日本の風土が生んだブドウ、ワイン品種「山幸」

日本の風土が生んだブドウ、ワイン品種「山幸」

ワインを知りたい

先生、「ワイン品種の山幸」って最近ニュースで見たんですけど、どんなブドウなんですか?

ワイン研究家

「山幸」は、日本で生まれた黒ブドウの品種で、2021年に国際ブドウ・ワイン機構(O.I.V.)に登録されたんだよ。これは「甲州」、「マスカット・ベーリーA」に続く、日本で3番目の快挙なんだ!

ワインを知りたい

へえ、そんなにすごいブドウなんですね!どんな特徴があるんですか?

ワイン研究家

「山幸」で造られたワインは、色が濃くて酸味が豊かだと言われているよ。それに、寒さにも強い品種なんだ。1978年から開発が始まり、日本の野生ブドウのヤマブドウと、海外のブドウを掛け合わせて作られたんだよ。

ワイン品種の山幸とは。

「ワイン品種の山幸」は、日本生まれの野生のブドウの仲間で、黒い実をつけるブドウの品種です。2021年には、日本のワイン用ブドウ品種として「甲州」と「マスカット・ベーリーA」に次いで三番目に、国際ブドウ・ワイン機構(O.I.V.)のリストに登録されました。濃い色合いで、酸味が強いのが特徴です。寒さや凍りつくような気温にも強い品種です。1978年から開発が始まり、日本の山に自生するヤマブドウと、フランスで作られたブドウの品種であるセイベル13053から選抜された「清見」という品種を交配させて作られました。

新たに認められた日本生まれのワイン用ブドウ

新たに認められた日本生まれのワイン用ブドウ

日本のワイン醸造にとって、明るいニュースが舞い込みました。2021年、日本生まれの黒ブドウ品種「山幸」が、国際ブドウ・ワイン機構(O.I.V.)にワイン用ブドウ品種として登録されたのです。これは、「甲州」、「マスカット・ベーリーA」に続く、日本で3番目の快挙となります。
「山幸」は、1998年に北海道で誕生しました。寒さに強く、病気に強いという特徴を持つこのブドウは、日本の多様な気候風土にも適応できる、まさに日本の風土が生んだ奇跡と言えるでしょう。果皮が厚く、色の濃い果実を実らせる「山幸」は、力強く濃厚な味わいの赤ワインを生み出すことが期待されています。
世界的に見ても、その土地由来のブドウ品種で造られたワインは、「テロワール」を表現するものとして高く評価されています。「テロワール」とは、気候や土壌など、その土地ならではの環境がワインの味わいに与える影響のこと。日本で生まれた「山幸」は、まさに日本の「テロワール」を表現する、個性豊かなワインを生み出す可能性を秘めていると言えるでしょう。
「山幸」は、まだ新しい品種のため、本格的なワイン生産はこれからです。しかし、そのポテンシャルの高さから、すでに国内外のワイン醸造家から熱い注目を集めており、今後の発展が期待されています。近い将来、「山幸」から造られたワインが、世界中の食卓を彩る日が来るかもしれません。

品種名 特徴 期待されるワインの味わい
山幸 ・1998年に北海道で誕生
・寒さ、病気に強い
・日本の多様な気候風土に適応
・果皮が厚く、色の濃い果実を実らせる
力強く濃厚な味わいの赤ワイン

厳しい環境が生み出す力強い味わい

厳しい環境が生み出す力強い味わい

「山幸」という名前の由来は、山奥で力強く育つブドウであることから来ています。その名の通り、寒さや凍結に強い性質を持っており、日本の厳しい冬をものともせずに成長します。秋には、深い色合いを帯びた果実を実らせます。その果実からは、豊かな酸味と力強い骨格を持つワインが生まれます。ひと口飲めば、口の中に広がる濃厚な味わいは、まるで日本の豊かな自然を凝縮したかのようです。山幸というブドウから生まれるワインは、日本の風土と、その中で力強く生きるブドウの生命力を、私たちに感じさせてくれるでしょう。

