O.I.V.

品種

日本の風土が生んだブドウ、ワイン品種「山幸」

日本のワイン醸造にとって、明るいニュースが舞い込みました。2021年、日本生まれの黒ブドウ品種「山幸」が、国際ブドウ・ワイン機構(O.I.V.)にワイン用ブドウ品種として登録されたのです。これは、「甲州」、「マスカット・ベーリーA」に続く、日本で3番目の快挙となります。「山幸」は、1998年に北海道で誕生しました。寒さに強く、病気に強いという特徴を持つこのブドウは、日本の多様な気候風土にも適応できる、まさに日本の風土が生んだ奇跡と言えるでしょう。果皮が厚く、色の濃い果実を実らせる「山幸」は、力強く濃厚な味わいの赤ワインを生み出すことが期待されています。世界的に見ても、その土地由来のブドウ品種で造られたワインは、「テロワール」を表現するものとして高く評価されています。「テロワール」とは、気候や土壌など、その土地ならではの環境がワインの味わいに与える影響のこと。日本で生まれた「山幸」は、まさに日本の「テロワール」を表現する、個性豊かなワインを生み出す可能性を秘めていると言えるでしょう。「山幸」は、まだ新しい品種のため、本格的なワイン生産はこれからです。しかし、そのポテンシャルの高さから、すでに国内外のワイン醸造家から熱い注目を集めており、今後の発展が期待されています。近い将来、「山幸」から造られたワインが、世界中の食卓を彩る日が来るかもしれません。
ワインラベル

フランスの泡!ヴァン・ムス―の魅力を探る

フランス語で「発泡ワイン」を意味する言葉、ヴァン・ムス―。フランスでは、様々なスパークリングワインを総称して、このヴァン・ムス―という言葉が使われています。シャンパンのように世界中で愛飲されているものから、まだあまり知られていない隠れた銘柄まで、フランスは実に多種多様な発泡ワインを生み出しているのです。フランスの規定では、アルコール度数10度以上の飲料で、瓶内二次発酵を行った炭酸ガスを含むものをヴァン・ムス―と定義しています。瓶内二次発酵とは、密閉した瓶の中で再び酵母によるアルコール発酵を起こすことで、これによってきめ細やかな泡立ちが生まれます。ヴァン・ムス―には、シャンパンのように厳しい規定をクリアしたものから、比較的自由な製法で造られるものまで、様々な種類が存在します。有名なシャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で、特定の品種のブドウを使い、伝統的な製法で造られる発泡ワインのみが名乗ることが許されます。一方、ヴァン・ムス―には、シャンパン以外の地域で造られるクレマンや、ガス圧がシャンパンより低いヴァン・ムス―・ガゾワなど、個性豊かな発泡ワインも数多く存在します。これらのワインは、シャンパンに比べて手頃な価格で楽しめるのも魅力です。このように、一言でヴァン・ムス―といっても、その味わいや個性は実に様々です。自分好みのヴァン・ムス―を見つけて、フランスの泡の魔法を体験してみてはいかがでしょうか。
ワインラベル

スペインの泡、エスプモーソって?

- エスプモーソとは「エスプモーソ」は、スペイン語で「発泡性の」という意味を持つ言葉で、スペインで生まれる多様な泡立ちを持つワイン全体を指します。 国際ブドウ・ワイン機構(O.I.V.)では、温度20℃において、3.5バール以上の炭酸ガス圧を持つものをスパークリングワインと定義していますが、エスプモーソもこの定義に当てはまります。ただし、小さな瓶に詰められた場合には、3.0バール以上のものが該当します。スペインでは、このガス圧が3.5バール未満の発泡ワインは、「ヴィノ・デ・アグーハ」と呼ばれ、微発泡ワインに分類されます。 エスプモーソは、瓶内二次発酵を行う伝統的な製法で造られることが多く、シャンパーニュと同じく、瓶の中で二次発酵を行うことで、きめ細やかな泡立ちと複雑な味わいを生み出します。スペイン国内の様々な地域で生産されており、使用されるブドウ品種や製法、熟成期間も多岐に渡ります。そのため、フレッシュでフルーティーなものから、複雑で熟成感のあるものまで、幅広い味わいのエスプモーソを楽しむことができます。
その他

ワイン造りの守護者:O.I.V.とその役割

ワインを愛する皆様なら、「国際ブドウ・ワイン機構」という組織の名前を耳にしたことがあるかもしれません。少し堅苦しい印象の名前ですが、私たちが日々楽しむワイン造りにおいて、国際的に非常に重要な役割を担っている機関です。O.I.V. とも呼ばれるこの組織は、フランスに本部を構える政府間組織です。その活動は多岐に渡り、ブドウの栽培からワインの醸造、そして最終的な製品のラベル表示に至るまで、ワイン造りに関わるあらゆる側面を網羅した研究とガイドラインの策定を行っています。具体的には、ブドウの品種改良や病気対策といった栽培技術の研究、ワインの品質や安全性を確保するための醸造基準の策定、国際的なワインの取引を円滑に行うためのラベル表示に関するガイドラインの作成などを行っています。これらの活動を通して、国際ブドウ・ワイン機構は、高品質なワインを安定的に供給できる環境作りを支援し、世界中のワイン愛好家に喜びを届けるために日々貢献しています。