「め」

生産地

アルゼンチンワインの雄!太陽を浴びて育つ「メンドーサ」の魅力

南米大陸の国、アルゼンチン。雄大なアンデス山脈を擁し、情熱的なタンゴが生まれた国として知られていますが、忘れてはならないのがワインの名産地としても世界的に有名であるということです。 その中でも特に有名なのが「メンドーサ」という地域です。 アルゼンチン国内のワイン生産量の約7割を担っており、アルゼンチンワインの中心地と呼ぶにふさわしい場所です。 メンドーサは、アンデス山脈の麓に広がる広大な盆地です。 標高が高く、昼夜の寒暖差が大きいという特徴があります。 これはブドウ栽培に最適な環境であり、凝縮感のある果実味豊かなブドウが育ちます。 メンドーサで最も栽培されているブドウ品種は「マルベック」です。 フランス原産の黒ブドウですが、フィロキセラの影響でフランスでは壊滅状態となってしまいました。 しかし、アルゼンチンにはフィロキセラが入り込まなかったため、現在ではアルゼンチンを代表するブドウ品種として世界中で愛されています。 メンドーサ産のマルベックから造られるワインは、濃厚な果実味としっかりとしたタンニンが特徴です。 プラムやブラックベリーを思わせる濃厚な香りに加え、チョコレートやスパイスのニュアンスも感じられます。 力強い味わいは、牛肉料理との相性が抜群です。 アルゼンチンを訪れた際には、雄大なアンデス山脈を眺めながら、この土地ならではの力強く芳醇な味わいのワインを是非お楽しみください。
品種

親しみやすい赤ワインの代表格!メルロの魅力に迫る

- 世界中で愛されるメルロメルロは、フランスのボルドー地方を原産とする黒ぶどうの品種です。現在ではボルドー地方だけでなく、世界中の様々な地域で栽培されており、その味わいは多くの人々を魅了しています。メルロの人気の理由は、その親しみやすい味わいにあります。渋みが少なく、まろやかな口当たりなので、赤ワインを飲み慣れていない方でも気軽に楽しむことができます。熟したプラムやブラックチェリーを思わせる果実味と、ほのかなバニラの香りが上品に調和し、豊かな味わいを生み出します。メルロは、様々な料理との相性が良いのも魅力です。軽めの味わいの肉料理はもちろんのこと、パスタやピザなど、普段の食事にも合わせやすいワインです。特に、トマトソースを使った料理や、グリルした鶏肉料理とは、最高の組み合わせと言えるでしょう。世界中で愛されるメルロは、デイリーワインとしてはもちろん、特別な日のディナーにも最適です。ぜひ、その魅力を味わってみてください。
その他

アメリカのボルドースタイル!メリテージワインの魅力

- メリテージワインとはメリテージワインは、アメリカで生まれたワインのスタイルで、フランス・ボルドー地方の高級赤ワインを模範としています。ボルドーワインの特徴といえば、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランといった複数のブドウ品種を巧みにブレンドしている点にあります。メリテージワインも同様に、これらの品種を中心に、プティ・ヴェルドやマルベックを加えるなど、複数の品種をブレンドして造られます。しかし、アメリカでは独自のワイン法があり、ラベルにブドウ品種を表示する場合は、主要品種が75%以上含まれている必要があると定められています。ボルドーワインのように複雑なブレンド比率のメリテージワインの場合、この規定に当てはまらず、品種を表示できないケースが少なくありませんでした。そこで、1988年にアメリカの生産者たちが集まり、独自の呼称として「メリテージ」という名称を提唱しました。これは、アメリカの多様な風土とブドウ栽培技術を生かしながらも、ボルドーワインの伝統的なスタイルを尊重した高品質なワイン造りを目指すという決意表明でもありました。現在では、メリテージワインはカリフォルニア州を中心に、ワシントン州やオレゴン州など、アメリカ各地で造られています。力強く濃厚な味わいのものから、エレガントで繊細な味わいのものまで、そのスタイルは多岐に渡り、アメリカのワイン文化を語る上で欠かせない存在となっています。
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ニューワールドが作るボルドー?メリテージ・アライアンスとそのワイン

