その他 甘美なる出会い:ピノ・デ・シャラントの世界
フランス南西部に広がるコニャック地方。ブランデーの産地としてあまりにも有名なこの地で、偶然のいたずらから生まれた奇跡のお酒があります。それが、甘美な香りと味わいを湛えた甘口ワイン、ピノ・デ・シャラントです。時は16世紀に遡ります。当時、この地ではワインの醸造と同時に、ワインを蒸留して作るブランデー造りも盛んに行われていました。ある日、ワインの貯蔵庫で、ひとりの職人が誤ってブドウ果汁の入った樽にコニャック・ブランデーを入れてしまったのです。今なら大変な失敗ですが、人々はその樽をそのまま熟成させることにしました。そして長い年月が経ち、樽の封を開けてみると、そこには思いもよらぬ芳醇な香りの液体があったのです。 偶然の産物として生まれたこのお酒は、口に含むと、芳醇なブドウの香りとまろやかな甘みが広がり、ブランデーがもたらす複雑なコクと長い余韻を楽しむことができます。こうして、ピノ・デ・シャラントは誕生しました。ピノ・デ・シャラントは、食前酒としてはもちろん、フォアグラなどの濃厚な味わいの料理との相性も抜群です。また、デザートワインとして、チョコレートやチーズと共に楽しまれることも多く、その甘美な味わいは、世界中の人々を魅了し続けています。
