道具

ワイン醸造の革新児?コンクリートタンクに注目!

- コンクリートタンクで醸造されたワインの魅力ワイン造りにおいて、ブドウのポテンシャルを最大限に引き出すために欠かせないのが発酵や熟成を行うタンクです。木樽、ステンレスなど様々な素材のタンクが存在しますが、近年、伝統的な手法が見直される中で、「コンクリートタンク」が再び注目を集めています。コンクリートタンクは、その名の通りコンクリートで作られたタンクです。その歴史は古く、古代ローマ時代からワイン造りに用いられていたという記録も残っています。その後、一時的に主流の座をステンレスや木樽に譲った時期もありましたが、近年、そのユニークな特性が見直され、世界中のワイナリーで採用が広がっています。コンクリートタンクの最大の特徴は、温度変化の少なさにあります。コンクリートは熱伝導率が低いため、外部の気温の影響を受けにくく、ワインの温度を安定させながらゆっくりと熟成させることができます。そのため、ブドウ本来が持つ果実味やアロマを最大限に引き出すことができ、複雑で深みのある味わいのワインを生み出すことができるのです。また、コンクリートタンクは通気性にも優れています。微細な孔を持つコンクリートは、わずかに空気を通すため、ワインはゆっくりと酸化熟成されます。この過程で、渋みがまろやかになり、まろやかで複雑な味わいに仕上がります。さらに、コンクリートタンクはメンテナンスが容易という点もメリットとして挙げられます。木樽のように定期的な交換や修理が不要なため、環境にも優しく、サステナビリティの観点からも注目されています。このように、コンクリートタンクは伝統と革新を兼ね備えた魅力的な醸造容器と言えるでしょう。コンクリートタンクで造られたワインには、ブドウ本来の味わいが凝縮されており、一口飲めば、その奥深さに魅了されることでしょう。
テイスティング

ワイン用語解説:ライトボディとは?

「軽やかな味わい」と表現されるワインは、ワインの世界で「ライトボディ」と呼ばれる種類のワインです。これは、ワインを表現する言葉の一つで、そのワインが持つ様々な要素を総合的に見て、軽やかだと感じるものを指します。では、具体的にどのような要素で「軽やかさ」を判断するのでしょうか?まず挙げられるのは、口にした時の感触です。ライトボディのワインは、サラッとした飲み心地で、重たさを感じさせません。次に、アルコール度数も関係します。一般的に、ライトボディのワインはアルコール度数が低めに設定されています。そして、色合いも判断材料の一つです。赤ワインであれば淡い紅色、白ワインであれば薄い黄色など、明るい色合いのものが多い傾向にあります。さらに、香りや味わいも軽やかさを決定づける要素です。華やかでフルーティーな香りが特徴で、渋みや苦みは控えめなので、爽やかで飲みやすいと感じる方が多いでしょう。このように、ライトボディのワインは、様々な要素が複雑に絡み合って「軽やかさ」が生み出されています。ワイン初心者の方にもおすすめの飲みやすいワインなので、ぜひ一度試してみて下さい。
ワインラベル

バローロ・リゼルヴァ:ワインの王の真髄

イタリアと聞いて、何を思い浮かべますか?陽気な人々?それとも美しい景色でしょうか?美味しい料理も忘れてはいけませんね。そして、忘れてはならないのがワインです。数あるワインの中でも、イタリア北部のピエモンテ州で産まれる「バローロ」は、「ワインの王」と称賛されるほど、世界中で愛されています。バローロは、ネッビオーロという種類のブドウのみを使って作られます。このネッビオーロというブドウは、栽培がとても難しいことで知られています。しかし、ピエモンテ州の気候と土壌は、このブドウを育むのに最適で、他の地域では決して真似のできない、力強く複雑な味わいを生み出します。そして、バローロの中でも特に優れたものが「バローロ・リゼルヴァ」です。これは、通常のバローロよりもさらに厳しい基準をクリアしたワインだけに許される称号です。長い熟成期間を経て、その味わいは円熟の域に達し、まさに「王の中の王」と呼ぶにふさわしい風格を備えています。もし機会があれば、ぜひこの「ワインの王」が織りなす、深い味わいの世界に触れてみてください。
生産方法

