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生産地

ギリシャワインの隠れた逸材!アミンデオの魅力を探る

- アミンデオの背景アミンデオは、ギリシャの北部、マケドニア地方の西側に位置するワイン産地です。この地域は、標高650メートルという高地にあるため、ギリシャ国内でも特に冷涼な気候として知られています。夏は暑く乾燥していますが、冬は雪が降るほどの寒さとなるため、ぶどう栽培に適した昼夜の寒暖差が大きい環境です。アミンデオという地名は、ギリシャ神話に登場するマケドニアの王子アミンタに由来すると言われています。伝説によると、アミンタス王子はこの地でぶどう栽培とワイン造りを始め、その品質の高さから人々に愛されたと伝えられています。この地域で造られるワインは、「アミンデオ」、あるいは「アミンデオン」と呼ばれ、近年その品質の高さから注目を集めています。冷涼な気候を活かして栽培されるぶどう品種は、主に白ぶどうの品種である“キシノマヴロ”や“マラグージア”などがあります。これらの品種から造られるワインは、フレッシュな酸味と豊かな果実味、そして冷涼な気候由来の繊細なミネラル感が特徴です。アミンデオのワインは、その品質の高さから、ギリシャ国内だけでなく、世界中のワイン愛好家を魅了しています。古代ギリシャ神話に彩られた土地で、伝統と革新が融合したアミンデオワインは、これからも進化を続け、世界中の食卓に感動を与えてくれるでしょう。
生産方法

アマローネ:イタリアワインの王様

イタリア北東部のヴェネト州で造られるアマローネは、濃厚な赤ワインとして知られています。このワイン最大の特徴は、伝統的な製法であるブドウの陰干しにあります。収穫したブドウは、風通しの良い場所に2~3ヶ月間、じっくりと乾燥させます。この間、ブドウの水分が徐々に蒸発し、糖分が凝縮されていきます。まるでブドウが持つ旨みがぎゅっと凝縮されていくように、小さな果実の中に豊かな風味が閉じ込められていくのです。こうしてできるブドウは、まるでレーズンのように甘く濃厚な味わいを持ちます。この糖度の高いブドウ果汁を、じっくりと時間をかけて発酵させることで、アマローネ独特の味わいが生まれます。アルコール度数が高く、複雑で力強い風味は、他のワインでは味わうことのできない特別なものです。 熟した果実の芳醇な香りと、ほのかな苦味、そして長い余韻は、まさにアマローネならではの魅力と言えるでしょう。この複雑な味わいは、伝統的な製法と、ヴェネト州の温暖な気候が生み出す、まさに奇跡の産物と言えるでしょう。
生産方法

イタリアワインの最高峰!アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラの魅力

イタリア北東部に位置するヴェネト州は、多様な気候と地形から生まれる豊かなワイン造りで知られています。その中でもひときわ異彩を放つのが、「アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ」という赤ワインです。このワインは、イタリアワインの格付けにおいて最高峰であるD.O.C.G.に認定されており、その品質の高さは折り紙付きです。アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラを語る上で欠かせないのが、その独特な製法です。収穫したブドウを陰干しすることで水分を飛ばし、凝縮された糖度と深い味わいを引き出します。こうしてできるワインは、濃厚な果実味と力強いタンニン、そして長い余韻が特徴です。その味わいは、まるで熟したプラムやドライイチジク、チョコレートを思わせ、複雑で奥深い芳香が長く続きます。力強いながらも滑らかな口当たりは、まさに至福のひとときを演出します。アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラは、牛肉料理やジビエ料理、熟成したチーズなど、しっかりとした味わいの料理との相性が抜群です。特別な日のディナーや大切な人への贈り物としても最適な、イタリアが誇る偉大な赤ワインと言えるでしょう。
ワインラベル

イタリアの甘口スパークリング? アマービレのススメ

- 甘口スパークリングワイン、アマービレとはイタリアの食卓を華やかに彩るスパークリングワイン。そのラベルにときおり見かける「アマービレ」という言葉。一体どんなワインなのでしょうか?アマービレは、イタリア語で「やや甘い」「愛らしい」といった意味を持つ言葉です。ワインの甘口度合いを示す言葉の一つで、EUの規定では、スパークリングワイン1リットルあたりに12~45グラムの残存糖分を含むものをアマービレと分類しています。口に含むと、優しい甘みが口の中に広がり、心地よい飲み心地を楽しむことができます。 デザートワインとして楽しまれることも多いですが、フルーティーな味わいは、エスニック料理やスパイシーな料理とも相性が良く、食卓に華を添える存在です。イタリア旅行の際には、お土産に、またはレストランで食事と一緒に、アマービレという甘い響きを持つスパークリングワインを選んでみてはいかがでしょうか?
生産方法

