親しみやすい味わいのロッソ・ディ・モンテプルチアーノ
ワインを知りたい
先生、「ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ」ってワイン用語、授業で出てきたんですけど、よく分からなかったんです。教えてもらえますか?
ワイン研究家
ああ、あのイタリアのワインだね。「ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ」は、トスカーナ州のモンテプルチアーノって地域で作られるワインのことだよ。有名な「ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ」と同じ地域で作られるんだけど、こちらは比較的早く飲めるように作られているんだ。
ワインを知りたい
へえー、同じ地域で違うワインが出来るんですね!どんなブドウが使われているんですか?
ワイン研究家
良い質問だね! 主に「サンジョヴェーゼ」というブドウが使われているんだけど、モンテプルチアーノでは「プルニョーロ・ジェンティーレ」って呼ばれているんだ。このブドウが「ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ」の特徴的な味わいを出しているんだよ。
ロッソ・ディ・モンテプルチアーノとは。
「ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ」は、イタリアのトスカーナ州にあるシエナ県モンテプルチアーノで作られるワインの名前です。このワインは、「ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ」という有名なワインと同じ地域で作られていますが、こちらは早くから飲めるように作られています。主な原料は「サンジョヴェーゼ」という種類のブドウですが、この地域では「プルニョーロ・ジェンティーレ」という名前で呼ばれています。このワインには、「プルニョーロ・ジェンティーレ」(サンジョヴェーゼ)と「カナイオーロ・ネーロ」という種類のブドウが使われており、赤ワインに分類されます。1989年に認定を受けました。
モンテプルチアーノのもう一つの顔
イタリア中部の太陽が降り注ぐトスカーナ地方。数々のワイン産地の中でも、ひときわ名高いモンテプルチアーノ。その名を冠するワインといえば、長期熟成によって真価を発揮する「ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ」が有名です。高貴なワインとして知られるこのワインは、長い年月をかけて熟成することで、複雑で重厚な味わいを生み出します。
しかし、モンテプルチアーノの魅力はそれだけではありません。実は、「ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ」という、もう一つの顔があるのです。
ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノが熟成を経て楽しむワインであるのに対し、ロッソ・ディ・モンテプルチアーノは、若いうちから楽しめる軽快でフルーティーな味わいが特徴です。毎日の食卓に気軽に楽しめるワインとして、地元の人々に愛されています。
同じモンテプルチアーノという土地から生まれる、対照的な二つのワイン。そのどちらもが、モンテプルチアーノの多様な魅力を物語っています。奥深い味わいの長期熟成型ワインをじっくりと楽しむのもよし、軽やかな味わいのワインで気軽に食事を楽しむのもよし。モンテプルチアーノのワインは、様々なシーンで楽しむことができます。
ワイン名 | 特徴 |
---|---|
ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ | 長期熟成、複雑で重厚な味わい |
ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ | 若いうちから楽しめる、軽快でフルーティーな味わい |
サンジョヴェーゼの別名、プルニョーロ・ジェンティーレ
トスカーナ州の太陽の恵みを浴びて育つ、サンジョヴェーゼという名のブドウをご存知でしょうか?イタリアを代表するこのブドウ品種は、地域によって様々な顔を見せることで知られています。
特に有名なのが、「ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ」の生まれ故郷であるトスカーナ州南部です。この地では、サンジョヴェーゼは「プルニョーロ・ジェンティーレ」という、何とも可愛らしい別名で呼ばれています。その意味は、「高貴な黒いプラム」。完熟したプラムを思わせる、濃密な果実味と、生き生きとした酸味。これが、この土地で育ったプルニョーロ・ジェンティーレ最大の特徴です。
ロッソ・ディ・モンテプルチアーノには、このプルニョーロ・ジェンティーレに、少量のカナイオーロ・ネーロというブドウをブレンドすることが許されています。カナイオーロ・ネーロは、ワインに深い色合いと、しっかりとした渋み、そして複雑な味わいを加える役割を担っています。
力強さと上品さを兼ね備えたロッソ・ディ・モンテプルチアーノは、まさにトスカーナの豊かな自然の賜物と言えるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
ブドウ品種 | – サンジョヴェーゼ (別名: プルニョーロ・ジェンティーレ) – カナイオーロ・ネーロ (少量) |
主な特徴 | – 濃密な果実味 – 生き生きとした酸味 – 深い色合い – しっかりとした渋み – 複雑な味わい |
産地 | イタリア トスカーナ州南部 |
若いうちの果実味を楽しむ
同じモンテプルチアーノの葡萄を使いながら、異なる個性を持つロッソ・ディ・モンテプルチアーノとヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ。熟成期間の違いが、味わいに大きな変化をもたらします。ロッソ・ディ・モンテプルチアーノは、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノに比べて熟成期間が短く、早飲みタイプに仕上げられます。そのため、抜栓して間もない時期から、フレッシュでフルーティーな香りが弾け、口に含むと、いきいきとした酸味が広がります。若々しい果実味が前面に出た、快活な味わいが魅力です。
一方、長期熟成を経て複雑さを増すヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノもまた、素晴らしいワインです。しかし、気軽に楽しめるロッソ・ディ・モンテプルチアーノは、普段の食事にも寄り添う、親しみやすさが大きな魅力と言えるでしょう。
項目 | ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ | ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ |
---|---|---|
熟成期間 | 短い | 長い |
味わい | フレッシュでフルーティー、いきいきとした酸味、若々しい果実味 | 複雑な味わい |
その他 | 早飲みタイプ、普段の食事にも合う | – |
幅広い料理との相性
ロッソ・ディ・モンテプルチアーノは、その親しみやすい味わいとバランスの良さから、様々な料理と合わせやすいのも魅力です。
特に、トマトソースのパスタやピザ、グリルした肉料理など、イタリア料理との相性は抜群です。トマトの酸味とモンテプルチアーノの果実味が調和し、互いの持ち味を引き立て合います。また、肉の脂っぽさをワインの適度なタンニンが和らげ、後味をさっぱりとさせてくれます。
もちろん、イタリア料理以外でも楽しむことができます。チーズやハムなどをつまみながら、気軽に楽しむのもおすすめです。
幅広い料理との相性の良さから、毎日の食卓にも取り入れやすいワインと言えるでしょう。
ワイン名 | 特徴 | 相性の良い料理 |
---|---|---|
ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ | 親しみやすい味わい、バランスの良さ | ・トマトソースのパスタ ・ピザ ・グリルした肉料理 ・チーズ ・ハム |