耐病性

品種

ワイン用?食用?個性派ブドウ「ヴィティス・ラブルスカ」

ワインの原料となるブドウは、その多様な品種によって、風味や香りが大きく異なります。世界中で愛飲されているワインの多くは、「ヴィティス・ヴィニフェラ」という種から作られています。これは、ヨーロッパ原産のブドウで、カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネ、メルロー、ピノ・ノワールなど、私たちにとって馴染み深い品種を数多く含みます。しかし、「ヴィティス・ヴィニフェラ」以外にも、世界には多様なブドウの種が存在します。その一つが、北アメリカ原産の「ヴィティス・ラブルスカ」です。「ヴィティス・ラブルスカ」は、フィロキセラと呼ばれる害虫に対する耐性を持つことで知られています。19世紀後半、ヨーロッパでフィロキセラが猛威を振るった際、「ヴィティス・ヴィニフェラ」は壊滅的な被害を受けました。そこで、フィロキセラへの耐性を持つ「ヴィティス・ラブルスカ」が注目され、その根に「ヴィティス・ヴィニフェラ」を接ぎ木することで、ブドウの栽培が続けられるようになりました。現在でも、多くのブドウ畑では、フィロキセラ対策として、「ヴィティス・ラブルスカ」を台木として「ヴィティス・ヴィニフェラ」を栽培する方法がとられています。「ヴィティス・ラブルスカ」は、ワイン造りにおいて、縁の下の力持ち的な存在と言えるでしょう。
品種

日本のワインを支える?セイベル13053の魅力

フランスのブドウ栽培家、アルベール・セイベル氏が数多くの試行錯誤の末に生み出したブドウ品種の中に、セイベル13053はあります。セイベル氏は様々なブドウを交配させて、より丈夫で美味しい品種を生み出すことに生涯を捧げたことで知られています。セイベル13053は、そんな彼の情熱の結晶ともいえる黒ブドウ品種です。その最大の特徴は、厳しい寒さや病気に強いこと。寒暖差の大きい日本の気候、特に冬の寒さが厳しい北海道や長野県といった地域でも、元気に育ちます。 そのため、近年日本のワイン生産者たちの間で注目を集めているのです。従来、日本の風土ではヨーロッパ原産のブドウ栽培は難しいとされてきました。しかし、セイベル13053のような耐寒性・耐病性に優れた品種の登場により、日本の各地で高品質なワイン造りが可能になりつつあります。セイベル13053から造られるワインは、しっかりとした骨格と豊かな果実味を持つことが多く、その味わいは、日本の食卓にもよく合います。今後、セイベル13053は、日本のワイン業界をさらに発展させる可能性を秘めた、期待のブドウ品種と言えるでしょう。