ア ポール・ド・テール:冬の葡萄畑を守る技

秋の深まりとともに、周囲の木々が赤や黄色に色を変える季節になると、葡萄畑にも冬の足音が近づいてきます。冬は、葡萄の木にとって試練の時期です。厳しい寒さや乾燥から大切な葡萄の木を守るため、ワイン生産者は様々な工夫を凝らします。その一つに、「ア ポール・ド・テール」と呼ばれる作業があります。「ア ポール・ド・テール」を日本語に訳すと、「土への帰還」という意味になります。秋に収穫を終えた葡萄の木は、地面に近い位置で剪定され、残った枝は丁寧に土の中に埋められます。こうすることで、葡萄の木は土の温もりに包まれ、冬の寒さや乾燥から身を守ることができるのです。土の中で静かに春を待つ葡萄の木。やがて訪れる春の芽出しに向けて、「ア ポール・ド・テール」は、ワイン生産者から葡萄の木への、愛情あふれる冬支度と言えるでしょう。
飲み方

食前酒のススメ:アペリティフで食事をもっと楽しく

- アペリティフとはアペリティフとは、食事の前に楽しむお酒のことを指します。 フランス語で「食欲を開く」という意味を持ち、その名の通り、食前に軽くお酒を楽しむことで、胃を優しく刺激し、食欲を増進させる効果が期待できます。アペリティフとして楽しまれるお酒は、比較的アルコール度数の低いものが多く、すっきりとした味わいのものが好まれます。 例えば、スパークリングワインや白ワイン、シェリー酒、カンパリなどが代表的です。これらの飲み物は、爽やかな喉越しと軽やかな風味が特徴で、食欲を刺激するのに最適です。アペリティフには、ただ食欲を増進させるだけでなく、食事を楽しむための雰囲気作りという大切な役割もあります。 仕事や日々の疲れから解放され、リラックスした状態で食事を楽しむための、いわば儀式のようなものです。 友人や家族と会話を楽しみながら、あるいは一人で静かに物思いにふけりながら、ゆったりとアペリティフを楽しむことで、心身ともに食事への準備を整えることができます。近年、日本でもアペリティフの文化が広まりつつあります。 レストランでは食前酒のメニューが充実し、家庭でもアペリティフを楽しむ人が増えています。豊かな食文化を楽しむ要素の一つとして、アペリティフを取り入れてみてはいかがでしょうか。
生産地

ワインのアペラシオン:その意味と重要性

- アペラシオンの奥深さワインの個性はその土地で育まれるワイン愛好家の間でよく耳にする「アペラシオン」。これは、そのワインが生まれた場所を示す、いわばワインの戸籍のようなものです。しかし、単純に地名と同じだと思ってはいけません。アペラシオンを名乗るためには、厳しい条件をクリアしなければならないのです。アペラシオンは、その土地ならではの気候や土壌、そして長年受け継がれてきた伝統的な製法を守り、高品質なワインを生産している地域だけに与えられる称号です。例えば、フランスのボルドー地方やブルゴーニュ地方など、世界的に有名なワイン産地は、ほとんどがこのアペラシオン・システムを採用しています。では、なぜアペラシオンが重要なのでしょうか?それは、アペラシオンこそが、その土地の個性をワインに表現するための大切な要素だからです。同じブドウ品種を使っていても、栽培される場所の気候や土壌、そして作り手の哲学によって、ワインの味わいは千差万別。アペラシオンを知ることで、私たちはボトルを開ける前から、そのワインが持つであろう個性やストーリーを想像することができます。例えば、温暖な気候で育ったブドウから作られるワインは、太陽の恵みをたっぷり浴びて、果実味が豊かでふくよかな味わいが特徴です。一方、冷涼な気候で育ったブドウからは、キリッとした酸味とミネラル感が際立つ、エレガントなワインが生まれます。アペラシオンは、単なるワインの産地を示すだけでなく、その土地のテロワール(土壌、気候、人の営みなど、ワイン造りに影響を与えるすべての要素)を反映した、唯一無二のワインであることを保証する証なのです。
生産地

