品種 ブルガリアの秘宝!ワイン品種メルニックの魅力を探る
メルニックは、その名の通り、ブルガリア南西部のメルニックという小さな町で生まれた黒ブドウ品種です。ギリシャとの国境近くに位置するメルニックは、温暖な気候に恵まれ、古くからブドウ栽培が盛んに行われてきました。メルニックは、この地の長い歴史の中で育まれ、まさにブルガリアの秘宝とも言うべき土着品種として知られています。メルニックという町の名前は、かつてこの地を治めていたとされるスラヴ系の部族、「メルク」に由来すると言われています。彼らがブドウ栽培をこの地域にもたらしたのかは定かではありませんが、少なくとも古代トラキア人の時代から、この地でブドウが栽培されていたという記録が残っています。その後も、ローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン帝国と、さまざまな民族がこの地を支配しましたが、メルニックのブドウ畑は一貫して守られ、その伝統は現代にまで受け継がれています。メルニックは、そんな長い歴史の中で、この土地の風土に完全に適応し、他に類を見ない個性的なワインを生み出す、唯一無二の品種へと進化を遂げたのです。
