防除

生産方法

ワインの天敵:ミルデューとの戦い

おいしいワインは、原料となるブドウの品質によって大きく左右されます。しかし、ワイン用ブドウは、病気に弱く、栽培には多くの苦労がつきまといます。その中でも、ブドウ農家を長年に渡り悩ませてきた脅威の一つが「うどんこ病」です。うどんこ病は、カビの一種である「ミルデュー」によって引き起こされる病気で、湿度の高い環境を好みます。うどんこ病に感染したブドウは、葉や果実に白い粉のようなものをまとったように見えます。これは、ミルデューの胞子が大量に発生した状態であり、風に吹かれたり、雨に流されたりすることで、周囲のブドウへと感染が広がっていきます。うどんこ病に感染したブドウは、光合成を十分に行うことができなくなるため、生育が阻害され、実の成長にも悪影響を及ぼします。結果として、収穫量が減少し、ワインの品質にも深刻な影響を与える可能性があります。こうした事態を防ぐため、ブドウ農家は、こまめな観察と適切な農薬の使用、風通しを良くする工夫など、様々な対策を講じています。おいしいワインを安定して供給するためにも、うどんこ病の脅威からブドウを守るための努力は、これからも続けられていくでしょう。
生産方法

ワインの大敵!オイディウムの脅威

- オイディウムとは?ブドウの木がかかる病気の中でも、特に被害が大きいものの一つに「オイディウム」があります。 この病気は、もともと北アメリカ大陸で発生した病気でしたが、その後ヨーロッパ大陸へと伝播し、今では世界中のワイン生産者を悩ませる深刻な病気となっています。オイディウムの原因は、「ブドウべと病菌」と呼ばれるカビの一種です。 このカビは、ブドウの葉に白い粉のような斑点を作ることから、別名「うどんこ病」とも呼ばれています。 発症すると、葉の光合成が阻害され、ブドウの生育が抑制されてしまいます。 また、果実にも白い粉状のカビが生え、ひび割れを起こしたり、変形したりすることがあります。 こうなると、果実の品質は著しく低下し、ワインの風味にも悪影響を及ぼしてしまいます。オイディウムの発生しやすい条件としては、気温20~25度、湿度70~80%と、比較的温暖で湿度の高い環境が挙げられます。 そのため、日本では特に梅雨時期に発生しやすい病気として知られています。 一度発生してしまうと、胞子が風に乗って広がり、他のブドウの木にも感染していくため、早期発見と適切な対策が重要となります。
生産方法

ワイン用ブドウを脅かす病害:ライプ・ロット

ワインを造るために欠かせないブドウ。そのブドウを育てる農家にとって、常に付きまとう悩みの種が、ブドウがかかる病気です。様々な病気が知られていますが、中でも「灰色かび病」は、農家を不安に陥れる恐ろしい病気として知られています。この「灰色かび病」は、ブドウが成熟し、収穫期が近づく頃に発生しやすくなるという特徴があります。長い間、太陽の光を浴びて甘く熟したブドウは、まさに収穫の喜びを味わう瞬間を待っている状態です。しかし、この病気は、そんな農家の期待を裏切るように、大切に育てたブドウの実を、収穫直前に腐らせてしまうのです。灰色かび病に感染したブドウは、その表面に灰色のカビがびっしりと生え、腐敗が進みます。すると、病気にかかっていない健全なブドウにも感染が広がり、被害はどんどん拡大していきます。収穫間近のブドウが灰色かび病によって腐敗していく様子は、農家にとってまさに悪夢と言えるでしょう。この病気の発生を防ぐためには、ブドウ園での風通しを良くしたり、雨水による湿度の上昇を抑えるなどの対策が必要です。また、病気の発生を早期に発見し、適切な薬剤を散布するなどの対応も重要になります。農家は、日頃からブドウの生育状況を注意深く観察し、灰色かび病の発生兆候を見逃さないように気を配っています。