ボックスボイテル

ワイングラス

ワインのボトルの形:ボックスボイテル

ワインの世界では、その土地の風土や歴史、文化を反映した、実に様々な形のボトルが存在します。すらりとしたもの、ずんぐりとしたもの、個性的なカーブを描くものなど、ボトルの形は実に多種多様で、ワイン愛好家を魅了してやみません。数あるボトルの中でも、ひときわ目を引く独特な形状のボトルの一つに、ボックスボイテルがあります。まるでラグビーボールのような、ずんぐりとした楕円形で、短めの首を持つこのボトルは、一度見たら忘れられないインパクトを与えます。この個性的な形の起源は、フランスのローヌ地方にあります。かつてこの地域では、ワインを輸送する際に、荷馬車のスペースを最大限に活用するために、このずんぐりとした形のボトルが用いられていました。丸みを帯びた形状は、限られたスペースに効率よく収めることができると同時に、衝撃にも強いという利点がありました。今日では、ボックスボイテルは主に、ローヌ地方を代表する赤ワインに使用されています。力強く、コクのある味わいのワインが多いこの地域において、ボックスボイテルは、その個性的な味わいを象徴するボトルとして、世界中のワイン愛好家から愛されています。
生産地

個性豊かなワイン産地、フランケン

ドイツの中央部に位置するフランケンは、個性豊かなワインを生み出す銘醸地として知られています。13あるドイツの特定栽培地域の一つに数えられ、大都市フランクフルトの東側に広がり、蛇行を繰り返すマイン川沿いに美しいブドウ畑が広がっています。 ドイツワインといえば、一般的にはモーゼルやラインガウといった地域が有名ですが、フランケンもまた、長い歴史と伝統を誇るワイン産地です。フランケンワインの特徴は、何といってもその独特のボトル形状にあります。ずんぐりとした円筒形で、少し扁平した形をしたボトルは「ボックスボイテル」と呼ばれ、フランケンワインの象徴として広く知られています。この個性的なボトルは、一説によると、18世紀頃にラインガウ地方で使用されていたボトルを参考に、フランケン地方のガラス工房が独自にアレンジを加えたものだと言われています。フランケン地方では、シルヴァーナーやリースリングといったブドウ品種から、ミネラル感あふれる辛口の白ワインが多く造られています。特に、石灰岩土壌で育ったシルヴァーナー種から造られるワインは、しっかりとした骨格と上品な酸味が特徴で、世界中のワイン愛好家を魅了しています。近年では、ピノ・ノワール種などを使った赤ワイン造りも盛んに行われており、新たな銘醸地としての地位を確立しつつあります。