- メリテージ・アライアンスとは?ワインの世界には、品質保証や生産地保護など、様々な目的を持った団体や協会が存在します。その中でも、「メリテージ」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。これは、特定の条件を満たしたアメリカのワインだけに許された特別な名称なのです。メリテージ・アライアンスは、この「メリテージ」の名称を管理するために、1988年にアメリカで設立されました。設立当初は「メリタージュ・アソシエーション」という名称でしたが、後に現在の名称に変更されました。では、一体どのようなワインが「メリテージ」を名乗ることができるのでしょうか?それは、フランス・ボルドー地方で伝統的に栽培されてきた、特定のブドウ品種をブレンドして造られたワインです。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランなど、ボルドーを代表する品種が使用され、それぞれの個性が織りなす複雑で深みのある味わいが特徴です。しかし、ただ単にこれらの品種をブレンドすれば良いというわけではありません。メリテージを名乗るためには、厳しい基準が設けられています。例えば、使用できるブドウ品種は限定されており、さらにその配合比率も厳格に定められています。また、ブドウの栽培方法やワインの醸造方法についても、伝統的な手法を守ることが求められます。これらの厳しい基準をクリアしたワインだけが、「メリテージ」の称号を得て、消費者にその品質の高さを保証することができるのです。メリテージ・アライアンスは、アメリカのワイン造りの伝統と品質向上に貢献するため、今日も活動を続けています。
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アメリカの高級ワイン「メリテージ」

- メリテージワインとは アメリカのワイン造りの歴史の中で、ひとつのスタイルとして確立されたのが「メリテージワイン」です。その名の通り、伝統を重んじながらも、アメリカの豊かな風土と革新的な精神が融合した、特別なワインと言えるでしょう。 メリテージワインの最大の特徴は、フランス・ボルドー地方で伝統的に栽培されているブドウ品種、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランなどを巧みにブレンドしている点です。これらの品種は、アメリカの温暖な気候と肥沃な土壌で育つことで、より熟成した果実味と豊かな風味を持つと言われています。 力強く複雑な味わいは、まさにアメリカのワイン造りの高い技術と情熱の証です。熟した果実を思わせる濃厚な香りに、樽熟成から生まれるバニラやスパイスのニュアンスが複雑に絡み合い、長い余韻へと続きます。 その品質の高さから、美食家たちの間でも高い評価を受けており、特別な日のディナーや、大切な人への贈り物にも最適です。アメリカのワイン造りの伝統と革新が織りなす、奥深い味わいをぜひお楽しみください。
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隠れた名産地、ムネトゥー・サロンの魅力

フランスの中部に位置するロワール地方は、日本でも多くの人に愛されるワインの産地です。その中でも特に、ソーヴィニヨン・ブラン種から造られる白ワインで有名なサンセールは大変人気があり、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。 しかし、ロワール地方の魅力はサンセールだけにとどまりません。サンセールのすぐ西隣に位置するムネトゥー・サロンも、実はワイン愛好家たちの間では高い評価を得ている、まさに「隠れた名産地」なのです。 ムネトゥー・サロンの特徴は、その広大な平野にあります。なだらかな丘陵地帯が広がるサンセールとは対照的に、ムネトゥー・サロンは広々とした平地が広がっています。そのため、サンセールのような華やかでフルーティーなワインとは一線を画し、より穏やかで落ち着いた印象のワインが生まれます。 近年、ムネトゥー・サロンのワインは、その品質の高さから注目を集め始めています。まだ知名度は高くありませんが、確かな品質と、サンセールに比べて手の届きやすい価格も相まって、今後ますます人気が高まっていくことが予想されます。ロワール地方を訪れる機会があれば、ぜひムネトゥー・サロンのワインも試してみて下さい。
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時代を超えて愛されるメドック格付け

