品種 ワインの世界を探検:コットってどんなブドウ?
フランスの南西部に広がる太陽が降り注ぐ穏やかな土地。豊かな自然と歴史が織りなすこの地域は、古くからワイン造りが盛んな場所として知られています。そんな南西部地方には、あまり知られていませんが、素晴らしいワインを生み出す黒ブドウ品種が存在します。そのブドウの名前は「コット」。聞き慣れない方も多いかもしれません。実はこのコット、あの有名なアルゼンチンのブドウ品種「マルベック」と全く同じものなのです。フランスでは「コット」、アルゼンチンでは「マルベック」と呼ばれるこのブドウは、両国の歴史的な結びつきを感じさせます。コットは、力強いタンニンと豊かな果実味を持つ、コクのある赤ワインを生み出すブドウとして知られています。南西部の温暖な気候と土壌で育ったコットからは、プラムやブラックベリーを思わせる濃厚な香りと、スミレやスパイスのニュアンスを感じさせる複雑な味わいのワインが生まれます。熟成によってさらに深みを増すその味わいは、まさにフランス南西部の隠れた魅力と言えるでしょう。同じブドウでありながら、異なる土地で異なる名前で呼ばれるコットとマルベック。それぞれの土地で育まれた個性を楽しむのも、ワインの世界の奥深さを知る一つの方法と言えるでしょう。