アドリア海に面したワイン産地、アブルッツォの魅力

イタリア半島の中部に位置するアブルッツォ州は、東にアドリア海、西にアペニン山脈と、変化に富んだ自然環境に恵まれた美しい州です。北にはマルケ州、南にはモリーゼ州、西にはラツィオ州と隣接し、山々に囲まれた地形が、アブルッツォのワイン造りに独特の個性を生み出しています。温暖な気候と、アペニン山脈から流れ込む豊かな雪解け水は、ブドウ栽培に最適な環境を提供してくれます。この地のブドウ畑は、昼夜の寒暖差が大きく、これがブドウに豊かな香りと味わいを育みます。アブルッツォ州は、古くからワイン造りが盛んな地域として知られていましたが、近年までその品質の高さはあまり知られていませんでした。しかし、近年では、土着品種であるモンテプルチャーノ・ダブルッツォを使った力強い赤ワインが国際的に高く評価され、世界中のワイン愛好家を魅了しています。アブルッツォ州のワインは、その品質の高さだけでなく、手頃な価格も魅力です。高品質なワインを手軽に楽しめることから、近年人気が高まっています。
品種

南アの奇跡、ピノタージュを生んだ男

南アフリカワインの歴史を語る上で、アブラハム・ペロード博士の存在は欠かせません。彼は「南アフリカワインの父」と称され、その功績は今日まで語り継がれています。ペロード博士は、南アフリカのステレンボッシュ大学で化学と植物学を学びました。その後、当時としては珍しかったヨーロッパ諸国への留学を決意。フランスやドイツといったワイン造りで名高い国々で、先進的な技術や知識を吸収しました。帰国後、彼はその経験を活かし、南アフリカのワイン産業発展に大きく貢献しました。彼の功績は、ワイン醸造の技術指導だけにとどまりません。ブドウの栽培方法や土壌管理の改善など、多岐にわたる分野で指導的な役割を果たしたのです。ペロード博士の飽くなき探求心と情熱は、南アフリカワインの品質向上に大きく貢献しました。彼の功績は、今日の世界で高く評価される南アフリカワインの礎となっていることは間違いありません。
テイスティング

ワインの余韻を楽しむ:アフターの重要性

- ワインを味わうということワインを味わうということは、五感をフル活用して、その奥深い世界に浸ることです。それは、単に喉を潤すためではなく、葡萄が育った土地の息吹や作り手の想いに触れる、特別な体験と言えるでしょう。まず視覚では、ワインの色合いに注目します。赤、白、ロゼといった基本的な色の違いはもちろん、同じ赤でも、淡いルビー色から深いガーネット色まで、様々な表情を見せてくれます。色は、ワインの品種や熟成度を知るためのヒントになります。次に嗅覚です。グラスに鼻を近づけ、ワインの香りを深く吸い込みます。果実香、花のような香り、スパイスの香りなど、様々な香りが複雑に絡み合い、私たちを魅了します。香りは、ワインの個性を知る上で重要な要素です。そして味覚の出番です。一口ワインを口に含むと、甘味、酸味、苦味、渋みといった基本的な味わいが広がります。これらの味わいのバランスが、そのワインの味わいを決定づけるのです。しかし、ワインを味わう際に忘れてはならないのは、飲み込んだ後のことです。ワインを飲み込んだ後、口の中に残る余韻、それが「アフター」と呼ばれるものです。長い間心地よい余韻が残るワインもあれば、すぐに消えてしまうワインもあります。このアフターの長さや質は、ワインの品質を評価する上で重要な指標となります。このように、ワインを味わうということは、五感を研ぎ澄まし、その瞬間瞬間の変化を楽しむことに他なりません。
生産方法

