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ぶどう樹を守る冬支度:土寄せの重要性

ぶどう栽培において、冬を迎える前の重要な作業の一つに「土寄せ」があります。これは、11月から12月にかけて、ぶどうの樹の根元周辺の土を盛り上げ、まるで温かい布団をかけるように、根を寒さから守る作業です。 なぜ土寄せが必要なのでしょうか? 寒さの厳しい冬の間、土壌は凍結し、ぶどうの樹の根にダメージを与えてしまう可能性があります。特に、新しく植えられた苗木や、まだ根が十分に張っていない若い樹は、寒さに弱いため、土寄せによる保護が欠かせません。 土寄せは、凍結しやすい地表と根の間に土の層を作ることで、断熱効果を高め、根を冷気から守ります。また、土寄せによって、根の周りの水分量を保ち、乾燥を防ぐ効果もあります。 土寄せを行う際には、根を傷つけないように、優しく土を寄せることが大切です。盛り上げる土の高さは、10~20cm程度が目安となります。 土寄せは、ぶどうの樹が厳しい冬を乗り越え、春に力強く芽吹くために欠かせない作業と言えるでしょう。
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ワインの質を左右する「摘房」の重要性

- ぶどうの生育をコントロールする「摘房」「摘房」という言葉をご存知でしょうか?あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、美味しいワインを作るためには欠かせない作業の一つです。ワインの原料となるぶどうは、樹にたくさんの房を付けます。そのまま全ての実を成長させてしまうと、栄養が分散してしまい、一つ一つの果実が小さく、味も薄くなってしまうのです。そこで、質の高いぶどうを育てるために必要なのが「摘房」という作業です。摘房は、余分なぶどうの房を摘み取る作業です。 房の数を減らすことで、残った房により多くの栄養を行き渡らせることができます。その結果、果実の一つ一つが大きく成長し、糖度も上がり、香りや風味も豊かになるのです。摘房は、時期や方法、残す房の数など、経験と技術が必要とされる繊細な作業です。 例えば、時期が早すぎると、摘み取った房の分の栄養が、他の房に十分に行き渡らないことがあります。また、時期が遅すぎると、摘み取った房の分の栄養が、すでに他の房に吸収されてしまっているため、効果が少なくなってしまいます。このように、摘房は、量より質を重視し、厳選されたぶどうから、最高のワインを生み出すために欠かせない作業と言えるでしょう。
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注目の産地、津軽ワインの魅力を探る

青森県西部に広がる津軽地方。雄大な岩木山を望むこの地は、豊かな自然に恵まれ、古くから人々に愛されてきました。特に、甘酸っぱく果汁たっぷりのりんごは津軽地方を代表する特産品として全国的に知られており、津軽といえばりんごを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。 しかし近年、このりんごの里で、りんごに次ぐ新たな特産品が生まれようとしています。それが「津軽ワイン」です。冷涼な気候と、水はけのよい火山灰土壌は、りんごだけでなく、ブドウ栽培にも適していることが分かり、近年ワイナリーが増加しています。 津軽ワインの特徴は、冷涼な気候で育ったブドウならではの、爽やかな酸味とフルーティーな香りです。特に、りんごの栽培で培われた土地の知識や技術を生かし、丁寧に育てられたブドウから作られるワインは、国内外の品評会で高い評価を得ています。 りんごの里として知られる津軽地方ですが、今後は、りんごとワイン、ふたつの魅力を兼ね備えた地域として、更なる発展が期待されています。
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ぶどう樹を守る!土寄せの重要性

- 土寄せとは?ぶどうの栽培において、「土寄せ」は冬を迎える前の重要な作業の一つです。11月から12月にかけて、ぶどう樹の根元の周囲に土を盛り上げるようにして寄せます。まるで、ぶどう樹の根元に布団をかけてやるように、土で覆ってあげることで、冬の厳しい寒さから守るのが目的です。この作業は、フランス語で「ビュタージュ」や「アポール・ド・テール」とも呼ばれ、ヨーロッパでは古くから伝わる伝統的な農法の一つとして知られています。土寄せを行うことで、単に寒さから守るだけでなく、土壌の温度変化を穏やかに保ち、ぶどう樹の根を保護する効果もあります。また、土寄せは、雑草の繁茂を抑えたり、土壌の水分保持に役立つなど、健全なぶどう樹の生育を促進する効果も期待できます。春になると、再び土を平らにならす作業が行われますが、冬の間、土の中で大切に守られたぶどう樹は、力強く芽を出し始め、新たな季節の始まりを迎えます。