希少!アルプスの麓が育む白ワイン、ブラン・ド・モルジェ・エ・ド・ラ・サル
ワインを知りたい
「ブラン・ド・モルジェ・エ・ド・ラ・サル」って、どんなワインですか?
ワイン研究家
良い質問だね!「ブラン・ド・モルジェ・エ・ド・ラ・サル」は、イタリアの山のふもとで作られる白ワインだよ。 フレッシュで酸味が強いのが特徴なんだ。
ワインを知りたい
へえー、山のふもとで作られるんですね! どんな味がするんですか?
ワイン研究家
さっぱりとした飲み口で、繊細な香りが楽しめるワインだよ。 どちらかというと、早く飲んだ方が美味しいタイプだね。
ブラン・ド・モルジェ・エ・ド・ラ・サルとは。
「ブラン・ド・モルジェ・エ・ド・ラ・サル」は、イタリアの北西にあるヴァッレ・ダオスタ州で作られる白ワインの名前です。モンテ・ビアンコという山の麓にある、「プリエ・ブラン」という種類のブドウだけを使って作られます。このワインは、フレッシュですっきりとした酸味が特徴です。あまり多くは作られていません。ヴァッレ・ダオスタ州で作られるワインの中でも、特別な地域のブドウだけを使ったワインとして認められています。ブドウ畑は高い場所にあり、1200m近い場所もあるそうです。ヨーロッパの中でも、こんなに高い場所でブドウを育てている地域は他にありません。この地域は「フィロキセラ」という、ブドウの病気の被害を受けませんでした。そのため、他の地域のように、病気になってしまったブドウの木に、新しいブドウの木を接ぎ木する必要がありませんでした。このワインは、フレッシュですっきりとした味わいで、ほのかに良い香りがします。早めに飲むのがおすすめです。
イタリアの隠れた銘醸地、ヴァッレ・ダオスタ
イタリア北西部、フランスとスイスに囲まれた場所に、ヴァッレ・ダオスタ州はあります。雄大なアルプスの山々に抱かれ、モンブランやマッターホルンといった名峰を望むこの地は、息を呑むような絶景が広がり、登山やスキーを楽しむ人々で賑わいます。しかし、ヴァッレ・ダオスタの魅力は、その雄大な自然だけではありません。知る人ぞ知る、素晴らしいワインを生み出す銘醸地でもあるのです。
険しい山々と深い谷が織りなすこの地は、ブドウ栽培には厳しい環境です。しかし、この厳しい環境こそが、ヴァッレ・ダオスタワインの個性を生み出しています。太陽の光をいっぱいに浴びて育ったブドウは、凝縮した果実味と、力強いミネラル感を持ち合わせています。
この地で造られるワインは、そのほとんどが、この地域でしか栽培されていない、固有のブドウ品種から作られます。そのため、他の地域では味わえない、個性豊かなワインを楽しむことができます。
標高の高い場所に位置するブドウ畑では、昼夜の寒暖差が激しいため、ブドウはゆっくりと成熟し、豊かな香りを蓄えます。また、急斜面の畑が多いことから、栽培は全て手作業で行われ、ブドウ栽培家の情熱と努力が、高品質なワインを生み出しているのです。
項目 | 詳細 |
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場所 | イタリア北西部、フランスとスイスに囲まれたヴァッレ・ダオスタ州 |
特徴 | 雄大なアルプスの山々に囲まれた、登山やスキーで賑わう地域 |
ワインの特徴 | 厳しい環境で育ったブドウから作られる、凝縮した果実味と力強いミネラル感が特徴 |
ブドウ品種 | 地域固有の品種を使用し、個性豊かなワインを生み出す |
栽培方法 | 標高の高い急斜面の畑で、手作業で栽培される |
ワインの品質 | ブドウ栽培家の情熱と努力により、高品質なワインが生まれる |
過酷な環境が生み出す、個性的なワイン
イタリア北西部に位置するヴァッレ・ダオスタ州は、雄大なアルプス山脈に囲まれた、イタリアで最も標高の高い場所に位置する州です。険しい山岳地帯が広がり、その斜面にはブドウ畑が点在しています。厳しい寒暖差や強い日差し、そして水はけの良い痩せた土壌など、ブドウ栽培にとっては決して容易とは言えない過酷な自然環境が広がっています。
