ブラン・ド・ブラン:白の中の白、その魅力に迫る

ブラン・ド・ブラン:白の中の白、その魅力に迫る

ワインを知りたい

先生、「ブラン ド ブラン」って、どんなお酒ですか?

ワイン研究家

「ブラン ド ブラン」はね、白ぶどうだけを使って作る、泡が出るお酒の事だよ。シャンパンって聞いたことあるかな?元々はシャンパンの仲間で、白ぶどうだけで作られたものを指す言葉だったんだ。

ワインを知りたい

白ぶどうだけで作ると、何か味が違うんですか?

ワイン研究家

そうなんだ。「ブラン ド ブラン」は、普通のシャンパンよりも、キリッとした酸味があって、上品で繊細な味わいになることが多いと言われているよ。最近はシャンパン以外の泡が出るお酒でも、白ぶどうだけで作られたものに使われることもあるんだ。

ブラン ド ブランとは。

「ブラン・ド・ブラン」は、もともとはフランスのシャンパーニュ地方で作られる、白いぶどうだけで作られた白いスパークリングワインを指す言葉です。シャンパーニュ地方では、白いぶどうといえば(少しだけ例外もありますが)ほとんどが「シャルドネ」という種類なので、「ブラン・ド・ブラン」は「シャルドネ」だけで作られたスパークリングワインを指すのが一般的です。このワインは、普通のスパークリングワインよりもすっきりとした強い酸味があり、上品で繊細な味わいが特徴です。今では、シャンパーニュ地方以外で作られたものや、シャンパン以外のスパークリングワインでも、白いぶどうだけを使ったものに「ブラン・ド・ブラン」という言葉が使われています。

シャンパーニュ地方の特別な呼び名

シャンパーニュ地方の特別な呼び名

フランスのシャンパーニュ地方で作られる発泡ワイン、シャンパン。その中でも「ブラン・ド・ブラン」と呼ばれる特別な種類があります。フランス語で「白の中の白」という意味を持つこの言葉は、その名の通り、白ブドウだけを使って作られるシャンパンを指します。
シャンパーニュ地方で作られるワインには、法律で認められたブドウの品種が限られています。黒ブドウであるピノ・ノワールとピノ・ムニエ、そして白ブドウのシャルドネの3種類です。このうち、ブラン・ド・ブランに使われる白ブドウは、ごくわずかな例外を除いて、シャルドネ種だけと決められています。つまり、ブラン・ド・ブランとは、シャルドネ種100%で造られたシャンパンのことを言うのです。
シャルドネ種のみを使用したブラン・ド・ブランは、他のシャンパンとは異なる、独特の特徴を持っています。シャルドネ種ならではの繊細な香りと、すっきりとしたキレのある味わいは、他のブドウ品種では決して真似することができません。このこだわり抜いた製法こそが、ブラン・ド・ブランならではの魅力を生み出す鍵となっているのです。

項目 説明
定義 白ブドウのみで造られるシャンパン。フランス語で「白の中の白」という意味。
使用ブドウ品種 シャルドネ種100%(ごくわずかな例外を除く)
特徴 シャルドネ種ならではの繊細な香りと、すっきりとしたキレのある味わい

繊細でエレガントな味わい

繊細でエレガントな味わい

「繊細でエレガントな味わい」と表現されるブラン・ド・ブラン。一般的なシャンパンとは異なり、しっかりとした酸味が感じられます。しかし、この酸味は決してマイナス要素ではなく、ブラン・ド・ブランならではの魅力を引き出す秘訣と言えるでしょう。 みずみずしい柑橘系の果実や白い花、そしてミネラルを思わせるその香りは、気品に満ち溢れ、「白の中の白」と称されるにふさわしい風格を漂わせます。口に含むと、フレッシュな酸味が口全体を駆け巡り、その後ろやかに広がるトーストやナッツの香りが、複雑で奥深い余韻を生み出します。 繊細な味わいの中に、力強さと気品を兼ね備えたブラン・ド・ブランは、特別な日の一杯に最適です。

特徴 詳細
味わい 繊細でエレガント、しっかりとした酸味
香り 柑橘系の果実、白い花、ミネラル
余韻 複雑で奥深く、トーストやナッツの香り
総評 繊細な味わいの中に、力強さと気品を兼ね備えている。特別な日に最適。

世界に広がるブラン・ド・ブラン

世界に広がるブラン・ド・ブラン

白いものだけから造られた白いワイン」という意味を持つブラン・ド・ブランは、もともとはフランスのシャンパーニュ地方で生まれた、シャルドネ種という白ぶどうだけを使って造られる発泡性ワインを指す言葉でした。その洗練された味わいは世界中のワイン愛好家を魅了し、シャンパーニュの代名詞とも言える存在になりました。

近年では、その名声はシャンパーニュ地方の枠を超え、世界各地で造られるスパークリングワインにも広く使われるようになってきました。今では、シャルドネ種だけでなく、イタリアのピノ・ビアンコ種やギリシャのアシィリィコ種など、様々な白ぶどう品種のみを使って造られる発泡性ワインも、ブラン・ド・ブランと呼ぶことが一般的になりつつあります。

それぞれの土地で育まれた個性豊かな白ぶどうから造られるブラン・ド・ブランは、柑橘系の爽やかな香りを持ちながらも、蜂蜜やブリオッシュを思わせる複雑なアロマを感じさせるものや、キリッとした酸味とクリーミーな泡が織りなすバランスの妙を楽しむことができるものなど、実に多種多様です。

世界に広がるブラン・ド・ブランの世界。自分好みの個性を持った一杯を探してみてはいかがでしょうか。

名称 説明 特徴
ブラン・ド・ブラン “白いものだけから造られた白いワイン”という意味
白ぶどうのみを使用した発泡性ワイン
・柑橘系の爽やかな香り
・蜂蜜やブリオッシュを思わせる複雑なアロマ
・キリッとした酸味とクリーミーな泡
伝統的なブラン・ド・ブラン フランス シャンパーニュ地方発祥
シャルドネ種100%で造られる
現代のブラン・ド・ブラン 世界中で造られる
様々な白ぶどう品種を使用(例: シャルドネ、ピノ・ビアンコ、アシィリィコ等)

様々なシーンで楽しむ

様々なシーンで楽しむ

特別な日のお祝いの席を華やかに彩るイメージの強いシャンパンですが、繊細で上品な味わいのブラン・ド・ブランは、普段の食事にも合わせやすいという魅力があります。
例えば、食前酒として楽しむ場合は、軽めの前菜や新鮮な魚介類と合わせるのがおすすめです。繊細な泡立ちと爽やかな香りが、食欲をそそり、食事への期待感を高めてくれるでしょう。
また、ブラン・ド・ブランは、しっかりとした酸味も持ち合わせています。この酸味は、クリーム系のソースを使った料理や、脂っこいと感じる料理とも相性が良く、口の中をさっぱりとさせてくれます。
せっかくの繊細な香りと味わいを最大限に楽しむためには、飲む直前までよく冷やし、小さめのグラスに注いでみましょう。キリリと冷えたブラン・ド・ブランが、普段の食事を少し贅沢な時間へと変えてくれるはずです。

特徴 詳細
味わい 繊細で上品
シーン 普段の食事、食前酒
おすすめペアリング
  • 軽めの前菜
  • 新鮮な魚介類
  • クリーム系のソースを使った料理
  • 脂っこい料理
飲み方
  • 飲む直前までよく冷やす
  • 小さめのグラスに注ぐ
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