野生酵母

生産方法

ワインの多様性を生み出す野生酵母

お酒作りに欠かせない工程である「発酵」。ブドウの甘い果汁を、芳醇なワインへと変化させるためには、この発酵というプロセスが欠かせません。そして、この発酵を担うのが、「酵母」と呼ばれる微生物です。酵母は、大きく二つに分類されます。一つは「培養酵母」と呼ばれるものです。これは、いわば「優等生」の酵母。ワインの味わいを左右する様々な要素を、人が長い時間をかけて研究し、選び抜かれた酵母です。そのため、培養酵母を使うことで、ワインの味わいを安定させ、目指す味わいに近づけやすくなるという利点があります。もう一つは、「野生酵母」と呼ばれるものです。こちらは、自然界に存在する酵母です。ブドウの皮や、ワイナリーの環境などに生息しており、空気中に漂っていることもあります。培養酵母とは異なり、野生酵母は、その土地ならではの個性や、年ごとの気候の変化を反映した、複雑で個性的なワインを生み出すと言われています。このように、目に見えない小さな存在である酵母ですが、ワイン造りにおいて非常に重要な役割を担っています。そして、使用する酵母によって、ワインの味わいは大きく変わるのです。