項目 内容
名前の由来 山奥で力強く育つブドウ
特徴 寒さや凍結に強い
深い色合いの果実を実らせる
ワインの特徴 豊かな酸味と力強い骨格を持つ
濃厚な味わい

日本古来のブドウと西洋ブドウの融合

日本古来のブドウと西洋ブドウの融合

日本では、古くから山葡萄などの野生種が自生し、その生命力の強さから、棚仕立てで雨の多い日本の気候に適応してきました。しかし、その果実の酸味は強く、生食には適していませんでした。
一方、19世紀後半にヨーロッパから持ち込まれた西洋種のブドウは、生食に適した甘みと香りを持つ一方、日本の風土には馴染みにくいという側面がありました。

そこで、日本の風土に強く、かつ優れた風味を持つブドウを生み出そうという試みが始まりました。 その代表的な成果の一つが「山幸」です。1978年から始まった交配プログラムによって誕生した山幸は、日本の野生ブドウである山葡萄と、フランスで開発された交配品種であるセイベル13053を親に持ちます。山葡萄の力強い生命力と病気への耐性、セイベル13053の洗練された味わいと豊かな香りを兼ね備えた、まさに両者の良いとこ取りの品種と言えるでしょう。

もう一つ、日本のブドウ栽培で重要な品種に「清見」があります。清見は、山幸のように交配によって生まれた品種ではなく、セイベル13053の中から、特に優れた性質を持つ個体を選抜して増殖した、いわゆるクローン選抜によって生み出されました。 セイベル13053の長所をそのまま受け継ぐ清見は、日本の風土にも比較的順応しやすく、栽培のしやすさから、日本のワイン用ブドウの主力品種へと成長しました。

このように、日本のブドウ栽培は、日本の風土に適応した在来種と、優れた風味を持つ西洋種の融合によって、独自の進化を遂げてきました。そして、その努力は、個性豊かで世界に誇れる日本のワインを生み出しています。

品種 特徴 備考
山幸 日本の野生ブドウである山葡萄と、フランスで開発された交配品種であるセイベル13053を親に持つ。山葡萄の力強い生命力と病気への耐性、セイベル13053の洗練された味わいと豊かな香りを兼ね備えた品種。 山葡萄 × セイベル13053 交配プログラムによって誕生
清見 セイベル13053の中から、特に優れた性質を持つ個体を選抜して増殖した、いわゆるクローン選抜によって生み出された品種。セイベル13053の長所をそのまま受け継ぎ、日本の風土にも比較的順応しやすい。 セイベル13053 クローン選抜によって誕生。日本のワイン用ブドウの主力品種。

世界へ羽ばたく日本ワインの未来

世界へ羽ばたく日本ワインの未来

近年、日本ワインの品質向上は目覚ましく、国内外で高い評価を受けています。特に、2023年5月に国際ブドウ・ワイン機構(O.I.V.)に新たに登録されたブドウ品種「山幸」は、日本ワイン界にとって明るいニュースとなりました。
「山幸」は、山ブドウとヨーロッパ系品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンの交配種で、耐病性に優れていることから、日本の風土に適したブドウ品種として期待されています。
この度、国際機関であるO.I.V.に登録されたことで、「山幸」を使用したワインは「日本ワイン」として世界へ輸出することが可能となりました。これは、日本のワイン生産者にとって、海外市場への販路拡大という大きなチャンスとなります。
「山幸」は、果皮が厚く、色が濃く、渋みが強いという特徴があり、濃厚で力強い味わいの赤ワインを生み出します。また、山ブドウ由来の野性味あふれる香りも魅力です。
世界的に認められた「山幸」は、今後、日本を代表するブドウ品種として、国内外でますます愛される存在となるでしょう。

項目 内容
品種名 山幸
特徴 山ブドウとカベルネ・ソーヴィニヨンの交配種
耐病性に優れている
果皮が厚く、色が濃く、渋みが強い
山ブドウ由来の野性味あふれる香り
期待される効果 日本ワインの品質向上と海外市場への販路拡大
その他 2023年5月に国際ブドウ・ワイン機構(O.I.V.)に登録
「山幸」を使用したワインは「日本ワイン」として世界へ輸出可能
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