ワインの基礎知識:冬季剪定とその重要性

- 冬季剪定とは冬季剪定は、ぶどうの木が冬の寒さで活動を休止している時期に行う剪定作業のことです。日本では、一般的に1月から3月にかけて、地域や気候条件に合わせて実施されます。この時期は、ぶどうの木の活動が鈍くなっているため、剪定のダメージを最小限に抑えられます。冬季剪定の目的は、翌年の春以降に新しく伸びる芽の数を調整し、樹勢をコントロールすることにあります。古くなった枝や、密集しすぎた枝を剪り落とすことで、太陽の光を効率よく樹全体に行き渡らせることができ、より質の高いぶどうを育てることができます。剪定の方法は、栽培するぶどうの品種や樹齢、目指すワインのスタイルによって異なります。例えば、樹勢の強い品種は短く剪定し、樹勢の弱い品種は長めに剪定するといった工夫が必要です。また、若木は枝数を少なくして生育を促し、成木は枝数を調整して収量と品質のバランスをとるようにします。冬季剪定は、その後のぶどうの生育やワインの品質を大きく左右する、ぶどう栽培における最重要作業の一つと言えます。長年の経験と知識に基づいて、一本一本の樹の状態を見極めながら、丁寧に剪定作業を進めていきます。
ワインラベル

フランスワインの真髄:AOC

フランスワインを選ぶ際、ラベルに記載された「AOC」という文字に気づいたことはありますか? これはただの記号ではなく、フランスワインの品質を保証する重要な称号なのです。AOCは「原産地統制呼称」の略称で、フランスの農産物や加工食品の品質を守るために設けられた制度です。ワインの場合、ぶどうの品種や栽培方法、アルコール度数などが細かく定められており、厳しい審査をクリアしたものだけがAOCワインとして認められます。例えば、ボルドー地方の有名な赤ワイン「シャトー・マルゴー」もAOCワインの一つです。このワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンなどの特定のぶどう品種をブレンドし、伝統的な製法で造られています。 AOCのラベルは、こうした厳しい基準を満たした、高品質なワインであることの証と言えるでしょう。フランスワインを選ぶ際には、ぜひラベルに注目し、AOCマークを探してみてください。きっと、あなたの期待に応える素晴らしいワインとの出会いがあるはずです。
生産方法

樽からの一滴:バレルサンプルの魅力

ワイン愛好家にとって、完成前のワインに触れられる機会は、この上ない魅力を放つ特別な体験と言えるでしょう。その貴重な機会を与えてくれるのが「バレルサンプル」です。まだ樽の中で静かに時を重ねているワインを、特別に瓶に詰めたものが「バレルサンプル」と呼ばれています。一般的に私たちが口にするワインは、長い年月をかけて熟成され、 bottleで味が完成された状態で販売されています。しかし、「バレルサンプル」は、まだ熟成の途中にあります。そのため、最終的にどのような味わいに変化していくのか、その過程を垣間見ることができるのです。若々しい果実味や酸味、そして樽由来の香りが織りなす味わいは、時と共に変化し、深みを増していきます。今この瞬間の味わいは、二度と出会うことのない一期一会のものです。熟成の過程を想像しながら、「バレルサンプル」を味わうひとときは、格別な時間となるでしょう。
テイスティング

ワイン用語解説:ライトボディとは?

ワインを味わう時、私たちは香りだけでなく、舌で感じる感覚も大切にします。その感覚を表現する際によく使われる言葉に、「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」があります。 これらの言葉は、ワインを口に含んだ時の、重さやコク、濃さなどを感覚的に表すものです。 例えば、口当たりが軽やかで、さらりと飲めるワインは「ライトボディ」と表現されます。反対に、口の中にずっしりと重みが感じられ、濃厚で複雑な味わいのワインは「フルボディ」と呼ばれます。 これらの表現に明確な定義や基準はありません。 同じワインでも、飲む人によって感じ方が異なるため、あくまでも感覚的な指標として捉えることが重要です。しかし、ワインの特徴を大まかに掴むには非常に便利な表現であり、ワイン選びの参考にもなります。ワインのラベルや説明書きに見られるこれらの言葉は、味わいを想像する手がかりとなるでしょう。
品種

