ベト病

生産方法

ワインの大敵!ベト病との闘いと歴史

世界中で愛飲されているワインですが、その原料となるブドウは、様々な病気の脅威にさらされています。ブドウの生育を妨げ、ワインの品質や収量を大きく左右する病気は、生産者にとって悩みの種です。中でも「ベト病」は、古くから世界中のワイン産地で猛威を振るい、生産者を長年に渡って苦しめてきました。ベト病は、「フィトフトラ・インフェスタン」という糸状菌の一種が原因で発生する病気です。この菌は、湿度の高い環境を好み、雨や風によってブドウの葉や果実に付着し、感染を広げていきます。感染すると、葉には褐色の斑点ができ、やがて枯れてしまいます。また、果実が感染すると、黒褐色に変色し、腐敗が始まります。ベト病の被害は甚大で、深刻な収量の減少や品質の低下をもたらすことから、ワイン生産者にとって死活問題となります。そのため、生産者は、薬剤散布や土壌管理など、様々な方法でベト病の予防に努めています。近年では、耐病性品種の開発や、病気に強い栽培方法の研究も進められていますが、ベト病を完全に克服する決定的な対策はまだありません。温暖化の影響で、近年ではベト病の発生しやすい高温多湿な環境が世界的に広がっており、その脅威はますます高まっています。美味しいワインを安定して供給していくためにも、ベト病の対策は、ワイン生産者にとって、そしてワインを愛する私たちにとっても、重要な課題と言えるでしょう。