スパークリングワインの「エクストラ・ドライ」、実は辛口じゃない?

スパークリングワインの「エクストラ・ドライ」、実は辛口じゃない?

ワインを知りたい

先生、「エクストラ・ドライ」って、スパークリングワインの用語で「辛口」って意味ですよね?でも、「エクストラ」ってついているのに、なんで「辛口」なんですか?

ワイン研究家

良い質問だね!実は、「エクストラ・ドライ」はスパークリングワインの中では、甘口と辛口の間くらいの味わいを表すんだ。「ドライ」よりも少し甘口なんだよ。

ワインを知りたい

えー!じゃあ、「エクストラ」ってどういう意味ですか?

ワイン研究家

ワインの甘辛表記は、反対の意味を持つ言葉が並んでいて、ややこしいんだよね。「エクストラ・ドライ」は「ドライ」よりも糖分が多いので、「エクストラ」という言葉がつくんだけど、辛口寄りの甘口という意味になるんだよ。

エクストラ・ドライとは。

「エクストラ・ドライ」というワインの用語は、フランスやイタリアで作られている、少し甘みのある発泡性ワインに使われる表現です。この種類のワインは、砂糖の量が1リットルあたり12グラムから17グラムとなっています。

意外な甘口?

意外な甘口?

「エクストラ・ドライ」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?多くの方が「極辛口」を想像するかもしれません。しかし、スパークリングワインの世界では、これは少し違う意味合いを持っています。実は、「エクストラ・ドライ」は「ブリュット」よりも甘口に分類されるのです。普段から辛口のものを好む方にとっては、驚くべき事実かもしれませんね。

スパークリングワインの甘辛度は、残糖の量によって決められています。残糖とは、ブドウに含まれる果糖やブドウ糖のうち、発酵せずにワインに残った糖分のことを指します。「エクストラ・ドライ」は、残糖量が1リットルあたり12~17グラムなのに対し、「ブリュット」は1リットルあたり12グラム以下とされています。つまり、「エクストラ・ドライ」の方が「ブリュット」よりも、わずかに糖分が多く含まれているのです。

しかし、だからといって「エクストラ・ドライ」が、甘ったるく感じるわけではありません。その甘さは、あくまで「ブリュット」と比べて、ほんのりと感じる程度です。「エクストラ・ドライ」は、果実の風味と爽やかな酸味のバランスが良く、食事にも合わせやすい万能選手と言えるでしょう。普段辛口派の方も、これを機に「エクストラ・ドライ」を試してみてはいかがでしょうか?新たなスパークリングワインの魅力を発見できるかもしれません。

甘辛度 残糖量
ブリュット 12g/l以下
エクストラ・ドライ 12~17g/l

甘さの度合いを示す「残糖」

甘さの度合いを示す「残糖」

お酒を選ぶ時、甘口か辛口か迷うことはありませんか?スパークリングワインを選ぶ際にも、甘さの目安となるのが「残糖」という指標です。

「残糖」とは、ブドウに含まれる糖分が、ワインの発酵過程で酵母によってアルコールに分解されずに、最終的にワインに残った糖分の量を指します。単位は1リットルあたりのグラム(g/L)で表示され、この数値が小さいほど辛口、大きいほど甘口になります。

「エクストラ・ドライ」という表示を目にしたことがあるでしょうか?一見、とても辛口のように感じますが、実は「エクストラ・ドライ」は、残糖量が1リットルあたり12~17グラムと、やや甘口に分類されます。とはいえ、この程度の残糖量であれば、甘ったるさはなく、ほのかな甘みと爽やかな酸味が調和した、バランスの良い味わいが楽しめます。

