品種 フランス古来の白ぶどう品種、テレ・ブランの魅力
- 多様な顔を持つぶどうテレ・ブランは、フランスの太陽が降り注ぐ南西部、ラングドック地方生まれの白ぶどうです。その歴史は古く、古代ローマ時代から人々に愛され、ワイン造りに用いられてきました。 テレ・ブラン最大の特徴は、その不安定な性質にあります。まるで七変化の名役者のごとく、突然変異を起こして姿を変えることが多く、ワインの原料となるぶどうとしては、少々厄介な一面も持ち合わせています。代表的な変異種としては、その名の通り黒い果実を実らせるテレ・ノワールや、淡いピンク色の果皮が美しいテレ・グリなどがあります。 これらは、それぞれ味わいや香りに個性を持つため、ワイン造りの幅を広げる可能性を秘めている一方で、同じ畑で色の異なる実がなることもあり、長年ワイン醸造家たちを悩ませてきました。しかし、近年では、その多様性を逆手に取り、色の違いによる複雑な味わいや香りの変化を楽しむ、個性豊かなワイン造りが注目されています。まるで、異なる個性が織りなす美しいタペストリーのように、様々な表情を見せるテレ・ブランから生み出されるワインは、これからも私たちを魅了し続けるでしょう。
