皇帝の名を冠する白ワインの頂点:コルトン・シャルルマーニュ
ワインを知りたい
『コルトン・シャルルマーニュ』って、なんだかすごい名前ですよね。でも、どんなワインかよくわからないんです。先生、教えてください!
ワイン研究家
確かに!偉そうな名前だよね(笑) 『コルトン・シャルルマーニュ』は、フランスのブルゴーニュ地方で作られる白ワインで、すごく有名なんだ。特に、その華やかで力強い香りは、世界中のワイン愛好家を魅了してやまないんだよ。
ワインを知りたい
へえー!そんなにすごいワインなんですね!でも、ブルゴーニュの白ワインって、繊細で上品なイメージがあったんですけど、力強い香りもあるんですか?
ワイン研究家
その通り!ブルゴーニュの白ワインは繊細なものが主流だけど、『コルトン・シャルルマーニュ』は、しっかりとした骨格と複雑な味わいも持ち合わせているんだ。だから、長い年月をかけて熟成させることで、さらにその魅力が増していく、まさに「偉大な」ワインと言えるんだよ!
コルトン・シャルルマーニュとは。
「コルトン・シャルルマーニュ」は、フランスのブルゴーニュ地方にある有名なぶどう畑の名前です。この畑は、アロース・コルトン村、ペルナン・ヴェルジュレス村、そしてラドワ・セリニィ村にまたがる広い場所で、そこで採れるぶどうから、ブルゴーニュ地方を代表する、とてもおいしい白ワインが作られます。ワインの色は濃いめで、味わいは繊細でありながらも、しっかりとした飲みごたえがあり、長い間熟成させることで、さらに風味が増していきます。
畑は標高280メートルから330メートルの高さにあり、ほとんどが南西の方角を向いています。
この「コルトン・シャルルマーニュ」という名前は、775年に、当時の皇帝シャルルマーニュがこの畑をソーリューにある聖アンドローシュ聖堂参事会に寄付したことに由来しています。偉大な皇帝の名前が、そのまま畑の名前として残っているのです。
ちなみに、この畑で栽培されているぶどうの品種は「シャルドネ」で、ワインの種類としては白ワインに分類されます。
ブルゴーニュの丘に輝く銘醸地
フランス東部、なだらかな丘陵地帯が広がるブルゴーニュ地方。その中心地であるコート・ド・ボーヌ地区の南部に、アロース・コルトンという小さな村があります。この村は、周囲をブドウ畑に囲まれた、まさにワイン造りのための場所と言えるでしょう。
アロース・コルトン村の丘陵地には、数多くのブドウ畑が mozaic のように広がっていますが、その中でもひときわ輝きを放つ特別な区画が存在します。それが、「コルトン・シャルルマーニュ」と名付けられた特級畑です。この特別な畑の名前は、8世紀にフランスを治めたカール大帝、フランス語でシャルルマーニュに由来します。かの皇帝がこよなく愛したと伝えられるこの地で造られるワインは、まさに「皇帝のワイン」と呼ぶにふさわしいでしょう。
「コルトン・シャルルマーニュ」で栽培されているブドウは、シャルドネ種と呼ばれる白ブドウの一種です。このブドウから造られる白ワインは、黄金色に輝き、蜂蜜やナッツ、白い花を思わせる華やかな香りを持ちます。口に含むと、豊かな果実味としっかりとした酸味、そしてミネラル感が絶妙なバランスで広がり、長く続く余韻が楽しめます。世界中のワイン愛好家を魅了してやまない、「コルトン・シャルルマーニュ」。その味わいは、まさにブルゴーニュの、そしてフランスの誇りと言えるでしょう。
名称 | 特徴 |
---|---|
産地 | フランス東部、ブルゴーニュ地方コート・ド・ボーヌ地区南部のアロース・コルトン村 |
畑名 | コルトン・シャルルマーニュ(特級畑) |
ブドウ品種 | シャルドネ種 |
ワインの特徴 | 黄金色に輝き、蜂蜜やナッツ、白い花を思わせる華やかな香り。豊かな果実味としっかりとした酸味、ミネラル感が調和。長い余韻。 |
偉大な皇帝に由来する名前
西暦775年、ヨーロッパ世界に広大な版図を築いたシャルルマーニュ大帝は、ブルゴーニュ地方のこの地に広がる豊かなブドウ畑を、ソーリューの聖アンドローシュ聖堂参事会に寄進しました。敬虔なキリスト教徒として知られた大帝は、ミサで着用する白い祭服に赤ワインの染みが目立つことを懸念し、この地の修道士たちに白ワイン造りを奨励したという逸話が伝えられています。
皇帝の名を冠したこの畑は、その名声に恥じない品質のワインを生み出し続けました。長い歴史の中で研鑽を重ねた栽培技術と醸造技術は、世界中のワイン愛好家を魅了するブルゴーニュ最高峰の白ワインを生み出すに至ります。深みのある味わいと芳醇な香りは、まさに皇帝に捧げられるにふさわしい逸品と言えるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
