気候 ワインの個性を作る「マイクロクライメット」
ワインを語る上で、原料となるブドウの生育環境は非常に重要です。広大なブドウ畑を思い浮かべてみてください。一見、どこも同じように見えるかもしれませんが、実際には、場所によって太陽の光や風のあたり方、水はけなどが微妙に異なります。そして、ブドウの樹は、こうしたわずかな環境の違いを敏感に感じ取りながら成長します。この、ごく狭い範囲に見られる環境の違いを「ミクロクリマ(マイクロクライメット)」と呼びます。ミクロクリマは、ブドウの生育に大きな影響を与え、ひいてはワインの味わいを決定づける重要な要素の一つです。例えば、日当たりの良い場所では糖度が高く、色が濃いブドウが育ち、日陰になりやすい場所では酸味が強く、爽やかな味わいのブドウが育ちます。また、風の強い場所では、ブドウの果皮が厚くなり、タンニンが豊富な力強いワインを生み出す傾向があります。このように、ミクロクリマは、同じブドウ品種、同じ土壌であっても、全く異なる個性を持ったワインを生み出す、まさに「ブドウ畑に隠された秘密」と言えるでしょう。
