オー・ド・ヴィー

生産方法

ブドウの恵み「マール」の世界

- マールとはブドウの豊かな恵みを余すことなく活用して造られる蒸留酒、それがマールです。ワインを造る過程で生じる、ブドウの果皮、種、茎などの残渣、これを「果実酒粕」と呼びますが、マールはこの果実酒粕から生まれます。 通常、果実酒粕はワイン醸造の副産物として扱われますが、マール造りにおいては、この果実酒粕こそが主役となります。マール造りの工程は、まず果実酒粕を圧搾し、果汁を抽出することから始まります。この果汁には、まだわずかに糖分が残っており、これを発酵させることでアルコールが生成されます。そして、発酵を終えた原酒を蒸留器にかけ、じっくりと時間をかけて蒸留していきます。 蒸留の過程で、果実酒粕由来の芳醇な香りが凝縮され、まろやかで深みのある味わいが生まれます。こうして丹念な工程を経て完成したマールは、ブドウの個性と造り手の技が織りなす、奥深い世界が広がっています。ストレートで楽しむのはもちろんのこと、食後酒としてチーズやチョコレートなどと合わせたり、カクテルのベースとして使用されることもあります。 近年では、その品質の高さが見直され、世界中の愛好家から注目を集めています。
生産方法

命の水、オー・ド・ヴィーの世界

- オー・ド・ヴィーとはオー・ド・ヴィーとは、果物や穀物を原料として作られる蒸留酒の総称です。フランス語で「命の水」という意味を持ち、その名の通り、素材本来の味わいをストレートに感じられるお酒として、世界中で愛飲されています。よくブランデーと混同されがちですが、両者には明確な違いがあります。ブランデーはワインを蒸留して作られるのに対し、オー・ド・ヴィーはワイン以外の果実や穀物を発酵させてから蒸留する点が大きく異なります。原料となる果物は、ぶどう以外にも、りんご、洋梨、さくらんぼ、プラムなど様々です。それぞれの果物の特徴がストレートに現れるため、フルーティーで香り高いお酒として楽しまれています。例えば、りんごを原料としたオー・ド・ヴィーは「カルヴァドス」、洋梨を用いたものは「ポワール・ウィリアム」、さくらんぼを使ったものは「キルシュ」などと呼ばれ、それぞれの個性を楽しむことができます。ストレートやロックで味わうのはもちろん、カクテルのベースとして使用されることも多く、その奥深い世界は多くの人を魅了してやみません。