ワインの個性:土着品種の魅力を探る

ワインの味を決める要素は様々ですが、中でもブドウの品種は重要な要素の一つです。世界中には数え切れないほどのブドウの品種が存在し、ワインの個性に彩りを添えています。その中でも、特定の地域で古くから栽培されてきたブドウの品種を「土着品種」と呼びます。土着品種は、長い年月をかけてその土地の気候や土壌に適応してきました。厳しい暑さや寒さ、乾燥、病気など、様々な困難を乗り越えてきた、まさにその土地の風土が生み出した奇跡と言えるでしょう。土着品種から作られるワインは、他の地域では決して真似できない、独特の個性と魅力を備えています。その土地の土壌から吸収したミネラルや、太陽の光をいっぱいに浴びて育んだ果実の味わいは、まさにその土地のテロワールを体現していると言えるでしょう。近年、国際的に有名な品種の栽培も盛んですが、その土地でしか味わえない、個性豊かな土着品種のワインも見直されてきています。古くからその土地に根付き、人々に愛されてきたブドウの物語に耳を傾け、その土地ならではの味わいを堪能してみてはいかがでしょうか。
生産地

アメリカの広大なワイン産地、コロンビア・ヴァレーを探る

アメリカのワイン生産地として名高いワシントン州。その中でも、コロンビア・ヴァレーは州全体のワイン生産を支える中心地として知られています。広大なワシントン州には、大きく分けて二つのワイン産地が存在します。一つはシアトルを擁する活気あふれる沿岸部、そしてもう一つが、今回ご紹介する内陸部の川沿いに広がるコロンビア・ヴァレーです。コロンビア・ヴァレーは、その名の通りコロンビア川に沿って広がる地域です。この川は、豊かな水資源をもたらすだけでなく、周辺の気候にも大きな影響を与えています。乾燥した気候でありながら、川の恩恵を受けた温度変化の少ない安定した環境は、ブドウ栽培に最適です。ワシントン州で栽培されるワイン用ブドウのほとんどは、この恵まれた環境を持つコロンビア・ヴァレーで育てられています。その広さは州全体のワイン産地のほとんどを占めており、多種多様なブドウ品種が栽培されています。中でも、国際的に高く評価されているのが、この地で育まれた力強く芳醇な味わいの赤ワインです。世界中のワイン愛好家を魅了してやまないワシントンワインの品質を支えているのが、他でもないコロンビア・ヴァレーなのです。
生産地

アメリカのワイン選びに役立つ「AVA」

アメリカのワインを手に取った時、ラベルに「AVA」という表示を見かけることがありますね。これは一体何を意味するのでしょうか?AVAは「American Viticultural Area」の略で、日本語では「米国政府認定ぶどう栽培地域」といいます。これはアメリカ独自のワイン産地を明確に示すシステムです。アメリカでは、ワインのラベルに産地を表示する場合、そのぶどうの85%以上がAVAとして認定された特定の地域で栽培されている必要があります。AVAは、気候や土壌、標高などの地理的特徴が類似した地域ごとに設定されています。それぞれのAVAには、そこで育つぶどうの品質やスタイルに影響を与える独自のテロワールが存在します。例えば、カリフォルニア州の「ナパ・ヴァレー」は、高級ワインの産地として世界的に有名です。温暖な気候と肥沃な土壌を持つナパ・ヴァレーでは、カベルネ・ソーヴィニヨン種やシャルドネ種など、高品質なぶどうが栽培されています。このように、AVA表示は、消費者がワインの産地や品質を判断する上で重要な指標となっています。AVAについて理解を深めることで、アメリカのワインをより一層楽しむことができるでしょう。
テイスティング