甘美なる凝縮!アパッシメントが生む芳醇な世界

ワイン造りの世界は、ブドウの潜在能力を最大限に引き出す、様々な工夫に満ちています。その中でも、イタリアで古くから伝わる伝統的な技法である「アパッシメント」は、他にはない独特の風味と、深く芳醇な香りを生み出すことで知られています。アパッシメントとは、収穫したばかりの新鮮なブドウを、太陽の光と風の力を借りて、じっくりと時間をかけて陰干ししていく技術です。まるでブドウが太陽のエネルギーを全身に浴びて、甘美な眠りにつくかのように、2~3ヶ月もの間、ゆっくりと水分が抜けていきます。その間、ブドウの実は、まるで甘く熟したレーズンのように、凝縮された糖度と濃厚なエキスを持つようになります。この魔法のような過程こそが、アパッシメントの最大の魅力と言えるでしょう。こうして作られたワインは、濃厚な甘みと芳醇な香り、そして深いコクと複雑な味わいを持ち、世界中のワイン愛好家を魅了し続けています。イタリアの太陽と風、そしてワイン職人の情熱と技術が織りなすアパッシメントは、まさにブドウの魔術と呼ぶにふさわしいでしょう。
アロマ

ワインの香り表現「アニマル」を紐解く

ワインの世界では、その香りを表現する際に様々な表現が用いられます。「果実の香り」や「花の香り」など、私たちにとって身近で分かりやすいものもあれば、「アニマル」のように、初めて耳にした時に戸惑ってしまうような表現も存在します。しかし、この「アニマル」という言葉は、ワインの複雑で奥深い魅力を理解する上で、決して避けて通ることのできない重要な要素の一つなのです。「アニマル」と表現される香りは、具体的には、革製品、毛皮、ジビエ、干し肉などを連想させる香りです。これらの香りがワインに感じられる理由は、ワインの醸造過程や熟成過程において、ブドウに含まれる成分や酵母などが複雑に変化するためです。例えば、長期熟成された赤ワインには、しばしば「革製品」や「土」を思わせる香りが感じられますが、これは熟成中にワインが樽や瓶の中でゆっくりと変化していくことで生まれる、複雑な香りの要素によるものです。「アニマル」の香りがするワインだからといって、決して品質が悪いわけではありません。むしろ、上質なワインの中には、この「アニマル」香を含んだ複雑な香りの要素によって、より深みと奥行きを増し、多くの愛好家を魅了する銘柄も数多く存在します。ワインテイスティングの際には、是非この「アニマル」という言葉に臆することなく、積極的にその香りの奥深さを探求してみて下さい。きっと、ワインの世界の新たな一面を発見できるはずです。
生産地

アデレード・ヒルズ:オーストラリア屈指の冷涼産地

アデレードの東に広がる丘陵地帯、アデレード・ヒルズ。オーストラリア大陸南部に位置する南オーストラリア州の州都、アデレードの東側に位置するこの地域は、その名の通り、なだらかな丘が連なる美しい景観を有しています。この地域は、海抜149メートルから714メートルまで、場所によって標高が大きく異なります。この高低差こそが、アデレード・ヒルズで育つブドウに大きな影響を与えているのです。太陽の光を浴びる時間が長い丘の上部は、水はけの良い土壌が広がり、凝縮した果実が育ちます。一方、谷底に広がる冷涼なエリアは、ゆっくりと時間をかけてブドウが成熟し、繊細な味わいを生み出すのです。このように、アデレード・ヒルズは、多様なミクロクリマ(微気候)に恵まれた土地です。その結果、複雑で深みのある味わいのワインが生まれます。アデレード・ヒルズは、オーストラリアを代表する銘醸地の一つとして、世界中のワイン愛好家を魅了し続けています。
ワインラベル

イタリアワインの甘口表現「アッボッカート」

- アッボッカートとはアッボッカートとは、イタリア語で「心地よい」「飲みやすい」という意味を持つ言葉で、ワインの味わいを表現する際に使われます。日本で甘口ワインと聞いて想像するような、甘みが強いワインではなく、ほんのりとした甘みを感じる程度のワインを指します。具体的には、ワイン1リットルあたりに含まれる残存糖度が4~12グラムのワインがアッボッカートに分類されます。この程度の糖度であれば、甘ったるさはなく、果実本来の風味や酸味とのバランスがとれた、複雑で奥行きのある味わいを堪能できます。アッボッカートのワインは、その絶妙な甘みによって料理との相性が良いのも特徴です。食前酒として単独で楽しむのも良いですが、デザートやフルーツを使った料理、スパイシーな料理など、幅広い料理と合わせて楽しむことができます。イタリアワインを選ぶ際には、ぜひこのアッボッカートという言葉に注目してみてください。きっと、新しいワインの世界が広がります。
飲み方

