病害対策

生産方法

ワイン造りの守護神:ボルドー液の物語

- ボルドー液とは?ボルドー液は、鮮やかな青色をした液体で、まるで絵の具のような見た目をしています。しかし、これは絵を描くためのものではなく、ブドウの木を守るための大切な薬なのです。ボルドー液は、硫酸銅という青い粉と、生石灰と呼ばれる白い粉、そして水を混ぜ合わせて作られます。この配合は、今から130年以上も前にフランスのボルドー地方で偶然発見されました。当時、ブドウの木は病気で枯れてしまうことが多く、農家の人々は大困りでした。そこで、たまたま硫酸銅と生石灰を混ぜた液体を木にかけたところ、病気が治まったことから、ボルドー液が誕生したのです。ボルドー液は、主にカビが原因で起こる、うどん粉病やべと病といったブドウの木の病気を防ぐために使われます。これらの病気は、放置するとブドウの実が収穫できなくなってしまうこともあるため、ブドウ農家にとっては大変な脅威です。ボルドー液は、病気を引き起こすカビの繁殖を抑え、ブドウの木を病気から守ってくれます。ボルドー液は、昔から使われている安全性の高い薬剤として知られていますが、使いすぎると土壌に銅が蓄積してしまうという側面もあります。そのため、近年では、環境への負担が少ない薬剤の開発も進められています。それでも、ボルドー液は長年ブドウを守ってきた、まさにブドウ栽培の守護神と言えるでしょう。