イタリア南部、バジリカータ州のワインを探求する

イタリア南部、バジリカータ州のワインを探求する

ワインを知りたい

先生、「バジリカータ」って、どんなワインのことですか?

ワイン研究家

良い質問だね!バジリカータは、イタリアのブーツの形で例えると土踏まずあたりにある地域のワインのことだよ。あまり聞き馴染みがないかもしれないけど、実はイタリアの中でも歴史のあるワイン産地なんだ。

ワインを知りたい

土踏まずのあたりですか…!どんなワインが多いんですか?

ワイン研究家

ほとんどが赤ワインで、特に「アリアニコ」というぶどうを使った力強い味わいのワインが有名なんだ。代表的なものに「アリアニコ・デル・ヴルトゥレ」っていうのがあるんだけど、日本にはまだあまり入ってきていないんだ。見つけたらぜひ飲んでみてほしい!

バジリカータとは。

「バジリカータ」は、ワインの産地を表す言葉の一つです。イタリアの南の方にあり、イタリア半島をブーツの形に例えると、ちょうど土踏まずの辺りに位置しています。ここでは、作られるワインの約8割が赤ワインで、特に「アリアニコ」という種類のブドウを使ったものが有名です。中でも「アリアニコ・デル・ヴルトゥレ」は、この地域を代表するワインとして知られています。しかし、日本へはまだあまり多くは入ってきていません。

ブーツの土踏まずに位置するワイン産地

ブーツの土踏まずに位置するワイン産地

イタリア半島は、その形が長く伸びたブーツに似ていることから「イタリアンのブーツ」と表現されることがあります。そのブーツの土踏まずの部分に位置するのが、今回ご紹介するバジリカータ州です。

バジリカータ州は、イタリア半島の南部に位置し、南北に細長く伸びています。東側にはイオニア海、西側にはティレニア海と、三方を海に囲まれた温暖な気候が特徴です。内陸部は山岳地帯が広がり、火山活動の影響を受けた肥沃な土壌が多く見られます。

この恵まれた自然環境が、バジリカータ州のワイン造りに最適な条件を生み出しています。温暖な気候はブドウの生育を促し、火山性の土壌はブドウに豊かなミネラル分を与えます。その結果、力強く、複雑な味わいのワインが生まれます。

バジリカータ州は、まだ日本ではあまり知られていないワイン産地かもしれません。しかし、近年ではその品質の高さから、世界中のワイン愛好家から注目を集めています。 古代ギリシャ時代から続くワイン造りの歴史と、豊かな自然が育む高品質なワインを、ぜひ一度味わってみてください。

項目 詳細
場所 イタリア半島南部(土踏まずの部分)
東:イオニア海、西:ティレニア海
気候 温暖
土壌 火山活動の影響を受けた肥沃な土壌
ワインの特徴 力強く、複雑な味わい
ワインの歴史 古代ギリシャ時代から続く

赤ワインが主流

赤ワインが主流

イタリア中部に位置するバジリカータ州は、温暖な気候に恵まれたワインの産地として知られています。この地で造られるワインの特徴は、そのほとんどが赤ワインであるという点です。実に全体の約8割を赤ワインが占めており、バジリカータ州のワイン生産における主流派と言えるでしょう。
温暖な気候は、ブドウを完熟させ、凝縮感のある果実を育むのに最適です。そのため、バジリカータ州の赤ワインは、力強さとともに、豊富なタンニンを感じさせるしっかりとした味わいのものが多いのが特徴です。太陽の光をたっぷり浴びて育ったブドウから生まれる、力強く濃厚な味わいは、まさにバジリカータ州の風土が生み出す賜物と言えるでしょう。
もちろん、バジリカータ州では赤ワイン以外にも、白ワインやロゼワインも造られています。しかし、赤ワインの圧倒的な人気の前では、その生産量はわずかに留まります。バジリカータ州を訪れた際には、ぜひこの地の太陽の恵みを存分に受けた、個性豊かな赤ワインをご堪能ください。

項目 詳細
生産量比率 赤ワイン:約8割、その他(白ワイン、ロゼワイン):約2割
特徴 温暖な気候によりブドウが完熟し、凝縮感のある果実が育つ。力強く、豊富なタンニンを感じさせるしっかりとした味わいの赤ワインが多い。

土着品種アリアニコが主役

土着品種アリアニコが主役

イタリア半島南部に位置するバジリカータ州。温暖な気候と豊かな自然に恵まれたこの地のブドウ畑で、古くから栽培されてきた黒ブドウ品種があります。それが、今回ご紹介するアリアニコです。

アリアニコは、イタリアを代表する黒ブドウ品種の一つとして、世界中のワイン愛好家を魅了し続けています。その最大の特徴は、濃厚な色合いに、力強いタンニン、そして豊かな酸味をあわせ持つ、複雑で重厚な味わいです。口に含むと、熟した黒果実やスパイス、タバコなどを思わせる香りが広がり、長い余韻を楽しむことができます。