料理とワインの最高の出会い「アッビナメント」

- アッビナメントとはアッビナメントとは、イタリア語で「組み合わせ」を意味する言葉で、料理とワインを最高の形で楽しむための方法論です。美味しい料理とワインを別々に楽しむのも良いですが、互いの個性と魅力を引き立て合う組み合わせを見つけることで、さらに深い味わいへと誘ってくれます。例えば、濃厚な味わいの肉料理には、渋みがしっかりとした赤ワインを合わせることで、肉の旨味とワインの渋みが調和し、より深い味わいを生み出します。逆に、繊細な味わいの魚料理には、フルーティーでスッキリとした白ワインを合わせることで、魚の繊細な風味を損なうことなく、爽やかに楽しむことができます。このように、アッビナメントは、料理とワインそれぞれの特徴を理解し、互いを高め合う組み合わせを見つけることで、最高のマリアージュを生み出す、まさに芸術と言えるでしょう。アッビナメントは、ワインの本場イタリアならではの食文化であり、イタリアソムリエ協会でも使われている用語です。イタリアでは、古くから食事は五感を満たす大切な時間とされており、料理とワインのマリアージュによって、その喜びを最大限に高めようという文化が根付いています。
生産方法

ワイン造りの芸術:アッサンブラージュの世界

- アッサンブラージュとはワイン造りにおいて、アッサンブラージュとは複数のワイン原酒をブレンドし、ひとつの完成されたワインを造り上げる重要な工程を指します。この言葉はフランス語で「組み合わせる」「調合する」といった意味を持ち、ワインの世界では、異なるブドウ品種や畑、収穫年のワインをブレンドすることを意味します。まるで画家がパレットの上で様々な色の絵の具を混ぜ合わせて理想の色を作り出すように、ワインメーカーもアッサンブラージュによって味わいの複雑性や奥行き、全体の調和を生み出します。単一のブドウ品種や畑だけでは表現できない、多様な要素が織りなす奥行きのある味わいは、アッサンブラージュによって初めて実現できると言えるでしょう。具体的には、ブドウ品種の個性を際立たせたり、味わいに複雑さを加えたりするために、異なる品種のワインをブレンドします。また、畑ごとに異なる土壌や日照などの条件を反映したワインを組み合わせることで、より深みのある味わいを目指します。さらに、収穫年の異なるワインをブレンドすることで、味わいに複雑さと奥行きを与え、品質の安定化を図ることもあります。アッサンブラージュは、ワインメーカーの経験、知識、そして感性が試される、まさに職人技と言えるでしょう。彼らは長年の経験と研ぎ澄まされた感覚で、無数の組み合わせの中から最高のバランスを追求し、私たちに最高の味わいを届けてくれるのです。
生産方法

ワイン造りの技:アッサンブラージュとは?

- アッサンブラージュとは?ワイン造りにおいて、複数のワイン原酒をブレンドし、より完成度の高いワインを生み出す、「アッサンブラージュ」という工程が存在します。このフランス語は、「組立」や「調合」を意味し、ワインの世界では「ブレンド」と呼ばれることもあります。アッサンブラージュは、言わばパズルのようなものです。異なる個性を持ったワイン原酒を組み合わせることで、味わいの調和を生み出し、より複雑で奥行きのあるワインへと昇華させることができます。例えば、あるワイン原酒が持つ華やかな香りを際立たせるために、別のワイン原酒のしっかりとした骨格となる味わいを加えたり、果実味豊かなワイン原酒に、樽熟成による複雑な香りのワイン原酒を少し加えることで、より深みのある味わいに仕上げたりするなど、様々な組み合わせが考えられます。熟練したワイン醸造家の手によって、それぞれのワイン原酒が持つ個性を最大限に引き出し、見事に調和した時、比類なき、魅力的なワインが誕生するのです。
テイスティング

