーなイタリアの新酒、ノヴェッロの魅力

- ノヴェッロとはノヴェッロとは、イタリア語で「新しい」を意味する言葉の通り、その年に収穫したブドウを使って仕込んだ、その年に楽しむことができるワインのことを指します。できたてのフレッシュな味わいが魅力で、毎年11月の第3木曜日に解禁されます。イタリアでは、その年のブドウの出来をいち早く知る手段として、農家の人々が自宅で新酒を仕込んでいました。それがノヴェッロの始まりと言われています。ノヴェッロはイタリア各地で、様々なブドウ品種から造られます。中でも有名なのは、イタリア北部ピエモンテ州の「ノヴェッロ・ディ・バルベーラ」です。バルベーラ種というブドウから造られるこのワインは、鮮やかなルビー色と、赤い果実を思わせる華やかな香りと味わいが特徴です。その他にも、ヴェネト州の「ノヴェッロ・デル・ヴェネト」、トスカーナ州の「ノヴェッロ・ディ・モンテプルチアーノ」など、それぞれの地域を代表するブドウ品種を使ったノヴェッロが楽しまれています。一般的にノヴェッロは、渋みが少なくフルーティーで軽やかな味わいのため、ワイン初心者でも気軽に楽しめるのが魅力です。また、その年のブドウの出来を反映しているため、毎年異なる表情を見せてくれるのも楽しみの一つと言えるでしょう。
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ワインの「ノンフィルター」って?

- ワイン造りにおける濾過とは?ワイン造りにおいて、濾過は最終段階で行われる重要な工程の一つです。濾過とは、ワインの中に残っている酵母やタンニン、果肉などの微粒子を取り除き、透明で美しい外観に仕上げる作業のことを指します。ワインを発酵させると、酵母やブドウの果肉、タンニンなどの様々な成分が溶け出し、濁りが生じます。これらの微粒子は、ワインの味わいに複雑さを与えることもありますが、過剰に存在すると、見た目が濁ってしまったり、味わいが荒々しく感じられたり、保存中に瓶内で変化が生じたりする可能性があります。そこで、ワインを美しく仕上げ、品質を安定させるために濾過という工程が必要となるのです。濾過には、フィルターの目の細かさによって様々な種類があります。粗いフィルターで大きな粒子を取り除く粗濾過、細かいフィルターでより微細な粒子を取り除く精密濾過など、ワインの個性や目指す味わいに合わせて使い分けられます。濾過を行うことで、ワインの味わいは滑らかになり、濁りや澱の発生が抑えられます。また、微生物の活動を抑制するため、品質を長期間安定させる効果も期待できます。しかし、濾過によってワイン本来の風味が損なわれてしまう可能性もわずかながら存在します。そのため、濾過を行うか否か、どの程度の濾過を行うかは、醸造家の哲学やワインのスタイルによって慎重に判断されます。
ワインラベル

ワインの「ノン・ヴィンテージ」って?

ワインボトルのラベルに「ノン・ヴィンテージ」と記されているのを見かけたことはありますか? 普段何気なく目にしているワインですが、ラベルに記載されている情報には、実は奥深い意味が隠されています。 「ノン・ヴィンテージ」とは、異なる収穫年のブドウをブレンドして造られたワインのことを指します。 一般的に、ワインは単一の年に収穫されたブドウのみを用いて造られます。 しかし、ノン・ヴィンテージワインの場合、異なる年のワインをブレンドすることで、より深みのある味わいを生み出すことができます。 例えば、ある年のワインは果実味が豊かだが、別の年のワインは酸味が強いとします。 これらのワインをブレンドすることで、果実味と酸味のバランスが取れた、より複雑で奥行きのある味わいのワインを造ることができるのです。 また、ノン・ヴィンテージワインは、安定した品質を保つという点でも優れています。 ブドウの出来は年によって異なり、天候の影響を大きく受けます。 しかし、異なる年のワインをブレンドすることで、天候による品質のばらつきを軽減し、毎年安定した味わいのワインを提供することができるのです。 このように、ノン・ヴィンテージワインは、単なる複数の年のブドウを混ぜ合わせたワインではなく、醸造家の技術と経験によって生み出される、奥深い魅力を持つワインと言えるでしょう。
シャンパン

