品種 ルーマニアの隠れた逸品!グラサ・デ・コトナリ
ワイン造りの歴史が長くとも、世界的にはあまり知られていない産地の一つにルーマニアがあります。しかし、この地には個性的なブドウ品種が息づいており、その一つが「グラサ・デ・コトナリ」です。その名の通り、ルーマニア東部のモルドバ地方に位置するコトナリ地方が原産地です。コトナリ地方は、ルーマニアの中でも特に長い歴史を持つワイン産地として知られており、古くから高品質なワインを生み出してきました。「グラサ・デ・コトナリ」は、晩熟で糖度が非常に高くなる白ブドウ品種です。その甘美な甘さは、貴腐菌の働きによってさらに増幅されます。貴腐菌とは、ブドウの果皮に付着して果汁の水分を蒸発させることで、糖度を凝縮させる特別な菌のことです。 コトナリ地方は、秋になると朝霧が発生しやすく、日中は温暖なため、貴腐菌が発生しやすい気候条件に恵まれています。こうして生まれた「グラサ・デ・コトナリ」から造られる貴腐ワインは、蜂蜜やアプリコットのような濃厚な香りと、とろけるような甘さが特徴です。世界的に有名な貴腐ワインの産地であるフランスのソーテルヌ地方やハンガリーのトカイ地方のワインにも引けを取らない、個性的な味わいを持ち合わせています。近年、ルーマニアワインは国際的なコンクールで高い評価を受ける機会が増えてきています。「グラサ・デ・コトナリ」から造られる貴腐ワインも、ルーマニアワインの品質の高さを世界に知らしめる逸品として、注目されています。
