ワイン品種紹介:ルビー・カベルネ
ワインを知りたい
先生、「ルビー・カベルネ」って、どんなブドウからできるワインですか?
ワイン研究家
いい質問だね。「ルビー・カベルネ」は、「カリニャン」と「カベルネ・ソーヴィニヨン」というブドウを掛け合わせて作られたブドウからできるワインだよ。
ワインを知りたい
掛け合わせると、どんな特徴があるんですか?
ワイン研究家
「カリニャン」は暑さに強く、たくさん収穫できるという特徴があるんだ。「カベルネ・ソーヴィニヨン」は、濃厚な味わいが特徴だ。この2つを掛け合わせることで、暑さに強く、たくさん収穫でき、しかも濃厚な味わいのワインができるように開発されたんだよ。
ワイン品種のルビー・カベルネとは。
「ワインの種類を示す『ルビー・カベルネ』という名前のブドウは、昭和11年にアメリカのカリフォルニアで生まれました。暑さに強い『カリニャン』というブドウと、『カベルネ・ソーヴィニヨン』というブドウを掛け合わせて作られました。たくさんの実をつける『カリニャン』のように、暑さに負けずに育ち、『カベルネ・ソーヴィニヨン』のような味のブドウを作ることを目指して作られました。アメリカだけでなく、南アフリカやオーストラリアなどでも育てられています。
ルビー・カベルネとは
– ルビー・カベルネとはルビー・カベルネは、その名の通り、宝石のルビーのように鮮やかな赤色の果実を実らせることから名付けられました。1936年、アメリカのカリフォルニア大学デイビス校において、Harold Olmo博士によって生み出された歴史の浅い黒ブドウ品種です。ルビー・カベルネは、スペインの地で生まれた黒ブドウ品種であるカリニャンと、フランスのボルドー地方を代表する黒ブドウ品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンの交配によって誕生しました。カリフォルニアの温暖な気候に適応するように開発された品種で、暑さに強く、乾燥にも耐性があります。そのため、カリフォルニアをはじめとする温暖な地域で栽培されています。果実の特徴としては、小粒で果皮が厚く、タンニンが豊富なことが挙げられます。この豊富なタンニンが、ルビー・カベルネのワインにしっかりとした骨格と力強さを与えています。味わいは、赤い果実やプラム、スパイスを思わせる風味を持ち、程よい酸味と力強いタンニンとのバランスが取れています。ルビー・カベルネは、単独でワインを造られることが多く、フルボディでコクのある赤ワインを生み出します。また、ブレンド用の品種としても用いられ、他の品種に色調や骨格を与える役割を担います。近年では、その品質の高さが見直され、世界的に注目を集める品種となっています。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | ルビー・カベルネ |
起源 | 1936年、アメリカ カリフォルニア大学デイビス校 Harold Olmo博士 カリニャン × カベルネ・ソーヴィニヨン |
特徴 | 暑さ・乾燥に強い 果実:小粒、果皮が厚く、タンニン豊富 ワイン:フルボディ、コク、赤い果実やプラム、スパイスの風味、程よい酸味と力強いタンニンのバランス |
その他 | 単独、またはブレンド用として使用 |
誕生の背景
– 誕生の背景ルビー・カベルネという品種は、カリフォルニアの温暖な気候でも栽培しやすいブドウ品種を生み出したいという願いから生まれました。 カリフォルニアの豊かな太陽の光を浴びて育つカリニャンは、たくさんの実をつける、力強いワインを生み出すブドウとして知られていました。一方で、複雑で芳醇な香りと、しっかりとした骨格を持つ高級品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンは、温暖な地域での栽培は難しいという課題がありました。そこで、カリニャンの持つ強い生命力と、カベルネ・ソーヴィニョンの持つ高貴な味わいを併せ持つ、全く新しい品種の開発が始まりました。 試行錯誤の末に誕生したのが、高温多湿な環境にも耐えうる、ルビー・カベルネなのです。 ルビー・カベルネは、カリフォルニアの温暖な気候を活かしながら、誰でも楽しめる、親しみやすいワインを生み出すことを可能にしました。
品種 | 特徴 | 栽培適性 |
---|---|---|
カリニャン | 力強いワインを生み出す、たくさんの実をつける | 温暖な地域に適している |