フランス南西部に位置するボルドー地方は、世界に名だたるワインの産地として知られています。その中でもとりわけ名声が高いのが、ジロンド川左岸に広がるメドック地区です。この地で生まれたワインは、「ボルドーワインの頂点」と称されるほどの品質を誇ります。 メドック地区のワイン生産者の格付けは、1855年に制定された「メドック格付け」によって明確にされています。これは、当時フランスを統治していたナポレオン3世の命により、パリ万博に出品するワインを選出するために作られました。 この格付けは、当時のワインの取引価格を基準に、61のシャトー(ブドウ園と醸造所を合わせた、フランスにおけるワイン生産者の単位)を5つの等級に分類したものです。最高位の「1級」から「5級」まで、数字が小さいほど品質が高いとされ、現在でもワインの品質を測る指標として世界中で参考にされています。 メドック格付けによって最高峰のワインを生み出すことが認められたメドック地区は、その後も伝統的な製法を守りながら高品質なワインを生産し続けています。ボルドーワインの、ひいてはフランスワインの象徴として、世界中のワイン愛好家を魅了し続けています。
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メドックマラソン:ワイン好き必見!

毎年9月になると、フランス南西部に位置するボルドー地方で「メドックマラソン」が開催されます。ボルドー地方の中でも特に有名なワインの産地であるメドック地区を舞台にした、全長42.195キロのフルマラソンです。 このマラソン最大の特徴は、なんといっても世界に名だたるワインの産地を駆け抜けられることです。コースは有名なシャトーやブドウ畑の間を縫うように設定されており、ランナーは美しい風景を楽しみながら走ることができます。 沿道ではボルドー産のワインや地元の特産品が振る舞われ、ランナーたちはレースを楽しみながらボルドーの魅力を満喫できます。給水所ならぬ給ワイン所も設置されており、ボルドーワインを味わいながら走れるのも、ワイン産地ならではのユニークな点です。 メドックマラソンは、単なるスポーツイベントではなく、ボルドーの文化とワインを五感で体感できる特別なイベントとして、世界中のランナーから愛されています。
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ワイン産地解説:メドックを知る

フランス南西部に広がるボルドー地方には、世界的に有名なワイン産地が数多く存在しますが、その中でも特に名高いのがメドック地区です。ボルドーワインに馴染みのある方であれば、一度は「メドック」という名を耳にしたことがあるのではないでしょうか。メドックは、ボルドーの街からジロンド川を挟んで北西に位置し、雄大なジロンド川左岸に沿って広がる地域です。この地域は、世界で最も優れた赤ワインの産地として、その名を知られています。 メドックのテロワール、すなわちブドウ栽培に適した環境が、傑出したワインを生み出す要因となっています。温暖で雨量の少ない穏やかな気候と、水はけのよい砂利質土壌は、ブドウ栽培に理想的です。豊かな太陽の光を浴びて育ったブドウは、凝縮感のある果実味と、複雑で芳醇なアロマをワインにもたらします。 メドック地区は、さらに細かく複数の村に分けられますが、それぞれの村によって土壌や気候条件が微妙に異なるため、個性豊かなワインが生まれます。例えば、マルゴー村はエレガントで繊細なワイン、サン・ジュリアン村は力強くしっかりとした骨格のワイン、ポイヤック村は長期熟成のポテンシャルを秘めた力強いワインで知られています。 このように、メドックは多様な魅力を持つワイン産地であり、世界中のワイン愛好家を魅了し続けています。
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ボルドーワインの雄: メドック地区の魅力に迫る

- メドック地区の場所 メドック地区は、フランスの南西部に広がるボルドー地方の中でも、特に有名なワインの産地として知られています。この地区は、ジロンド川という大きな川の左岸沿いに位置し、ボルドー市の北側から大西洋に面した河口付近まで、南北に細長く伸びています。 ジロンド川は、メドック地区のワイン造りにとって重要な役割を果たしてきました。水運の要衝として、ワインの輸送を容易にしただけでなく、川から発生する霧は、ブドウの木に適度な湿度を与え、病害を防ぐ効果ももたらしました。また、ジロンド川の影響で温暖な気候に恵まれ、水はけの良い砂利質の土壌が広がっていることも、良質なブドウ栽培に最適な環境を生み出しています。 メドック地区は、さらに細かく複数の村に分かれており、それぞれの村が個性的なワインを生み出しています。北から順に、マルゴー、リストラック・メドック、サン・ジュリアン、オー・メドック、ムーリス、メドックと続き、それぞれの村の土壌や気候の違いが、ワインの味わいに複雑さと深みを与えています。
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華やかな香りのスパークリングワインを生み出す「シャルマ方式」