シャンパンの世界を探究:ノン・ミレジメの魅力

黄金色にきらめくそのお酒は、誕生日や結婚記念日など、特別な日を彩るのに欠かせないものです。中でもシャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で古くから伝わる製法で作られており、世界中で愛飲されている発泡ワインです。 シャンパンは大きく分けて二つの種類に分けられます。それが、「ミレジメ」と「ノン・ミレジメ」です。 「ミレジメ」とは、フランス語で「収穫年」を意味し、ブドウの出来が特に良かった年に収穫されたブドウのみを使って作られたシャンパンのことを指します。そのため、生産量が限られており、「ヴィンテージシャンパン」とも呼ばれ、希少価値の高いシャンパンとして知られています。 一方、「ノン・ミレジメ」は、複数の年に収穫されたブドウをブレンドして作られています。メゾンと呼ばれるシャンパンメーカーの熟練した技術を持つ職人が、それぞれの年の特徴を生かしながら、一定の味わいを保つようにブレンドされています。 このように、シャンパンは「ミレジメ」と「ノン・ミレジメ」、それぞれの製法によって、味わいや香りが大きく異なります。自分自身の好みやシーンに合わせて、飲み比べてみるのも良いでしょう。
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ノン・ドザージュ:究極の辛口シャンパーニュを味わう

華やかな泡立ちと爽やかな酸味が特徴のシャンパーニュ。その魅力的な味わいを決定づける重要な工程に「ドザージュ」があります。シャンパーニュは瓶内二次発酵という独特な方法で造られます。まず、ベースとなるワインを瓶に詰め、酵母と糖分を加えて密閉します。すると、瓶内で再び発酵が始まり、炭酸ガスが発生することで、あの美しい泡が生まれます。 その後、一定期間熟成させた後、「澱引き」という作業を行います。これは、瓶内に溜まった澱を凍らせて取り除く作業です。この澱引きの際に、瓶内の減った液体を補う目的で、少量のワインと糖液を混合したものを加えます。これが「ドザージュ」です。 ドザージュに使用されるワインと糖液の比率は、シャンパーニュの最終的な味わいを大きく左右します。糖分を多く加えれば甘口に、少なくすれば辛口に仕上がります。このように、ドザージュはシャンパーニュの味わいを調整し、最終的なスタイルを決める重要な役割を担っています。 例えば、「ブリュット」や「エクストラ・ブリュット」といった辛口のシャンパーニュは、ドザージュで加えられる糖分が非常に少ないため、ブドウ本来の風味が際立ちます。一方、「ドゥミ・セック」のような甘口のシャンパーニュは、デザートワインのような感覚で楽しむことができます。 このように、ドザージュによって様々な味わいのシャンパーニュが生み出されるため、自分好みのスタイルを見つけるのもシャンパーニュを楽しむ醍醐味の一つと言えるでしょう。
生産方法

ノン・コラージュ ワインの自然な魅力とは?

- ワイン造りの革新、ノン・コラージュとは? ワイン造りの世界において、近年注目を集めているのが「ノン・コラージュ」という手法です。これは、ワインを美しく澄んだ外観に仕上げるために広く行われている清澄処理を、あえて行わないという革新的な試みです。 ワインの品質を評価する際、その輝きや透明度は重要な要素とされてきました。しかし、ノン・コラージュを選ぶ造り手たちは、伝統的な価値観にとらわれず、ブドウが持つ本来の味わいや個性を最大限に引き出すことを目指しています。 ノン・コラージュによって生まれるワインは、一般的なワインに比べて、色が濃く、濁りや澱が残っている場合があります。しかし、これは決して欠陥ではなく、ブドウの旨みや香りが凝縮された、複雑で奥深い味わいの証と言えるでしょう。 自然派ワインの流行も相まって、ノン・コラージュは世界中のワイン愛好家から注目を集めています。それは、自然の恵みであるブドウをありのままに表現しようとする、造り手の情熱と哲学が、ワインを通して感じられるからかもしれません。
道具