ワインの第一印象「アタック」を紐解く

グラスに注がれたワインに視線を向けると、その鮮やかな色彩が目に飛び込んできます。ルビーのように深い赤色、太陽の光を浴びた黄金色、澄み切った淡い桃色など、色とりどりの表情を見せてくれます。そして、グラスを傾けると、芳醇な香りが立ち上り、鼻腔をくすぐります。熟した果実を思わせる甘い香り、花々が開くような華やかな香り、スパイスのような刺激的な香りなど、ワインの個性を感じさせる様々な香りを楽しむことができます。そして、いよいよ口に含む時が訪れます。最初のひと口は、ワインの世界への入り口と言えるでしょう。口の中に広がる味わいは、甘味、酸味、苦味、うま味など、複雑に絡み合い、至福のひとときを与えてくれます。ふくよかな果実味、爽やかな酸味、心地よい苦味など、五感を刺激する味わいは、まるで壮大な物語の序章を味わうかのようです。ワインは、五感を研ぎ澄まし、心を解き放つ力を持っています。色、香り、味わい、その全てが調和し、忘れられない体験へと導いてくれるでしょう。まるで素晴らしい舞台の幕開けのように、ワインは私たちを魅惑的な世界へと誘ってくれるのです。
シャンパン

イタリアの甘口スパークリング、アスティ・スプマンテの魅力

- アスティ・スプマンテとはアスティ・スプマンテは、イタリアの太陽の光をいっぱいに浴びた、甘美な泡立ちと華やかな香りが魅力のスパークリングワインです。イタリア北西部に位置するピエモンテ州の、なだらかな丘陵地帯が広がるアスティ県で、その名が示す通りに生まれました。このワインを生み出すブドウは、マスカットの一種である「モスカート・ビアンコ」。それも、さらにその亜種である「モスカート・アレクサンドリア」という品種から造られます。このブドウが、アスティ・スプマンテの特徴である、繊細な甘さと華やかな香りの源です。口に含むと、まるでマスカットをそのまま食べているかのような、豊かでフルーティーな味わいが広がります。アルコール度数は比較的低めで、軽やかで飲みやすいのも大きな特徴です。そのため、お酒に強くない方や、甘いお酒が好きな方にも広く愛飲されています。その品質の高さは、イタリアワインの格付けでも保証されています。1993年には、イタリアワインの格付けで最高峰に位置づけられる「D.O.C.G.(統制保証原産地呼称)」に認定され、世界中で高い評価を受けています。特別な日の乾杯はもちろん、食後のデザートワインとして、あるいは、フルーツを使ったデザートと合わせて楽しむのもおすすめです。
ワインラベル

華やかで甘い!イタリアの白ワイン、アスティの魅力

- アスティとはアスティは、イタリアのブーツの形をした半島の付け根部分に位置するピエモンテ州で造られる、甘口の白ワインです。 この地域は、イタリアを代表する高級ワインである「バローロ」や「バルバレスコ」の産地としても有名ですが、アスティは、それらとは対照的に、爽やかな甘さと低めのアルコール度数が特徴です。アスティの原料となるブドウは、マスカットの一種である「モスカート・ビアンコ」という品種です。 このブドウは、非常に香りが高く、独特の華やかなアロマを持っています。 アスティはこのブドウの特徴を最大限に活かすため、特別な製法で造られます。 通常のワイン醸造では、ブドウの糖分をすべてアルコール発酵させてしまいますが、アスティの場合は、発酵の途中で冷却を行い、糖分を残したまま瓶詰めします。 そのため、フレッシュでフルーティーな香りと共に、心地よい甘さを楽しむことができます。品質の高さから、アスティはイタリアワインの格付けの中でも特に厳しい「D.O.C.G.(統制保証原産地呼称)」に認定されています。 これは、原料となるブドウの品種から栽培方法、醸造方法に至るまで、全てが厳格な基準を満たしていることの証であり、世界中のワイン愛好家から高い評価を受けています。 アスティは、食前酒としてはもちろん、デザートワインとしても楽しまれています。 また、その華やかな香りは、フルーツを使ったサラダやタルトなどとも相性が良く、様々なシーンで楽しむことができるのも魅力です。
生産地