樽テイスティング:未来のワインを味わう

- 樽で熟成中のワインを味わう特別な体験ワイン愛好家にとって憧れの体験の一つに、「樽テイスティング」があります。これは、一般的に販売されている瓶詰めされたワインとは異なり、まだ熟成の途中にあり、最終段階を迎えていないワインをテイスティングすることを指します。ワインは、ブドウの収穫から醸造を経て、瓶詰めされるまでに長い時間を要します。その過程で、多くのワインは、オーク材などで作られた大きな樽の中で静かに寝かされ、熟成を深めていきます。この樽熟成は、ワインに複雑な香りを与えたり、味わいにまろやかさを加えたりするなど、最終的な味わいを決定づける上で非常に重要な工程です。樽テイスティングでは、まさにこの樽の中で眠るワインを、特別な器具を使って少量だけ抜き取り、味わうことができます。まだ瓶詰め前の、いわば「未完成」の状態のワインをテイスティングすることで、そのワインが本来持っている潜在能力や、熟成の過程でどのように変化していくのかを垣間見ることができます。樽テイスティングは、限られたワイナリーでしか体験できない貴重な機会であり、ワイン造りの裏側を覗き見ることができる、特別な体験と言えるでしょう。
土壌

ワインの味わいを決める土壌の秘密

ワインの原料となるぶどうは、土壌から水分や栄養分を吸収して成長し、その豊かな味わいを生み出します。まさに土壌は、ワインの品質を左右する重要な要素と言えるでしょう。土壌の種類によって、ぶどうの生育状況は大きく変化し、ワインの味や香りに個性を与えます。 土壌は、水分の保持力や水はけの良さ、養分を保つ力など、様々な要素が複雑に絡み合い、ぶどうの生育に影響を与えています。例えば、粘土質の土壌は、水はけが悪いため、ぶどうの根が過剰に水分を吸収してしまうことがあります。その結果、ぶどうの生育が阻害され、水っぽいワインができてしまう可能性があります。反対に、砂質の土壌は、水はけが良すぎるため、乾燥しやすく、ぶどうが必要とする水分を十分に吸収できない場合があります。このような土壌では、ぶどうは小粒になりがちで、凝縮感のある力強いワインが生まれます。また、土壌に含まれるミネラル成分も、ワインの味わいに影響を与えます。例えば、石灰岩質の土壌で育ったぶどうからは、ミネラル感が豊かで、しっかりとした酸味を持つワインが生まれます。一方、火山灰土壌で育ったぶどうからは、スモーキーな香りと独特のミネラル感が感じられるワインが生まれます。このように、土壌はワインの味わいを決定づける上で、非常に重要な要素と言えるでしょう。ワインを味わう際には、その土地の土壌の特徴にも目を向けると、さらに深く楽しむことができるでしょう。
品種

知る人ぞ知るブドウ品種、コロンバール

フランス南西部に位置するシャラント地方は、芳醇な香りのブランデーとして世界的に有名なコニャックの産地として知られています。そのシャラント地方で育まれた白ぶどう品種、それがコロンバールです。コロンバールは、これまで長い間、ユニ・ブランやフォル・ブランシュといった他のぶどう品種と共に、コニャックやアルマニャックなどの原料として使用されてきました。華やかな香りを持ちながらも、それ自身は主張しすぎない控えめな性格から、他の品種と調和し、複雑で奥深い味わいのブランデーを生み出す、まさに「縁の下の力持ち」として活躍してきたのです。しかし近年、そんなコロンバールの魅力が、ワインの世界でも見出され始めています。フレッシュでフルーティーな味わいを持ちながら、しっかりとした酸味も併せ持つコロンバールは、そのままワインとして楽しむのに最適な品種として、近年注目を集めているのです。かつてはブランデーの原料としてその影に隠れていたコロンバールが、今、個性豊かなワインを生み出す品種として、新たな輝きを放ち始めています。
生産方法

ライト・ドライ・ホワイト・ポートってどんなお酒?

