シルヴァーナ

品種

穏やかな酸味が魅力のワイン品種、シルヴァーナ

- シルヴァーナとはシルヴァーナは、主にドイツやフランスのアルザス地方で栽培されている白ブドウ品種です。その歴史は古く、17世紀には既にドイツで栽培されていたという記録が残っています。中世ヨーロッパでは、修道院などでワイン造りが盛んに行われていましたが、シルヴァーナはその品質の高さから、修道士たちに愛飲されていたと言われています。 彼らはシルヴァーナから造られるワインを「聖なるワイン」と呼び、大切に扱っていたそうです。シルヴァーナは、灰色がかった薄いピンク色の果皮を持つことが特徴です。そのため、熟した実は淡いピンク色に見え、美しい光景を作り出します。このブドウから造られるワインは、柑橘系の果実や白い花、ハーブなどを思わせる爽やかな香りと、キリッとした酸味が特徴です。近年では、世界的に人気が高まっている辛口の白ワインの原料としても注目されています。和食との相性も良く、幅広い料理に合わせやすい点も魅力です。
品種

ワインの隠れた逸材:ヨハニスベルク

ヨハニスベルクという名前を耳にしたことはありますか?ワイン愛好家の方でも、あまり馴染みがないかもしれません。ヨハニスベルクとは、主にドイツやフランスのアルザス地方で栽培されている白ブドウ品種、シルヴァーナの別名なのです。シルヴァーナは、遅摘みに適した晩熟品種として知られています。そのため、貴腐菌がつきやすく、甘口の貴腐ワインの原料としても用いられます。また、通常のワインとして仕立てられることもあり、その場合は柑橘系果実やハーブ、スパイスを思わせる爽やかな香りと、しっかりとした酸味が特徴です。スイスでは、ヨハニスベルクの名前で広く親しまれており、豊かな自然が広がるヴァレー地方で多く栽培されています。スイスのテロワールとヨハニスベルクの組み合わせは、他に類を見ない個性的なワインを生み出しています。もし機会があれば、ぜひ一度、その味わいをお試しください。
品種

忘れられた芳香?ワイン品種「バフース」の魅力

- 歴史と起源バフースは、ドイツのブドウ畑が広がる地域にある、ブドウの栽培やワイン造りを研究する機関で、1930年代に誕生した、比較的歴史の浅い交配品種です。 その誕生は、一筋縄ではいきませんでした。まず、ドイツを代表するブドウ品種である、華やかな香りのするシルヴァーナと、爽やかな酸味が特徴のリースリングを掛け合わせました。そして、その結果生まれたブドウに、さらに、ドイツで最も多く栽培されている白ブドウ品種である、ミュラー・トゥルガウを掛け合わせるという、複雑な過程を経て、ようやくバフースは誕生しました。この複雑な交配によって、バフースは、両親であるシルヴァーナやリースリングの、芳醇で華やかな香りを引き継ぎました。また、ミュラー・トゥルガウの、病気に強く、安定して収穫できるという特徴も受け継ぎました。こうして、華やかな香りと、栽培のしやすさを兼ね備えた、新たな可能性を秘めた品種として、バフースは注目を集めるようになりました。
生産地

個性豊かなワイン産地、フランケン

ドイツの中央部に位置するフランケンは、個性豊かなワインを生み出す銘醸地として知られています。13あるドイツの特定栽培地域の一つに数えられ、大都市フランクフルトの東側に広がり、蛇行を繰り返すマイン川沿いに美しいブドウ畑が広がっています。 ドイツワインといえば、一般的にはモーゼルやラインガウといった地域が有名ですが、フランケンもまた、長い歴史と伝統を誇るワイン産地です。フランケンワインの特徴は、何といってもその独特のボトル形状にあります。ずんぐりとした円筒形で、少し扁平した形をしたボトルは「ボックスボイテル」と呼ばれ、フランケンワインの象徴として広く知られています。この個性的なボトルは、一説によると、18世紀頃にラインガウ地方で使用されていたボトルを参考に、フランケン地方のガラス工房が独自にアレンジを加えたものだと言われています。フランケン地方では、シルヴァーナーやリースリングといったブドウ品種から、ミネラル感あふれる辛口の白ワインが多く造られています。特に、石灰岩土壌で育ったシルヴァーナー種から造られるワインは、しっかりとした骨格と上品な酸味が特徴で、世界中のワイン愛好家を魅了しています。近年では、ピノ・ノワール種などを使った赤ワイン造りも盛んに行われており、新たな銘醸地としての地位を確立しつつあります。