また、アリアニコは長期熟成にも向いている品種としても知られています。熟成を経ることで、タンニンは次第にまろやかさを増し、複雑で深みのある味わいが生まれます。

バジリカータ州のテロワールを表現するのに最適な品種であるアリアニコ。その濃厚な味わいは、この土地の力強い太陽の光と、肥沃な大地の恵みを存分に感じさせてくれます。ぜひ一度、その奥深い世界に触れてみてはいかがでしょうか。

項目 詳細
品種 アリアニコ
産地 イタリア バジリカータ州
特徴 濃厚な色合い、力強いタンニン、豊かな酸味、熟した黒果実やスパイス、タバコなどを思わせる香り、長期熟成向き

代表的なワイン

代表的なワイン

– 代表的なワインバジリカータ州を代表するワインといえば、「アリアニコ・デル・ヴルトゥレ」でしょう。その名の通り、ヴルトゥレ山周辺の険しい斜面で育まれたブドウから造られる赤ワインです。このワインには、バジリカータの風土と歴史が凝縮されています。「アリアニコ・デル・ヴルトゥレ」は、アリアニコという黒ブドウ品種を100%使用しています。この品種は、力強いタンニンと豊かな果実味が特徴で、長期熟成にも適しています。若いうちは、プラムやブラックチェリーを思わせるフレッシュな果実香に加え、リコリスやスパイスの香りが感じられます。味わいは、しっかりとした骨格がありながらも、滑らかで心地よいタンニンが印象的です。ヴルトゥレ山の火山性土壌は、このワインに独特のミネラル感を与えています。火山灰土壌は水はけが良く、ブドウの木は地中深くまで根を張ることができます。そのため、ブドウは凝縮感のある果実を実らせ、複雑で深みのあるワインが生まれるのです。「アリアニコ・デル・ヴルトゥレ」は、熟成によってさらにその魅力を増していきます。熟成を経ると、レンガ色を帯び、ドライフルーツやトリュフ、タバコなどの複雑な香りが現れます。味わいは、円熟味を増し、長い余韻を楽しむことができます。力強く、複雑で、長期熟成にも耐えられるポテンシャルを持つ「アリアニコ・デル・ヴルトゥレ」。まさにバジリカータ州を代表するワインと言えるでしょう。

項目 内容
ワイン名 アリアニコ・デル・ヴルトゥレ
ブドウ品種 アリアニコ 100%
産地 イタリア、バジリカータ州、ヴルトゥレ山周辺
土壌 火山性土壌(火山灰土壌)
特徴 力強いタンニン、豊かな果実味、長期熟成に最適

若いうち:プラム、ブラックチェリー、リコリス、スパイスの香り

熟成後:レンガ色、ドライフルーツ、トリュフ、タバコの香り

しっかりとした骨格、滑らかで心地よいタンニン、複雑で深みのある味わい、長い余韻

日本での認知度はこれから

日本での認知度はこれから

イタリアという国は、ブーツの形をした地形でも知られていますが、その南部のつま先部分に位置するバジリカータ州。日本ではまだあまり知られていませんが、個性的なワインを生み出す注目の産地です。
これまでバジリカータ州のワインは、国内消費がほとんどで、輸出されることは稀でした。しかし近年、その品質の高さから国際的な評価が高まり、日本にも少しずつですが、輸入されるようになってきました。
バジリカータ州のワインの特徴は、なんといってもその力強く、複雑な味わいにあります。温暖な気候と火山性の土壌から生まれるブドウは、凝縮した果実味としっかりとしたタンニンを持っています。赤ワインでは、土着品種のアリアニコやアリアニコ・デル・ヴルトゥレから造られる、濃厚で力強い味わいのワインが有名です。白ワインでは、グレコやフィアーノなどから作られる、フレッシュでありながらもしっかりとした骨格を持つワインが人気を集めています。
まだ日本では、見かける機会が少ないバジリカータ州のワインですが、その個性的な味わいは、他のイタリアワインとは一線を画す魅力を持っています。今後、日本でも、その美味しさが広く知られるようになることが期待されます。

項目 内容
産地 イタリア南部、バジリカータ州
特徴 力強く複雑な味わいのワイン
温暖な気候と火山性土壌由来の凝縮した果実味としっかりしたタンニン
赤ワイン 土着品種のアリアニコやアリアニコ・デル・ヴルトゥレ使用
濃厚で力強い味わい
白ワイン グレコやフィアーノ使用
フレッシュでありながらしっかりとした骨格
今後の展望 個性的な味わいが評価され、日本での認知度向上に期待
タイトルとURLをコピーしました