しかし、ヴァッレ・ダオスタの人々は、古代ローマ時代から続く長い歴史の中で、この地のテロワールを最大限に活かす知恵と技術を培ってきました。険しい斜面に石垣を築き、段々畑を作り出すことで、太陽の光を効率的に浴びることができるように工夫しています。また、水はけの良すぎる土壌でも、ブドウの木がしっかりと根を張ることができるよう、土壌改良にも力を注いできました。
こうして、厳しい自然環境にも負けずに育ったブドウからは、凝縮感のある果実味と、力強いミネラル感を持つ、個性豊かなワインが生まれます。その味わいは、まさにヴァッレ・ダオスタのテロワールを体現するかのようです。世界的に見ても非常に希少なワイン産地であるヴァッレ・ダオスタ州。この地で造られるワインは、厳しい自然と、その自然と向き合い続ける人々の情熱が生み出した、まさに奇跡の雫と言えるでしょう。
項目 | 詳細 |
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場所 | イタリア北西部、ヴァッレ・ダオスタ州(アルプス山脈に囲まれた、イタリアで最も標高の高い場所) |
気候・風土 | 険しい山岳地帯、寒暖差が激しい、強い日差し、水はけの良い痩せた土壌 |
ブドウ栽培の特徴 | 古代ローマ時代から続く歴史、石垣を使った段々畑、土壌改良 |
ワインの特徴 | 凝縮感のある果実味、力強いミネラル感 |
土着品種プリエ・ブランから造られる、ブラン・ド・モルジェ・エ・ド・ラ・サル
ブラン・ド・モルジェ・エ・ド・ラ・サルは、フランスのサヴォワ地方で造られる白ワインです。その名の通り、このワインには「プリエ・ブラン」という土着品種の葡萄だけが使われています。プリエ・ブランは、この地域ならではの個性を持つ、非常に貴重な葡萄品種です。
このワインが生まれるのは、雄大なモン・ブランの麓です。ブドウ畑は標高1200メートルもの高さにまで広がっており、ヨーロッパでも指折りの高地栽培地域として知られています。このような厳しい環境で育った葡萄は、凝縮感のある果実味と、キリッとした酸味を兼ね備えています。
黄金色がかった輝きを持つブラン・ド・モルジェ・エ・ド・ラ・サルは、グラスに注ぐと、白い花や柑橘系の果実を思わせる、華やかで爽やかな香りが広がります。口に含むと、いきいきとした酸味とミネラル感が感じられ、しっかりとした骨格を持った味わいです。後味は長く、エレガントな余韻が楽しめます。
魚介類を使った料理や、鶏肉料理との相性が抜群です。キリッとした味わいは、チーズともよく合います。
項目 | 内容 |
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ワイン名 | ブラン・ド・モルジェ・エ・ド・ラ・サル |
生産地 | フランス サヴォワ地方 |
葡萄品種 | プリエ・ブラン(土着品種) |
栽培環境 | モン・ブラン麓、標高1200mの高地 |
外観 | 黄金がかった輝き |
香り | 白い花、柑橘系の果実 |
味わい | いきいきとした酸味とミネラル感、しっかりとした骨格、エレガントな余韻 |
相性の良い料理 | 魚介類料理、鶏肉料理、チーズ |
フィロキセラの被害を免れた、貴重なブドウの木
19世紀後半、ヨーロッパ中のブドウ畑は、フィロキセラと呼ばれる害虫によって壊滅的な被害を受けました。フィロキセラは、ブドウの木の根に寄生し、栄養を吸収してしまうため、放置すると木は枯れてしまいます。このため、当時のワイン生産は壊滅的な打撃を受けました。
しかし、そんな壊滅的な被害をもたらしたフィロキセラの魔の手を逃れた地域がありました。標高の高い場所に位置するこの地のブドウ畑は、厳しい寒さのため、フィロキセラの侵入を免れることができたのです。
フィロキセラは寒さに弱く、冬の寒さが厳しい地域では生き残ることができません。そのため、この地のブドウ畑は、フィロキセラが蔓延する以前と変わらず、自根でブドウを栽培することができています。自根とは、台木に接ぎ木をせず、ブドウの木自身の根で育てる方法です。