- 「シャルマ方式」とはスパークリングワインの製造方法の一つに、「シャルマ方式」と呼ばれるものがあります。別名「タンク内二次発酵」とも呼ばれ、その名の通り、密閉されたタンク内で二次発酵を行う製法です。まず、ベースとなるワインをタンクに詰めます。このワイン自体は、まだ発泡のない、いわゆる普通のワインの状態です。ここに、酵母と糖を加えてタンクを密閉すると、酵母が糖を分解し始めます。この過程で、炭酸ガスが発生します。発生した炭酸ガスはワインに溶け込んでいき、これが、私たちがよく知るスパークリングワイン特有の泡を生み出すのです。シャルマ方式は、瓶内二次発酵を行う伝統的な製法に比べて、比較的短期間で、そして大量生産に適しているというメリットがあります。そのため、世界中で広く採用されている製法です。ただし、瓶内二次発酵に比べて、熟成による複雑な香味が生まれにくいという側面も持っています。シャルマ方式で造られたスパークリングワインは、フレッシュでフルーティーな味わいが特徴です。気軽に楽しめるスパークリングワインとして、多くの人に愛飲されています。
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伝統を受け継ぐ泡、メトド・クラシコの魅力

「瓶内二次発酵」と呼ばれる特別な製法を用いて造られるスパークリングワインは、他の製法のワインとは一線を画す、特別な存在感を放っています。この製法は、別名「伝統方式」とも呼ばれ、手間暇を惜しまず、時間をかけて丁寧に造られます。最大の特徴は、その名の通り、瓶の中で二次発酵を行うことです。 まず、通常のワインと同様に醸造を行い、アルコール発酵が完全に終わって辛口に仕上がった状態のワインを瓶に詰めます。その後、酵母と糖分を加え、王冠で密閉します。すると、瓶の中で再び発酵が始まり、炭酸ガスが発生します。こうして閉じ込められた炭酸ガスが、きめ細かく、口当たりが柔らかく、そして持続性の高い泡を生み出すのです。瓶内二次発酵で造られたスパークリングワインは、長期熟成にも適しており、熟成が進むにつれて味わいに深みが増していくのも魅力の一つです。他の製法では決して真似できない、複雑で奥深い味わいは、まさに「贅沢」と呼ぶにふさわしいでしょう。
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メトード・リュラル:素朴な泡の秘密

- 伝統的な製法 スパークリングワインの製法には、いくつかの種類がありますが、その中でも「メソッド・リュラル」は、古くから伝わる伝統的な製法として知られています。その歴史は深く、シャンパーニュ地方で瓶内二次発酵が確立されるよりも前から存在していました。 「メソッド・リュラル」は、まさにスパークリングワインの原点とも言える製法と言えるでしょう。この製法では、まずベースとなるワインを大きなタンクで一次発酵させます。その後、酵母と糖を加えて密閉タンクに移し、二次発酵を行います。 二次発酵によって発生する炭酸ガスはワインに溶け込み、心地よい泡立ちを生み出します。その後、冷却ろ過を経て瓶詰めされます。 「メソッド・リュラル」は、瓶内二次発酵を行うシャンパーニュ製法と比較して、フレッシュでフルーティーな味わいのワインになる傾向があります。これは、タンク内での二次発酵により、ワインが酵母と長く接触しないためです。 現在では、シャンパーニュ地方以外で造られるスパークリングワインの多くがこの「メソッド・リュラル」を採用しています。その手軽さから、近年では日本でもこの製法を用いたスパークリングワイン造りが盛んに行われています。
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伝統の泡、メトード・シャンプノワーズの魅力