時代 | 西暦775年 |
人物 | シャルルマーニュ大帝 |
場所 | ブルゴーニュ地方 |
対象 | ブドウ畑 |
寄進先 | ソーリューの聖アンドローシュ聖堂参事会 |
逸話 | シャルルマーニュ大帝が、ミサで着用する白い祭服に赤ワインの染みが目立つことを懸念し、この地の修道士たちに白ワイン造りを奨励した |
評価 | ブルゴーニュ最高峰の白ワイン |
太陽の恵みを浴びて育まれるシャルドネ
フランスのブルゴーニュ地方、コルトン・シャルルマーニュの丘陵地帯は、太陽の光をふんだんに浴びて育つシャルドネ種にとってまさに楽園といえるでしょう。標高280メートルから330メートルに位置する南西向きの緩やかな斜面は、ブドウ畑が広がる風景を作り出しています。この地の土壌は、水はけのよい石灰岩質が特徴です。太陽の光を燦々と浴びたブドウは、ゆっくりと成熟し、凝縮した果実味と豊かな風味を蓄えます。
コルトン・シャルルマーニュの畑で栽培されているブドウは、シャルドネ種のみ。ブルゴーニュ地方を代表する白ブドウ品種であるシャルドネは、この地のテロワールと見事に調和し、他に類を見ないアロマと味わいを生み出すのです。グラスに注がれたワインからは、熟した柑橘系の果実や白い花、蜂蜜、ナッツなどを思わせる香りが立ち上ります。口に含むと、豊かでクリーミーな味わいが広がり、心地よい酸味が全体を引き締めます。そして、長い余韻がいつまでも続きます。太陽の恵みを一身に受けたシャルドネは、まさに至福の一杯と言えるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
産地 | フランス ブルゴーニュ地方 コルトン・シャルルマーニュ |
標高 | 280 – 330メートル |
斜面 | 南西向き |
土壌 | 水はけのよい石灰岩質 |
品種 | シャルドネ |
特徴 | 熟した柑橘系の果実や白い花、蜂蜜、ナッツなどを思わせる香り、豊かでクリーミーな味わい、心地よい酸味、長い余韻 |
黄金の輝きを放つ芳醇な味わい
太陽の恵みをいっぱいに浴びたシャルドネ種の葡萄から生まれるコルトン・シャルルマーニュは、黄金色に輝くその姿だけでも、私たちを魅了してやみません。グラスに注ぐと、蜂蜜やナッツ、白い花々、柑橘系の果物、そしてほのかに感じるスパイスの香り…。複雑に織りなす芳醇な香りが、あたり一面に広がっていきます。
ひとたび口に含めば、凝縮された果実の豊かな味わいと、それを支える凛とした酸、そしてミネラル感が、完璧なバランスで口の中いっぱいに広がります。
長く続く余韻は、至福の時間をさらに豊かに彩ってくれるでしょう。繊細でありながら、内に秘めた力強さを確かに感じさせるその味わいは、まさにブルゴーニュの白ワインの最高峰と呼ぶにふさわしいでしょう。
項目 | 詳細 |
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ワイン名 | コルトン・シャルルマーニュ |
葡萄品種 | シャルドネ |
色合い | 黄金色 |
香り | 蜂蜜、ナッツ、白い花、柑橘系の果物、スパイス |
味わい | 凝縮された果実味、凛とした酸、ミネラル感、長い余韻 |
特徴 | 繊細さ、力強さ、ブルゴーニュの白ワインの最高峰 |
時を経て進化する熟成の魅力
ブルゴーニュ地方、コート・ド・ボーヌ地区のコルトン村で造られる白ワインの王様、コルトン・シャルルマーニュ。その味わいは、長期熟成によって真価を発揮することで知られています。若いうちは、柑橘系の果物や白い花を思わせる、フレッシュでフルーティーな香りが特徴です。口に含むと、生き生きとした酸味が感じられ、若々しいエネルギーに満ち溢れています。
しかし、時を経て熟成が進むにつれて、コルトン・シャルルマーニュは、その表情を大きく変化させていきます。蜂蜜やナッツ、バター、スパイスなどを思わせる、複雑で芳醇な香りが現れ始めます。味わいは円熟味を増し、深みとコクが生まれます。熟成期間は10年以上、あるいはそれ以上にも及びます。時を経るごとに進化するその味わいは、まるで人生の深みを表現しているかのようです。ワイン愛好家にとって、熟成したコルトン・シャルルマーニュを味わうことは、至福の喜びと言えるでしょう。
特徴 | 若い時 | 熟成後 |
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香り | 柑橘系、白い花、フレッシュ、フルーティー | 蜂蜜、ナッツ、バター、スパイス、複雑、芳醇 |
味わい | 生き生きとした酸味、若々しい | 円熟、深みとコク |
熟成期間 | – | 10年以上 |