爽やかな甘口ワインとして人気上昇中のライト・ドライ・ホワイト・ポート。ポルトガル生まれの酒精強化ワイン、ポートワインの一種です。その名の通り、原料となるブドウは白ブドウのみ。一般的な白ワインとは異なり、甘口に仕上げるのが最大の特徴です。ところで、ポートワインはなぜ「酒精強化ワイン」と呼ばれるのでしょうか?その秘密は製造過程にあります。ポートワインは、発酵の途中でブランデーなどの蒸留酒を加えます。すると、アルコール度数が高まると同時に、発酵が止まります。こうして、ブドウ本来の甘みがワインに残るのです。 甘みとコクがプラスされ、長期熟成にも適しているのも特徴です。ライト・ドライ・ホワイト・ポートは、その名の通り、軽やかな飲み口と爽やかな甘みが魅力です。食前酒としてはもちろん、フルーツやデザートとの相性も抜群です。キンキンに冷やして、夏の暑い日に楽しむのもおすすめです。
道具

ワイン熟成の妙技:樽の役割

ワイン造りにおいて、ブドウの品種や栽培方法と同じくらい、どのように熟成させるかは、完成されたワインの味わいを左右する重要な要素です。その熟成過程で、ワインに複雑な香りと味わいを加えるために欠かせない存在が、「樽」です。樽は、単なるワインの保管容器ではなく、ワインとゆっくりと対話しながら、その個性を引き出す役割を担っています。樽の中で熟成される過程で、ワインは樽材の香りや成分を少しずつ吸収していきます。特に、オーク材から作られた樽は、バニラやスパイス、ナッツなどを思わせる芳醇な香りをワインに与え、その奥行きと複雑さを増していきます。また、樽は呼吸をするように、わずかながら空気を通します。このゆっくりとした酸化は、ワインをまろやかにし、渋みをやわらげ、熟成を進める上で重要な役割を果たします。さらに、樽材の種類や大きさ、形、そして使用年数によっても、ワインに与える影響は異なります。例えば、新しい樽は、より多くの樽香をワインに与えますが、古い樽は、まろやかで落ち着いた味わいを醸し出す傾向があります。このように、樽は、ワインに複雑な香りと味わいを賦与する、「魔法の杖」のような存在と言えるでしょう。ワイン醸造家は、それぞれのワインの個性を見極めながら、使用する樽の種類や熟成期間などを調整し、理想とする味わいを目指しています。
ワインラベル

フランスワインを知る: AC入門

- フランスワインの権威ワインショップの棚にずらりと並ぶフランスワイン。その中から、お気に入りの一本を選ぶのは至難の業ですよね。しかし、ラベルに記載されたある記号を見つけることができれば、それは品質の良さを示す一つの指標となります。その記号とは、「AC」です。ACは、「Appellation d'Origine Contrôlée」の略称で、日本語では「原産地呼称統制」と訳されます。これは、フランス政府が定めた厳しい基準をクリアしたワインだけに与えられる称号なのです。では、具体的にどのような基準を満たせばACワインと認められるのでしょうか? まず、ブドウの品種、栽培地域、醸造方法などが細かく定められています。例えば、ボルドー地方の有名な赤ワインである「シャトー・マルゴー」を名乗るためには、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランといった特定の品種のブドウを、決められた地域で栽培し、伝統的な方法で醸造しなければなりません。このように、ACワインは、フランスの伝統と格式を象徴する存在と言えるでしょう。ラベルに「AC」の文字を見つけた際は、ぜひその高貴な味わいを堪能してみてください。
生産地

ブルゴーニュの至宝、ラ・ロマネの魅力

- ラ・ロマネとはラ・ロマネは、フランスのブルゴーニュ地方、コート・ド・ニュイ地区の中心に位置するヴォーヌ・ロマネ村にある、特別な畑の名称です。この畑はわずか0.85ヘクタールという、ブルゴーニュ、いやフランスの中でも最小の原産地呼称統制のひとつに数えられます。この限られた面積から生まれるワインは、「ラ・ロマネ」という称号を冠し、世界中のワイン愛好家を魅了してやみません。ラ・ロマネで育つブドウは、ピノ・ノワールという黒ブドウの一種です。このブドウは、土壌や気候などの生育環境に大きく影響を受ける繊細な品種として知られています。ラ・ロマネの畑は、石灰岩質を基盤とした水はけの良い土壌と、ブドウ栽培に最適な日照量や気温に恵まれています。このような理想的な環境が、類まれな品質のブドウを生み出し、そこから生まれるワインに力強さ、複雑さ、そして並外れた熟成能力を与えているのです。ラ・ロマネのワインは、その希少性から「幻のワイン」とも呼ばれ、非常に高価な価格で取引されています。その味わいは、濃厚で深みのある果実味、繊細で複雑なアロマ、そして絹のように滑らかな舌触りが特徴です。長い年月をかけて熟成させたラ・ロマネは、さらに複雑さを増し、至高の味わいへと昇華していきます。まさに「ブルゴーニュの至宝」と呼ぶにふさわしい、ラ・ロマネ。その名前は、世界中のワイン愛好家にとって、憧れであり、究極の目標のひとつと言えるでしょう。
ワインラベル

