生産方法 ワインの香りに隠された秘密:ウドンコ病との戦い
ワインの原料となるぶどうは、病害虫の影響を受けやすい果物として知られています。 数ある病気の中でも、特に恐れられているのが「ウドンコ病」です。まるで小麦粉をまぶしたように葉や果実に白い粉状のものが付着するのが特徴で、放置すると収量や品質に深刻な影響を及ぼします。この白い粉の正体は、ウドンコ病菌というカビの仲間が繁殖した状態です。春先の気温が上がり始めると、越冬していた菌が活動を開始し、風に乗って拡散していきます。ウドンコ病に感染すると、光合成を行う葉が菌に覆われてしまい、生育に必要な栄養分を十分に作ることができなくなります。その結果、果実の成熟が遅れたり、糖度が上がらなかったりと、ワインの品質にも悪影響が出てしまうのです。さらに、果皮が硬くなってしまい、色づきにムラが出ることもあります。ウドンコ病を防ぐためには、風通しを良くして湿度を下げることが大切です。また、薬剤による防除も有効な手段となります。適切な予防と対策を講じることで、健全なぶどうを育て、美味しいワイン造りへと繋げていくことができます。
