ワインの余韻を測る単位『コーダリ』

ワインの余韻を測る単位『コーダリ』

ワインを知りたい

先生、「コーダリ」って言葉、ワインのテイスティングで聞いたことあるんですけど、どんな意味ですか?

ワイン研究家

良い質問だね!「コーダリ」はワインを飲み込んだ後の余韻の長さを表す単位で、1コーダリは1秒のことなんだ。日本ではあまり使われない表現で、「余韻は5秒程度」みたいに言うことが多いかな。

ワインを知りたい

そうなんですね!じゃあ、余韻の長さってどれくらいが良いとかあるんですか?

ワイン研究家

実は、ソムリエ協会の教本によると、3~4秒で「短め」、5~6秒で「中程度」、7~8秒で「やや長め」、9秒以上で「長め」とされているんだ。ただ、これはあくまでも目安で、ワインの種類や個人の好みによって評価は変わるんだよ。

コーダリとは。

「コーダリ」って言葉は、ワインを飲んだ後、味がどれくらい続くかを表す時の単位なんだって。1コーダリは1秒のことらしいんだけど、日本ではあまり使われてないみたい。
日本では「余韻は5秒くらい」みたいに言うことが多いよね。
ちなみに、ソムリエの教科書によると、余韻の長さは3~4秒だと「短め」、5~6秒だと「中程度」、7~8秒だと「やや長め」、9秒以上だと「長め」って表現するんだって。

ワインの余韻とは

ワインの余韻とは

ワインを味わう際、口にした後の楽しみの一つに「余韻」があります。ワインを飲み込んだ後も、しばらくの間、鼻や喉の奥に香りが残り続ける感覚を指します。この香りの余韻は、ワインの質を評価する上で非常に重要な要素とされています。

余韻の長さは、ワインの品質によって異なり、一般的に高級なワインほど長く続くと言われています。これは、高級ワインに使用されるブドウの品質が高く、醸造方法も丁寧に時間をかけて行われているためです。

余韻の長さだけでなく、その質にも注目してみましょう。例えば、フルーティーな香りが長く続くのか、スパイシーな香りが残るのか、あるいは複雑な香りが混ざり合っているのかなど、余韻の質はワインによって千差万別です。

ワインを味わう際には、この余韻に意識を集中することで、より深くその魅力を感じ取ることができるでしょう。そして、余韻の長さや質を比較することで、自分好みのワインを見つけることもできるでしょう。ワインテイスティングの際には、ぜひ余韻にも注目してみてください。

項目 詳細
余韻とは ワインを飲み込んだ後、鼻や喉の奥に香りが残り続ける感覚
余韻の長さ ワインの品質によって異なり、高級なワインほど長く続く
余韻の質 フルーティー、スパイシー、複雑など、ワインによって千差万別
余韻の重要性 ワインの質を評価する上で重要な要素
余韻に注目することで、ワインの魅力をより深く感じ取ることができる
余韻の長さや質を比較することで、自分好みのワインを見つけることができる

コーダリの定義

コーダリの定義

– コーダリの定義ワインを味わう上で、その余韻の長さは重要な要素の一つです。芳醇な香りは、口にした後も長く楽しませてくれます。この余韻の長さを表す尺度として、「コーダリ」という単位が使われます。1コーダリは、ちょうど1秒間に相当します。 例えば、ワインを飲み干した後、5秒間香りが残っていたとすれば、それは「5コーダリ」と表現されます。10秒間香りが続けば「10コーダリ」となり、数字が大きくなるほど、余韻が長く続くことを意味します。では、なぜ「コーダリ」という少し変わった名前が付けられているのでしょうか? 実は、この言葉はフランス語で「尻尾」を意味する「queue(クー)」に由来しています。動物の尻尾が、最後に残る様子を、ワインの香りが口の中に残る感覚になぞらえて、「コーダリ」と呼ばれるようになったと言われています。コーダリは、ワインの品質を評価する絶対的な基準ではありません。しかし、この単位を知ることで、テイスティングの際に、より客観的に余韻の長さを捉え、表現することができるようになります。

用語 説明
コーダリ ワインの余韻の長さを表す単位。
1コーダリ = 1秒間

日本でコーダリはあまり使われない?

日本でコーダリはあまり使われない?

