陰干しブドウ

生産方法

魅惑の甘美なる酒精強化ワイン、ヴィン・サントの世界

イタリアで造られる酒精強化ワイン、ヴィン・サント。「聖なるワイン」という意味を持つその名の通り、古くから宗教儀式にも用いられてきました。この特別なワインを語る上で欠かせないのが、太陽の光を存分に浴びたブドウの存在です。ヴィン・サントの最大の特徴は、収穫後のブドウを天日で数ヶ月間かけて陰干しするという独特な製法にあります。太陽の恵みをいっぱいに受けて乾燥していく過程で、ブドウの水分は徐々に蒸発し、その代わりに糖度と香りがぎゅっと凝縮されていきます。こうして出来上がったブドウから生まれるワインは、まさに太陽の essence を閉じ込めたような芳醇な味わいです。蜂蜜やキャラメルを思わせる甘美な香りと、長く続く余韻は、まさに「聖なるワイン」と呼ぶにふさわしいでしょう。イタリアの太陽と大地、そして人の手が織りなす伝統的な製法が生み出したヴィン・サントは、まさにワイン愛好家垂涎の一本と言えるでしょう。
生産方法

魅惑の甘口ワイン、シャッケトラ

イタリアのワイン造りの歴史は深く、その多様性は世界中のワイン愛好家を魅了して止みません。中でも、リグーリア州の険しい海岸線に抱かれた「チンクエテッレ」と呼ばれる五つの村で造られる「シャッケトラ」は、その希少性と類まれな甘さから「幻のワイン」と称されています。チンクエテッレは、切り立った崖にカラフルな家が並び、その景観の美しさから世界遺産にも登録されています。しかし、この美しい景観の裏には、人々が急斜面に石垣を築き、僅かな土地を開墾してブドウを栽培してきたという、長い歳月と労力が隠されています。シャッケトラは、このチンクエテッレで栽培されるブドウの中でも、特に糖度の高い「ボスカ」「アルバローラ」「ヴェルメンティーノ」という三種類のブドウを、「パスィート」と呼ばれる伝統的な製法で造られます。収穫したブドウを、風通しの良い場所で陰干しすることで水分を飛ばし、凝縮された糖分と芳醇な香りを引き出すのです。こうしてできるシャッケトラは、黄金色の輝きを放ち、アプリコットや蜂蜜、ドライフルーツを思わせる複雑な香りと、濃厚な甘み、そして長い余韻が特徴です。生産量が限られているため、イタリア国内でも希少価値が高く、「幻のワイン」と呼ばれるのも頷けます。もし、この貴重なワインに出会う機会があれば、是非その深い味わいを堪能してみてください。