力強さと気品を備えたイタリアワイン「バルベーラ・デル・モンフェッラート・スペリオーレ」

イタリア北西部に位置するピエモンテ州は、古くからワイン造りが盛んな地域として知られています。世界的に名高いバローロやバルバレスコを生み出すこの地は、まさにイタリアワインの聖地とも言えるでしょう。数ある銘醸ワインの中でも、近年、特に注目を集めているのが「バルベーラ・デル・モンフェッラート・スペリオーレ」です。ピエモンテ州の南東部に位置するモンフェッラート地方は、なだらかな丘陵地帯が広がり、ブドウ栽培に理想的な環境に恵まれています。この地で栽培されるバルベーラ種という黒ブドウから造られるのが「バルベーラ・デル・モンフェッラート・スペリオーレ」です。力強いタンニンと豊かな酸味が特徴で、濃厚な果実味と力強い味わいが口の中に広がります。熟成を経ることで、より複雑で深みのある味わいを生み出すのも魅力です。他のイタリアワインとは一線を画す、個性的な味わいと豊かな表現力を兼ね備えた「バルベーラ・デル・モンフェッラート・スペリオーレ」。ピエモンテの隠れた名宝とも言えるこのワインは、一度味わう価値のある逸品です。
生産方法

ぶどう樹を守る!土寄せの重要性

- 土寄せとは?ぶどうの栽培において、「土寄せ」は冬を迎える前の重要な作業の一つです。11月から12月にかけて、ぶどう樹の根元の周囲に土を盛り上げるようにして寄せます。まるで、ぶどう樹の根元に布団をかけてやるように、土で覆ってあげることで、冬の厳しい寒さから守るのが目的です。この作業は、フランス語で「ビュタージュ」や「アポール・ド・テール」とも呼ばれ、ヨーロッパでは古くから伝わる伝統的な農法の一つとして知られています。土寄せを行うことで、単に寒さから守るだけでなく、土壌の温度変化を穏やかに保ち、ぶどう樹の根を保護する効果もあります。また、土寄せは、雑草の繁茂を抑えたり、土壌の水分保持に役立つなど、健全なぶどう樹の生育を促進する効果も期待できます。春になると、再び土を平らにならす作業が行われますが、冬の間、土の中で大切に守られたぶどう樹は、力強く芽を出し始め、新たな季節の始まりを迎えます。
品種

キャンティに深みを与える黒ぶどう、コロリーノ

イタリアワインと聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのは、トスカーナ地方を代表する赤ワイン、キャンティではないでしょうか。そのキャンティを語る上で欠かせない、重要な黒ぶどう品種の一つに、コロリーノがあります。コロリーノという名前は、イタリア語で「小さなカラス」を意味します。これは、完熟した果実の黒みがかった濃い色合いに由来しています。その名の通り、コロリーノからは、深いルビー色をしたワインが生まれます。トスカーナ地方を原産地とするコロリーノは、長い歴史の中で、その土地の風土に深く根を下ろしてきました。そして、力強く、しっかりとした骨格を持ちながらも、どこか温かみを感じさせる味わいで、多くのワイン愛好家を魅了し続けています。キャンティの中には、コロリーノ以外にも、サンジョヴェーゼやカナイオーロなど、いくつかのブドウ品種がブレンドされている場合があります。しかし、力強いタンニンと豊かな果実味、そして熟成によってさらに深みを増す複雑な風味を持つコロリーノは、キャンティの味わいの骨格を形成する上で、非常に重要な役割を担っています。
生産方法

