皇帝の名を冠する白ワインの頂点:コルトン・シャルルマーニュ
フランス東部、なだらかな丘陵地帯が広がるブルゴーニュ地方。その中心地であるコート・ド・ボーヌ地区の南部に、アロース・コルトンという小さな村があります。この村は、周囲をブドウ畑に囲まれた、まさにワイン造りのための場所と言えるでしょう。
アロース・コルトン村の丘陵地には、数多くのブドウ畑が mozaic のように広がっていますが、その中でもひときわ輝きを放つ特別な区画が存在します。それが、「コルトン・シャルルマーニュ」と名付けられた特級畑です。この特別な畑の名前は、8世紀にフランスを治めたカール大帝、フランス語でシャルルマーニュに由来します。かの皇帝がこよなく愛したと伝えられるこの地で造られるワインは、まさに「皇帝のワイン」と呼ぶにふさわしいでしょう。
「コルトン・シャルルマーニュ」で栽培されているブドウは、シャルドネ種と呼ばれる白ブドウの一種です。このブドウから造られる白ワインは、黄金色に輝き、蜂蜜やナッツ、白い花を思わせる華やかな香りを持ちます。口に含むと、豊かな果実味としっかりとした酸味、そしてミネラル感が絶妙なバランスで広がり、長く続く余韻が楽しめます。世界中のワイン愛好家を魅了してやまない、「コルトン・シャルルマーニュ」。その味わいは、まさにブルゴーニュの、そしてフランスの誇りと言えるでしょう。