カベルネ・ソーヴィニヨン | 複雑で芳醇な香りと、しっかりとした骨格を持つ高級品種 | 温暖な地域での栽培は難しい |
ルビー・カベルネ | カリニャンの長所とカベルネ・ソーヴィニヨンの長所を併せ持つ、高温多湿な環境にも耐えうる | カリフォルニアの温暖な気候に適している |
味わいの特徴
– 味わいの特徴ルビー・カベルネという品種から作られるワインは、その名の通り宝石のルビーのように深い赤色をしています。グラスに注ぐと、熟した赤い果実を連想させる濃厚な香りが広がります。よくよく香りを探ってみると、プラムのような甘やかな香りの奥に、スパイスを思わせる複雑な香りが感じられるでしょう。口に含むと、しっかりとしたタンニンと酸味が感じられます。しかし、渋みや酸っぱさが際立つのではなく、果実の凝縮感と見事に調和し、まろやかで心地よい飲み心地です。高級品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンに似た複雑さや重厚さも持ち合わせていますが、ルビー・カベルネはそれよりも軽やかで、親しみやすい味わいに仕上がっています。果実味、タンニン、酸味のバランスが良く、日常的に楽しむワインとして最適です。
特徴 | 詳細 |
---|---|
色 | 深い赤色 |
香り | 熟した赤い果実、プラム、スパイス |
味わい | しっかりとしたタンニン、酸味、果実味、まろやか、軽やか |
その他 | カベルネ・ソーヴィニヨンに似ているが、より親しみやすい。日常的に楽しむのに最適。 |
栽培地域
– 栽培地域
ルビー・カベルネは、その名の通り鮮やかなルビー色の果実を実らせるブドウ品種です。この品種は、高温多湿な環境にも耐えられるという優れた特性を持っています。そのため、アメリカ国内だけでなく、世界各地で栽培されているのです。
特に、太陽の光をいっぱいに浴びて育つ、南アフリカやオーストラリアといった温暖な地域で盛んに栽培されています。これらの地域では、その土地特有の気候風土を反映した、個性豊かな味わいのルビー・カベルネワインが生まれています。
近年では、日本国内でもその栽培が盛んになっています。山梨県や長野県など、国内有数のぶどう産地で、丁寧に育てられています。日本の風土と丁寧な栽培技術が、国産ワインの新たな可能性を広げていると言えるでしょう。
地域 | 栽培状況 |
---|---|
アメリカ | 栽培されている |
南アフリカ | 温暖な気候で盛んに栽培されている |
オーストラリア | 温暖な気候で盛んに栽培されている |
日本(山梨県、長野県など) | 近年栽培が盛んになっている |
ルビー・カベルネの楽しみ方
ルビー・カベルネは、鮮やかなルビー色と親しみやすい味わいが特徴の赤ワインです。その魅力は、豊かな果実味とまろやかな飲み口にあります。口に含むと、熟した赤い果実を思わせる、甘酸っぱく華やかな香りが広がります。渋みは穏やかで、まろやかなタンニンが心地よい余韻を残します。
ルビー・カベルネは、その味わいの特徴から、様々な料理と楽しむことができます。牛肉やラム肉などの赤身肉を使った料理とは、まさに最高の組み合わせです。肉の旨味とワインの果実味が調和し、互いを引き立て合います。また、トマトソースを使ったパスタやピザとも相性が良く、カジュアルな食事にも最適です。
さらに、コクのあるチーズやスパイシーな料理とも相性が良く、食卓に豊かなバリエーションをもたらします。意外な組み合わせとしては、中華料理も挙げられます。甘辛い味付けや香辛料の風味と、ルビー・カベルネの果実味が絶妙にマッチし、新しい発見があるでしょう。
ルビー・カベルネは、比較的手頃な価格で楽しめるのも魅力です。気軽に楽しめるデイリーワインとしてはもちろん、ちょっとしたプレゼントにも最適です。様々な料理と合わせて、ルビー・カベルネの魅力を存分に味わってみてください。
特徴 | 詳細 |
---|---|
色 | 鮮やかなルビー色 |
味わい | 親しみやすい、豊かな果実味とまろやかな飲み口 |
香り | 熟した赤い果実を思わせる、甘酸っぱく華やかな香り |
タンニン | 穏やかでまろやかなタンニン |
相性の良い料理 | 牛肉、ラム肉などの赤身肉料理、トマトソースのパスタやピザ、コクのあるチーズ、スパイシーな料理、中華料理 |
価格帯 | 手頃な価格 |
その他 | デイリーワイン、プレゼントにも最適 |