「メトード・シャンプノワーズ」という言葉を耳にしたことはありますか?これは、瓶内二次発酵と呼ばれる、 きめ細やかな泡を生み出すための伝統的な製法のことです。シャンパンの名前は聞いたことがあっても、その製法まで知っている人は少ないのではないでしょうか? シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で、このメトード・シャンプノワーズという製法を用いて作られたスパークリングワインだけが名乗ることのできる特別な名前です。 しかし、シャンパーニュ地方以外でも、世界中の様々な地域で、この伝統的な製法を用いて高品質なスパークリングワインが作られています。 例えば、スペインの「カヴァ」、イタリアの「フランチャコルタ」、南アフリカの「メソード・キャップ・クラシク」など、いずれもメトード・シャンプノワーズで造られる世界中で愛されるスパークリングワインです。 これらのスパークリングワインは、シャンパンと比べて手頃な価格のものが多いのも魅力の一つです。 瓶内二次発酵という伝統的な製法で造られる、シャンパン以外の高品質なスパークリングワインの世界を探求してみてはいかがでしょうか?
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伝統を受け継ぐ泡!アンセストラル製法とは

きめ細かい泡立ちが魅力的なスパークリングワイン。数あるスパークリングワインの中でも、シャンパンは特に有名です。しかし、スパークリングワインの製造方法には様々な種類があることをご存知でしょうか?シャンパンと同じく瓶内二次発酵を用いながらも、より伝統的な製法である「メソッド・アンセストラル」についてご紹介します。シャンパンをはじめ、多くのスパークリングワインは「瓶内二次発酵」という方法で造られています。これは、一次発酵を終えたワインに糖と酵母を加えて瓶詰めし、瓶の中で二次発酵を起こさせることで炭酸ガスを発生させるというものです。二次発酵後、酵母の澱を取り除き、液糖とワインを混ぜた「門出のリキュール」を加えて出荷されます。一方、「メソッド・アンセストラル」では、一次発酵中のワインを瓶詰めし、そのまま瓶内で発酵を継続させます。つまり、二次発酵の前に糖や酵母を加える工程がありません。そのため、瓶内二次発酵を行うスパークリングワインの中では、より自然で伝統的な製法と言えるでしょう。「メソッド・アンセストラル」で造られたスパークリングワインは、シャンパンのようなきめ細かい泡立ちとは少し異なり、比較的発泡が穏やかで、優しい口当たりになるのが特徴です。また、澱引きを行わないため、濁りを持ち、フルーティーで複雑な味わいを楽しむことができます。シャンパンとはまた違った魅力を持つ「メソッド・アンセストラル」。この機会に、ぜひその味わいを体験してみてはいかがでしょうか?
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メオ・カミュゼ:ブルゴーニュの銘醸ワイン

- メオ・カミュゼの歴史メオ・カミュゼは、フランス屈指のワインの産地として名高いブルゴーニュ地方の中でも、特に優れたワインを生み出すことで知られるヴォーヌ・ロマネ村に拠点を置くドメーヌです。その歴史は古く、カミュゼ家によって代々受け継がれてきました。長い年月をかけて畑を耕し、ブドウを育て、ワイン造りの技術を磨いてきたカミュゼ家でしたが、時代の流れとともに後継者問題に直面することになります。そんな中、カミュゼ家の伝統を引き継ぐことになったのが、現当主であるジャン・ニコラ・メオ氏です。メオ氏は、DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)の元醸造長であり、「ブルゴーニュの神様」と称される伝説的な人物、アンリ・ジャイエ氏に師事した経験を持ちます。ジャイエ氏は、自然を尊重し、ブドウの力を最大限に引き出すワイン造りを信条としていました。メオ氏は、ジャイエ氏の教えを胸に、カミュゼ家の伝統的な手法と、自身がジャイエ氏から学んだ革新的な技術を融合させることで、メオ・カミュゼのワインを新たなステージへと導いたのです。メオ・カミュゼのワインは、力強さと繊細さを兼ね備えているのが特徴です。豊かな果実味、芳醇な香り、そして長い余韻は、まさにブルゴーニュワインの真髄と言えるでしょう。世界中のワイン愛好家を魅了し続けるメオ・カミュゼ。その歴史は、これからも受け継がれていくことでしょう。
ワインラベル

