ティント・カォン

品種

ポートワインの貴公子!ティント・カォン

- ドウロ渓谷の黒ぶどうポルトガルを流れる雄大なドウロ川。その流域に広がるドウロ渓谷は、急峻な斜面が織りなす独特の景観で知られています。そして、この地の太陽の恵みをいっぱいに浴びて育つのが、ポルトガルを代表する黒ぶどう品種のひとつ、ティント・カォンです。ドウロ渓谷は、その険しい地形ゆえに、古くから段々状に開墾された畑でブドウ栽培が行われてきました。ティント・カォンは、この地の急斜面で生まれる強い日差しと、乾燥した気候に鍛ねられ、凝縮した果実味と力強いタンニンを持つブドウへと成長します。仕上がったワインは、深いルビー色をしており、ブラックベリーやプラムといった黒系果実の濃厚な香りに満ち溢れています。味わいは、力強さと共に、滑らかなタンニンと心地よい酸味が感じられ、ドウロ渓谷のテロワールを雄弁に物語ります。ティント・カォンは、単一品種でワインが造られることはもちろん、ポルトガルを代表する酒精強化ワイン、ポートワインの主要な原料のひとつとしても知られています。ポートワインは、発酵途中のワインにブランデーを加えてアルコール度数を高めたもので、ティント・カォンの力強い味わいと高いアルコール度数が、その複雑で長期熟成のポテンシャルを支えています。ドウロ渓谷の険しい斜面で育まれたティント・カォンは、ポルトガルのワイン造りの歴史と伝統を語る上で欠かせない、個性豊かな黒ぶどう品種と言えるでしょう。