こうして、フィロキセラの被害を免れたこの地のブドウ畑は、今では貴重な存在となっています。現代の多くのブドウ畑では、フィロキセラに抵抗性のある台木に接ぎ木をしてブドウを栽培しています。しかし、この地では、古くから続く伝統的な方法で、ブドウ本来の味を守り続けているのです。
項目 | 内容 |
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害虫 | フィロキセラ |
被害 | ブドウの木の根に寄生し、栄養を吸収、枯死させる |
影響 | 19世紀後半、ヨーロッパ中のブドウ畑に壊滅的な被害 |
対策 | 標高の高い、寒さの厳しい地域で栽培(フィロキセラは寒さに弱い) |
利点 | 自根での栽培が可能(ブドウ本来の味を守る) |
フレッシュな酸味と、繊細な香りが魅力
ブラン・ド・モルジェ・エ・ド・ラ・サルは、一口含むと、いきいきとした酸味が口の中いっぱいに広がります。この酸味は、決して強すぎることはなく、心地よい刺激となって、ワインに生き生きとした印象を与えています。
香りは、柑橘系の果物を思わせる爽やかさと、白い花のような華やかさ、そしてかすかにハーブのニュアンスも感じられます。繊細ながらも複雑な香りが、ワインに奥行きを与えていると言えるでしょう。
味わいは、キリッとした辛口に仕上がっています。このキリッとした味わいは、地元の伝統料理と非常によく合います。素材の味を引き立てつつ、ワインの豊かな風味も存分に楽しむことができるでしょう。
フレッシュな風味を存分に楽しむことができる、早飲みタイプのワインです。今の美味しさを、ぜひ味わってみてください。
特徴 | 詳細 |
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味わい | いきいきとした酸味、心地よい刺激、キリッとした辛口 |
香り | 柑橘系の果物の爽やかさ、白い花のような華やかさ、かすかなハーブのニュアンス |
ペアリング | 地元の伝統料理 |
その他 | フレッシュな風味、早飲みタイプ |
希少性ゆえに見逃せない、個性派ワイン
– 希少性ゆえに見逃せない、個性派ワイン日本ではまだあまり知られていませんが、フランス・サヴォワ地方で造られる「ブラン・ド・モルジェ・エ・ド・ラ・サル」というワインをご存知でしょうか? 生産量が限られているため、希少価値の高いワインとして知られています。このワインが造られるサヴォワ地方は、フランス東部に位置し、スイスとイタリアの国境に接する山岳地帯です。アルプスの厳しい自然環境の中で育まれたブドウから造られるワインは、他では味わえない独特の個性を持っています。ブラン・ド・モルジェ・エ・ド・ラ・サルは、その名の通り、モルジェとラ・サルの二つの地域で収穫されたブドウを使用しています。 主に使用されるブドウ品種は、この地域固有の白ブドウ品種であるジャックマンです。ジャックマンは、柑橘系の果実や白い花を思わせる華やかな香りと、キリッとした酸味が特徴です。近年、その品質の高さから、世界中のワイン愛好家から注目を集めています。 まだまだ、口にする機会は少ないかもしれませんが、個性的なワインを求める方、まだ見ぬ味わいに挑戦したい方は、ぜひ一度お試しください。 きっと、忘れられない体験になるはずです。
項目 | 内容 |
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ワイン名 | ブラン・ド・モルジェ・エ・ド・ラ・サル |
生産地 | フランス・サヴォワ地方(スイス、イタリア国境付近の山岳地帯) |
特徴 | ・生産量が少ない希少価値の高いワイン ・厳しい自然環境で育まれたブドウから作られる ・他にはない個性を持つ |
ブドウ品種 | ・ジャックマン(白ブドウ品種) ・柑橘系や白い花の華やかな香り ・キリッとした酸味が特徴 |