ワインの未来?注目のノマコルクとは

- 進化するワイン栓長い間、ワインのボトルを密閉する栓といえば、コルク栓が一般的でした。コルク栓は、弾力性に富み、気密性が高いため、ワインの熟成に適しているとされてきました。しかし近年、コルク栓に代わる、新しい素材の栓が次々と登場し、注目を集めています。その背景には、コルク栓の供給不足や価格高騰、そして「ブショネ」と呼ばれる、コルク由来の異臭問題など、様々な課題が挙げられます。ブショネは、コルクに含まれる化学物質が、ワインと反応することで発生するもので、ワインの風味を損なう原因となります。このような課題を解決するために、近年では、スクリューキャップや合成樹脂など、様々な素材の栓が使われるようになってきました。中でも注目を集めているのが、「ノマコルク」と呼ばれる新しいタイプのワイン栓です。ノマコルクは、サトウキビを原料とした、植物由来のプラスチック素材でできています。コルク栓と同様の気密性を持ちながら、ブショネのリスクがなく、さらにリサイクルも可能な点が、大きな魅力となっています。ワイン栓の進化は、ワインの品質向上だけでなく、環境問題への意識の高まりも反映しています。今後、さらに新しい素材や技術が開発され、ワインの世界はますます多様化していくことでしょう。
シャンパン

ボーモン・デ・クレイエール ノスタルジー:時を超えるシャンパーニュ

フランスの北東部に広がるシャンパーニュ地方。どこまでも続く広大なブドウ畑と、シャンパンを醸造するメゾンと呼ばれる建物が建ち並ぶ風景は、この地方独特のものです。その中でもひときわ異彩を放つシャンパンを生み出す小さな村があります。それが、エペルネの南に位置するマルドゥイユという村です。 この村に拠点を置くボーモン・デ・クレイエール社は、1955年から続く家族経営のシャンパン造り手です。創業以来、彼らは代々受け継がれてきた伝統的な製法を頑なに守り続けています。ブドウの栽培から瓶詰めまで、すべての工程において妥協を許さない彼らの姿勢は、まさに職人技と呼ぶにふさわしいでしょう。 ボーモン・デ・クレイエールのシャンパンは、きめ細かい泡立ちと繊細な味わいが特徴です。豊かな香りと深いコクは、長い年月をかけて熟成されたブドウから生まれます。口に含んだ瞬間に広がる芳醇な香りは、至福のひとときを与えてくれるでしょう。 マルドゥイユという小さな村から生まれる、伝統と情熱がつまったシャンパン。それは、まさにシャンパーニュ地方の隠された宝石と呼ぶにふさわしい逸品です。
テイスティング

ワインの香りの入り口、ノーズを紐解く

ワインを味わう際には、視覚、嗅覚、味覚、触覚といった五感を総動員しますが、中でも香りはワインの印象を大きく左右する重要な要素です。深く芳醇な香り、爽やかな香り、フルーティーな香りなど、ワインの香りは実に多種多様ですが、この香りは、ワインの個性を知るための重要な手がかりとなります。 ワインの品質や特徴を見極めるには、五感を研ぎ澄まし、分析する「テイスティング」が欠かせません。特に、香りを分析することは「外観の確認」「味わいの確認」と並んで、テイスティングにおける重要なステップです。そして、この香りの分析において「ノーズ」という言葉は頻繁に登場します。「ノーズ」は、ワインの香りを表現する専門用語であり、ワインから感じ取れる香りの全体像を指します。 例えば、熟した果実を思わせる甘やかな香りを持ちながらも、ほのかにスパイスの香りが感じられるワインであれば、その香りの複雑さを表現する際に「ノーズ」という言葉を用いるのです。ワインの奥深い世界をより深く理解するためには、「ノーズ」という言葉を意識しながら、香りの分析に挑戦してみることをお勧めします。
生産地