– 日本でコーダリはあまり使われない?日本でワインのテイスティングをする際、「このワインはコーダリが長いですね」といった表現を耳にすることは稀でしょう。コーダリとは、ワインを飲み込んだ後、口の中に残る香りの余韻の長さを表す単位のこと。一般的には、コーダリ1は1秒としてカウントされます。では、なぜ日本ではコーダリがあまり使われないのでしょうか?それは、日本のソムリエ協会が発行する教本で、余韻の長さを秒数で表現していることが大きく影響していると考えられます。この教本は、ソムリエやワインエキスパートを目指す人にとって必携の書。そのため、教本に記載されている表現が、日本のワイン業界全体のスタンダードになっているのです。具体的には、教本では余韻の長さについて、『3~4秒』で『短い』、『5~6秒』で『中程度』、『7~8秒』で『やや長い』、『9秒以上』で『長い』と定義されています。つまり、日本のワイン愛好家は、自然と秒数で余韻の長さを捉えるようになっているのです。もちろん、コーダリという言葉自体を知らないわけではありません。しかし、実際にテイスティングで使う場面は少なく、どちらかといえば、専門的な書籍や記事などで目にすることが多いでしょう。

余韻の長さ 評価
3~4秒 短い
5~6秒 中程度
7~8秒 やや長い
9秒以上 長い

余韻の長さは品質と比例する?

余韻の長さは品質と比例する?

ワインを口に含んだ後、香りが鼻腔に残り続ける心地よい感覚。これを「余韻」と呼びますが、その長さは本当にワインの品質を左右するのでしょうか?

一般的に、余韻が長く続くワインは、凝縮感があり、複雑で奥深い味わいを持つ高品質なワインであると言われています。ブドウの栽培方法や醸造技術にこだわって作られたワインは、成分が複雑に絡み合い、香りが長く持続する傾向があるからです。そして、こうした複雑な香りは、ワインをより深く楽しむための重要な要素と言えるでしょう。

しかしながら、余韻の長さだけでワインの品質を判断することはできません。酸味やタンニン、甘味などのバランス、香りや味わいの個性、そしてそれらが織りなす全体のハーモニーなど、ワインの評価基準は多岐にわたります。また、個人の好みやその日の気分、料理との相性によっても感じ方は大きく変わるものです。

余韻は、あくまでもワインを評価する上での一つの指標に過ぎません。本当に美味しいワインとは、自分自身の舌で味わい、心で感じるものです。余韻の長さに囚われすぎることなく、自由な感性でワインの世界を楽しみましょう。

項目 内容
余韻とは ワインを口に含んだ後、香りが鼻腔に残り続ける心地よい感覚
余韻とワインの品質の関係性 一般的に、余韻が長いワインは高品質とされるが、余韻の長さだけで品質を判断することはできない
余韻が長いワインの特徴 凝縮感があり、複雑で奥深い味わいを持つ
余韻が長い理由 ブドウの栽培方法や醸造技術へのこだわりにより、成分が複雑に絡み合い、香りが長く持続するため
ワインの評価基準 酸味、タンニン、甘味などのバランス、香りや味わいの個性、全体のハーモニーなど、多岐にわたる
ワインの楽しみ方 余韻の長さに囚われすぎることなく、自分自身の感覚で味わい、楽しむことが重要

まとめ

まとめ

今回は、ワインを口に含んだ後、香りがどれくらい続くのかを表す「余韻の長さ」について解説しました。
ワインの余韻は、その品質や味わい深さを知る上で重要な要素の一つですが、日本ではあまり知られていません。
ワインの専門家の間では、この余韻の長さを「コーダリ」という単位で測ります。
1コーダリは、1秒間に相当し、例えば「このワインは5コーダリ」と言った場合、余韻が5秒間続くことを意味します
一般的に、上質なワインほど余韻が長く、複雑で繊細な味わいを楽しむことができるとされています。
余韻の長さは、ブドウの品種や栽培方法、ワインの熟成度など、様々な要素によって異なってきます
例えば、タンニンや酸味がしっかりとした赤ワインは、余韻が長く続く傾向があります。
反対に、軽やかな味わいの白ワインは、余韻が短い傾向があります。
ワインを味わう際には、香りや味わいはもちろんのこと、余韻の長さにも注目することで、より深くワインの世界を楽しむことができるでしょう。
今度ワインを口にする機会があれば、ぜひ余韻の長さにも意識を向けてみてください。
きっと、新しい発見があるはずです。

項目 説明
余韻の長さ ワインを口に含んだ後、香りが続く時間
コーダリ 余韻の長さの単位 (1コーダリ = 1秒)
余韻とワインの関係 一般的に、上質なワインほど余韻が長く、複雑で繊細な味わい
余韻の長さを決める要素 ブドウの品種、栽培方法、ワインの熟成度など
例:タンニンや酸味が強い赤ワイン 余韻が長い傾向
例:軽やかな味わいの白ワイン 余韻が短い傾向
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