ワイン選びの新基準?ABマークって何だろう

昨今、食の安全や地球環境問題への関心が高まる中で、ワインの世界でもオーガニックや自然派ワインに注目が集まっています。ワインボトルのラベルに記載された「AB」というマークを見かけたことはありませんか?これは、フランス政府が認証する有機栽培の証である「アグリカルチャー・ビオロジック」を意味しています。アグリカルチャー・ビオロジックは、化学肥料や農薬の使用を制限し、自然の力に寄り添った農法でブドウを栽培しています。そのため、土壌や水質汚染のリスクが低く、生物多様性の保全にも貢献しています。また、添加物を極力使用しない製法で造られるため、ワイン本来の味わいを純粋に楽しむことができます。「AB」マークは、消費者が安心してオーガニックワインを選べるための目印となっています。健康や環境問題に関心の高い人たちの間で、アグリカルチャー・ビオロジックのワインは、まさに時代のトレンドと言えるでしょう。
生産地

ラ・モッラ:エレガントなバローロを生む村

イタリア北西部に位置するピエモンテ州。そのなだらかな丘陵地帯に、世界的に名声を誇るワイン産地、バローロが存在します。数ある銘醸地の中でも、ひときわ輝きを放つのがラ・モッラです。ラ・モッラで生まれるバローロは、その気品あふれる味わいと、複雑に絡み合う芳醇な香りで多くの人を魅了してやみません。他のバローロの村で造られるワインは、長期熟成を経て真価を発揮するものが多くありますが、ラ・モッラのワインは比較的若いうちからその魅力を存分に楽しむことができます。太陽の光をふんだんに浴びたブドウは、凝縮した果実味と力強いタンニンを生み出し、熟練の職人によって丁寧に醸造されます。そして、長い年月をかけてゆっくりと熟成されることで、円熟した味わいと芳醇な香りがさらに深みを増していくのです。ラ・モッラのバローロは、まさにイタリアワインの伝統と革新が生み出した傑作と言えるでしょう。その優雅な味わいは、特別な日のディナーや大切な人との時間を彩るのに最適です。
品種

イタリアワインを支える黒ぶどう、コルヴィーナの魅力

イタリア北東部に位置し、アドリア海に面した温暖な土地、ヴェネト州。ここは多種多様なぶどうが栽培され、ワインの一大産地として知られています。その中でも特に重要な黒ぶどう品種の一つが「コルヴィーナ」です。別名「コルヴィーナ・ヴェロネーゼ」とも呼ばれるこの品種は、その名の通り、州の中心都市ヴェローナ周辺を産地としています。その名前の由来は、果皮の色がカラスのように黒いことからきており、イタリア語でカラスを意味する「Corvo(コルヴォ)」に由来すると言われています。コルヴィーナから作られるワインは、しっかりとした骨格を持ちながらも、滑らかでまろやかな口当たりが特徴です。熟したプラムやチェリーを思わせる果実香に加え、ほのかなスパイスの香りが感じられます。また、熟成によってドライフルーツやチョコレート、なめし革など複雑な香りが現れ、味わいに深みが増していきます。ヴェネト州を代表する赤ワインである「アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ」や「ヴァルポリチェッラ・リパッソ」など、高級ワインの主要品種として使用されているコルヴィーナは、世界中のワイン愛好家を魅了し続けています。
生産地

日本ワインの聖地「登美の丘」

山梨県甲斐市にある「登美の丘」は、日本ワインの出発点として、その歴史を語る上で欠かせない場所です。まさに日本のワイン作りにおける聖地と呼ぶにふさわしい場所と言えるでしょう。甲府盆地を見下ろす南向きの緩やかな斜面は、太陽の光をふんだんに浴びることができ、水はけもよいことから、古くからぶどう栽培に最適な環境として知られてきました。この恵まれた土地で育ったぶどうから作られるワインは、日本の風土と気候をそのまま表現したような、個性豊かな味わいが特徴です。「登美の丘」の歴史は古く、明治時代、日本のワイン醸造の礎を築いた高野正誠氏と土屋龍憲氏が、この地で日本で初めて本格的なワイン醸造を開始したのが始まりです。以来、日本のワイン文化を牽引してきた「登美の丘」は、現在もその伝統を守りながら、高品質なワインを生み出し続けています。「登美の丘」を訪れれば、日本のワインの歴史と、その背景にある情熱に触れることができるでしょう。