ワインのバルク売り:大量生産の影の立役者
- バルク売りとは?
ワインをこよなく愛する方々の中には、「バルク売り」という言葉に馴染みがない方もいらっしゃるかもしれません。ワイン造りの世界では、ブドウの栽培から醸造、瓶詰めまでを一貫して行う「自社ボトリング」が主流です。その一方で、今回ご紹介する「バルク売り」は、自社ボトリングとは全く異なる方法で取引されます。
簡単に説明すると、バルク売りとは、瓶詰め前の状態のワインを、タンク車やコンテナといった大きな容器に詰めて、他の事業者へまとめて販売することを指します。
バルク売りされたワインは、購入先の事業者によって、瓶詰め、ラベル貼り、販売が行われます。つまり、私たちが目にするワインの中には、異なる生産者によって作られたワインが、別の会社の名前で販売されているケースもあるのです。