フランス・コルシカ島の個性派ワイン産地「アジャクシオ」

フランス領コルシカ島最大の都市であり、かの英雄ナポレオン・ボナパルトの生誕地として知られるアジャクシオ。温暖な地中海性気候に恵まれたこの地では、古くからブドウ栽培が盛んに行われてきました。アジャクシオにおけるワイン造りの歴史は、古代ギリシャ時代まで遡ると言われています。長い年月を経て、この地独自のワイン文化が育まれてきました。アジャクシオのワインの特徴は、なんといってもその味わいの豊かさでしょう。花崗岩質の土壌で育ったブドウから造られるワインは、力強さと繊細さを兼ね備えています。太陽の光をたっぷり浴びて育ったブドウは、凝縮感のある果実味と、ミネラル感あふれる味わいを生み出します。口に含むと、まず力強いタンニンを感じますが、その後ろから、繊細な酸味と果実の風味が広がっていきます。アジャクシオのワインは、まさにこの地の風土と歴史が育んだ、個性豊かなワインと言えるでしょう。
ワインラベル

イタリアワインの「アシュット」ってどんな味?

- 「アシュット」の意味とはワインのラベルに記載されている「アシュット」という言葉を見かけたことはありませんか? イタリア語で「辛口」や「ドライ」を意味する言葉で、ワイン、特にスパークリングワインを選ぶ際に重要な指標となります。アシュットと記載されたワインは、甘味が少なく、すっきりとしたキレのある味わいが特徴です。これは、ブドウの糖分が発酵の過程でアルコールに変化し、残存糖度が低いことに由来します。スパークリングワインの場合、アシュットと表記されていれば、一般的に残存糖度は1リットルあたり17グラム未満となります。一方、スパークリングワイン以外では、残存糖度が4グラム未満のものを指します。つまり、アシュットと表記されたワインは、甘口のワインとは対極に位置し、食事との相性を考える上でも重要な要素となります。ラベルに記載された「アシュット」の文字は、ワイン選びのヒントとして、ぜひ活用してみてください。
品種

ポルトガルワインの隠れた立役者「アザル」

ポルトガルを代表するワインの一つに、フルーティーで軽やかな味わいが魅力のヴィーニョ・ヴェルデがあります。緑豊かな丘陵地帯で育まれたブドウから作られるこのワインは、その名の通り「緑のワイン」を意味し、フレッシュな果実を思わせる香りと心地よい酸味が特徴です。この爽やかなヴィーニョ・ヴェルデの味わいを陰ながら支えているのが、「アザル」というブドウ品種です。ポルトガル北部のミーニョ地方原産の白ブドウであるアザルは、柑橘系の果物や白い花を彷彿とさせる華やかな香りと、いきいきとした酸味を持っています。ヴィーニョ・ヴェルデには、単一品種で醸造されることは少なく、複数のブドウ品種をブレンドして造られることが一般的です。その中で、アザルはブレンドの主要品種として、ワインに爽やかな酸味と骨格を与える役割を果たします。また、アザルは比較的病気に強い品種としても知られており、ヴィーニョ・ヴェルデの安定した品質を保つ上でも重要な役割を担っています。近年、世界的に人気が高まっているヴィーニョ・ヴェルデ。その軽やかでフルーティーな味わいの秘密には、アザルというブドウ品種の存在が大きく関わっていると言えるでしょう。
生産方法

ワイン用ブドウ栽培における重要な作業:アコラージュ

春の訪れとともに、長く厳しい冬眠から目覚めたブドウの樹々は、再び生命の息吹を取り戻します。まるで眠りから覚めたばかりの人間のように、樹の内部では再び勢いよく樹液が流れ始めます。そして、気温が徐々に上昇するにつれて、枝の先端に潜んでいた小さな芽が、春の暖かさに誘われるように膨らみ始めます。やがて、その芽から『新梢』と呼ばれる、若々しい緑色の枝が力強く伸びていきます。この新梢は、太陽の光を浴びて大きく葉を広げ、光合成を行うことで、ブドウの実を大きく成長させるための栄養分を作り出す、ブドウの樹にとって非常に重要な役割を担っています。新梢は、まるで生まれたばかりの赤ん坊のように、周囲の影響を受けやすく、とても繊細です。そこで、この大切な新梢を風雨などの影響から守り、健やかに育てていくために欠かせない作業が『アコラージュ』です。アコラージュとは、支柱に新梢を固定する作業のことで、これによって新梢は強風で折れたりすることなく、太陽の光を効率的に浴びて、より多くの栄養をブドウの実に送ることができます。そして、秋には美味しいワインの原料となる、たわわに実ったブドウを収穫することができるのです。