
ルロワ:ブルゴーニュを超越する至高のワイン
ルロワの歴史は、今から150年以上も前の1868年にネゴシアン業として幕を開けました。ネゴシアンとは、ワインの原料となるブドウを栽培家から買い付け、自らの手で瓶詰めを行い、販売を行う業者のことを指します。ルロワは創業当初から、良質なワインを生み出すブドウを見極める確かな鑑識眼と、一切の妥協を許さない厳しい選別基準を設けていました。その結果、瞬く間にブルゴーニュ地方において最高峰のネゴシアンの一つとして、その名を轟かせることになったのです。
そして1942年、ルロワは大きな転機を迎えます。それは、ブルゴーニュ地方で最も名声が高いドメーヌの一つであるドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社の共同経営者になるという、彼らにとって大きな飛躍の機会だったのです。ドメーヌとは、ブドウの栽培から醸造、瓶詰めまでを自社で行う生産者のことを指し、まさにワイン造りにおいては全ての工程を担う存在です。この出来事が、ルロワの名声を揺るぎないものとし、今日まで続く伝説の礎を築き上げたと言えるでしょう。