「残糖」という指標を参考に、自分好みの甘さのスパークリングワインを見つけてみて下さい。

甘辛度 残糖量 (g/L) 特徴
辛口 低い
やや甘口 12-17 甘ったるさはなく、ほのかな甘みと爽やかな酸味が調和
甘口 高い

フランスとイタリアの表現

フランスとイタリアの表現

スパークリングワインのラベルで見かける「エクストラ・ドライ」という表示。これは、主にフランスとイタリアで使用される甘辛度合いを示す言葉です。フランスのシャンパーニュや、イタリアを代表するスパークリングワインであるプロセッコなどで、この表記を見つけることができるでしょう。

「エクストラ・ドライ」は、「辛口」と感じるか「やや甘口」と感じるか、意見が分かれる微妙な味わいのラインを表しています。そのため、同じ「エクストラ・ドライ」と表示されていても、実際に飲んでみると、甘味が強く感じられたり、反対に辛口だと感じたりすることがあります。これは、国や地域、そしてワインの造り手によって、「エクストラ・ドライ」の基準が微妙に異なるためです。

「エクストラ・ドライ」の表示を参考にする際は、あくまでも目安の一つだと捉え、自分の好みの味わいを発見するために、様々な生産者のワインを試してみることがおすすめです。

表示 甘辛度 備考
エクストラ・ドライ 辛口とやや甘口の間 国・地域・造り手によって基準が微妙に異なる

どんな料理に合う?

どんな料理に合う?

「エクストラ・ドライ」という名称を聞くと、辛口で料理に合わせるのが難しそうに感じるかもしれません。しかし、実際には程よい甘みを持っているため、様々な料理と楽しむことができます。
食前酒としてそのまま味わうのも良いですが、料理と一緒に楽しむ場合は、魚介類を使った料理との相性が抜群です。魚介類の持つ繊細な旨味と、エクストラ・ドライの爽やかな味わいが互いを引き立て合い、より一層料理を美味しく感じさせてくれるでしょう。
また、甘辛い味付けの料理とも相性が良いです。甘辛い味付けは、時に味が濃く感じられてしまうことがありますが、エクストラ・ドライのすっきりとした後味が、口の中をさっぱりとさせてくれます。
特に、和食との組み合わせは非常におすすめです。天ぷらや寿司など、素材本来の味を活かした繊細な和食に、エクストラ・ドライのフルーティーな香りが上品なアクセントを加えてくれます。
このように、エクストラ・ドライは、様々な料理と楽しむことのできる、万能なワインと言えるでしょう。

ワイン 特徴 料理との相性
エクストラ・ドライ 程よい甘みと爽やかな味わい
  • 魚介類
  • 甘辛い味付け
  • 和食(天ぷら、寿司など)

新しい発見を

新しい発見を

「エクストラ・ドライ」という言葉を耳にしたことはありますか?スパークリングワインの甘辛度合いを示す言葉なのですが、その響きから「辛口」をイメージされる方も多いのではないでしょうか。しかし、実は「エクストラ・ドライ」は、甘口と辛口の境界線に位置する、繊細な味わいが特徴なのです。
これまで「私は辛口派だから」と、甘口寄りのスパークリングワインを敬遠されていた方、ちょっと待ってください!「エクストラ・ドライ」は、辛口のキレの良さは残しつつ、ほんのりと果実の甘みを感じられる、絶妙なバランスで成り立っているワインなのです。
例えば、キリッと冷やした「エクストラ・ドライ」を、食前酒として楽しんでみてください。爽やかな香りと、繊細な甘みと酸味のハーモニーが、食欲をそそり、至福のひとときを演出してくれるでしょう。また、フルーツを使ったデザートや、軽食との相性も抜群です。
新しいワインの世界を発見する第一歩として、「エクストラ・ドライ」を試してみてはいかがでしょうか。
きっと、あなたのワインの楽しみ方を、さらに広げてくれるはずです。

特徴 詳細
甘辛度合い 甘口と辛口の境界線
味わい 繊細な甘み、辛口のキレの良さ、果実の甘み
おすすめシーン 食前酒、フルーツを使ったデザート、軽食
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