ポルトガルワインの「甘口」とは?メイオセコについて解説

- 甘口ワインと勘違いされやすい? ポルトガルワインの魅力を語る上で、「メイオセコ」という言葉を耳にすることがあるでしょう。これは、ポルトガル語で「中辛口」を意味する言葉ですが、甘口ワインと勘違いされることも少なくありません。しかし、実際のメイオセコの味わいは、国際的な基準に照らし合わせると、甘口ではなく、どちらかといえば辛口に分類されるものです。 甘口ワインと聞いて多くの人がイメージするのは、デザートワインのように、はっきりと甘みが感じられるワインではないでしょうか。しかし、メイオセコは、そうした強い甘みを持つわけではありません。どちらかといえば、フルーティーな香りが豊かで、ほんのりと甘みを感じる程度です。この、甘みと酸味のバランスの良さが、メイオセコ最大の特徴と言えるでしょう。 そのため、メイオセコは、甘口ワインが苦手な方でも、比較的飲みやすいワインと言えるでしょう。食前酒としてはもちろん、デザートワインとは異なり、食事と一緒に楽しむこともできるのも、メイオセコの大きな魅力です。ポルトガル料理との相性も抜群なので、ぜひ一度、その奥深い味わいを体験してみてください。
生産方法

春の訪れを告げるブドウの芽吹き

厳しい冬の寒さがようやく過ぎ去り、春の柔らかな日差しが地面を温め始めると、長い間静寂に包まれていたブドウ畑にも、再び生命が目覚める時が訪れます。冬の寒さに耐え、枯れ木のように茶色く乾いていたブドウの枝々に、小さく膨らんだ緑がかったピンク色の点々が現れ始めます。それは、まるで冬の寒さから解放され、再び力強く生命を輝かせる春の訪れを告げるサインのようです。春の息吹を感じ取ったブドウの木々が、長い冬眠から目覚め、再びその生命のサイクルを始める瞬間、それが「芽吹き」です。 この小さな芽は、やがて葉を広げ、太陽の光を浴びて成長し、初夏には可憐な花を咲かせます。そして、その花はやがてたわわに実ったブドウへと変化し、秋の収穫期を迎えるまで、ブドウ畑は生命のエネルギーに満ち溢れるのです。
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ワインの質を高める「芽かき」

- 芽かきとは 春の訪れとともに、ぶどう畑では、冬の間眠っていたぶどうの樹々が目を覚まし、小さな芽を伸ばし始めます。 緑が一面に広がるこの美しい季節に行われる重要な作業の一つが「芽かき」です。 芽かきとは、その名の通り、生育途中のぶどうの芽を摘み取る作業を指します。一見すると、せっかく芽吹いた新しい命を摘み取ってしまう、もったいない作業に思えるかもしれません。しかし、この「間引き」こそが、高品質なぶどうを育てるための、なくてはならない作業なのです。 ぶどうの樹は、放っておくと、たくさんの芽を出し、枝を伸ばそうとします。しかし、あまりに多くの芽が育ってしまうと、それぞれの芽に届く栄養が分散してしまい、結果として、一つひとつの果実が小さく、味も薄くなってしまいます。そこで、芽かきを行い、育てる芽の数を調整することで、残った芽に十分な栄養を行き渡らせ、大粒で、凝縮感のある、風味豊かなぶどうを収穫することができるのです。 芽かきは、ぶどうの樹の生育状況、品種、その年の気候条件などを考慮しながら、熟練した技術と経験に基づいて行われます。まさに、おいしいワインを生み出すための、最初の、そして非常に重要な工程と言えるでしょう。