ワイン産地ノースランド:ニュージーランド最北端の楽園

ニュージーランドの北島に位置するノースランド地方は、国内で最も長いワイン造りの歴史を誇ります。温暖な気候と豊かな自然に恵まれたこの地では、19世紀初頭、ヨーロッパから移住してきた人々が初めてブドウの木を植えたと言われています。当時の人々は、故郷を離れてもなお、自分たちの手でワインを作りたいと願い、この未開の地を開拓していきました。 ノースランド地方の気候は、温暖ながらも海からの涼しい風の影響を受けるため、ブドウ栽培に適しています。特に、太陽の光をたっぷりと浴びて育ったブドウからは、芳醇な香りとしっかりとした味わいのワインが生まれます。 今日では、ニュージーランド全体のブドウ栽培面積に占めるノースランド地方の割合はわずか1%にも満たないものの、その歴史的価値と、ここでしか味わえない個性的なワインは、多くの人々を惹きつけてやみません。小規模ながらも情熱的な生産者たちは、伝統的な製法を守りながら、高品質なワイン造りに励んでいます。ノースランド地方を訪れる機会があれば、ぜひその長い歴史と伝統が育んだワインを味わってみてください。
生産地

カリフォルニアの楽園、ノース・コーストのワイン

- アメリカの銘醸地 アメリカの銘醸地として名高いノース・コーストは、カリフォルニア州サンフランシスコの北に位置し、世界中のワイン愛好家を魅了しています。青い海と緑豊かな丘陵地帯が織りなす美しい風景が広がるこの地域は、温暖な気候と肥沃な土壌に恵まれ、古くからブドウ栽培が盛んに行われてきました。特に、太平洋から吹き込む冷涼な風と、日中の暖かな日差しが、ブドウをゆっくりと成熟させるため、複雑で奥行きのある味わいのワインが生まれることで知られています。 ノース・コーストは、さらにナパ・ヴァレー、ソノマ・カウンティ、メンドシーノ・カウンティなど、それぞれに個性を持つ複数のワイン産地が集まっているのも特徴です。ナパ・ヴァレーは、力強いカベルネ・ソーヴィニヨンや芳醇なメルローなどの赤ワインで有名です。一方、ソノマ・カウンティは、繊細なピノ・ノワールやシャルドネなどの産地として知られています。また、メンドシーノ・カウンティでは、冷涼な気候を活かした爽やかな酸味を持つソーヴィニヨン・ブランや、ピノ・グリなどが造られています。 このように、ノース・コーストは多様な気候と土壌、そして造り手の情熱によって、世界トップクラスのワインを生み出しているのです。
生産方法

ワイン造りの隠れた立役者「除梗」

ワイン造りは、太陽の光を浴びて育ったブドウの実を収穫するところから始まります。そしてワイナリーに運び込まれたブドウは、最初の重要な工程へと進みます。それが「除梗」と呼ばれる作業です。 「除梗」とは、ブドウの実を房から一つ一つ丁寧に外していく作業のことです。この時、実と実をつないでいる茎の部分、専門用語で「果梗」を取り除きます。果梗は、ワインに好ましくない苦味や渋味、そして青臭さを与えてしまう可能性があります。除梗によって果梗を取り除くことで、ブドウ本来の純粋な味わいを引き出すことができるのです。 果梗の取り除き方は、伝統的な手作業で行う場合もあれば、機械を使って効率的に行う場合もあります。いずれにしても、ワインの品質を左右する重要な作業であることに変わりはありません。丁寧に除梗されたブドウは、その後、破砕され、発酵へと進み、ゆっくりとワインへと姿を変えていきます。