ワイン用語解説: レセルバ – 知っておきたい等級の証
ワインを知りたい
先生、「レセルバ」ってワインによく書いてありますけど、どういう意味ですか?
ワイン研究家
よくぞ聞いてくれました!「レセルバ」は、スペインやチリで使われるワインの用語で、簡単に言うと「特別なワイン」って意味なんだ。普通のワインより長く熟成させていたり、質の高いワインに使われることが多いんだよ。
ワインを知りたい
へえー!じゃあ、スペインとチリでは、同じように使われているんですか?
ワイン研究家
実は、ちょっと違うんだ。スペインでは、使うためのルールが厳しくて、決まった期間以上熟成させないと「レセルバ」って書いちゃダメなんだ。でも、チリでは、生産者が自由に決めていいことになっているんだ。
レセルバとは。
「レセルバ」は、ワインの用語の一つで、特にスペインでは高級ワインに使われます。スペインの高級ワインとは、特定の地域で伝統的な方法で作られた「原産地呼称ワイン」や、さらに厳しい条件をクリアした「原産地呼称呼称ワイン」のことを指します。これらのワインで「レセルバ」と表示するには、330リットル以下のオーク樽で一定期間熟成させる必要があります。赤ワインなら合計36ヶ月以上、そのうち12ヶ月以上は樽で熟成させる必要がありますし、白ワインとロゼワインなら合計24ヶ月以上、そのうち6ヶ月以上は樽熟成が必要です。
チリでも「レセルバ」は使われますが、スペインのような厳しい決まりはありません。アルコール度数が12%以上あって、独特の風味があれば「レセルバ」と表示できます。そのため、チリでは、ワインの品質を表すというより、それぞれの作り手が独自の基準でワインを分類する時に使われることが多いようです。
レセルバとは
– レセルバの本当の意味とは?
ワインのラベルに記載された「レセルバ」という言葉を目にしたことがあるでしょうか?スペイン語で「貯蔵」や「熟成」を意味するこの言葉は、ワインの品質を表す重要な指標の一つです。しかし、その定義や基準は国や地域によって異なり、「レセルバ=高品質」とは一概には言えません。
例えば、スペインでは、レセルバは法的に定められた呼称であり、それぞれの産地が定める厳しい条件をクリアしたワインだけに使用が許されます。長期熟成に適した、厳選されたブドウのみを使用し、規定の期間、樽と瓶の中で熟成されたワインだけが、レセルバを名乗ることができるのです。
一方、チリでは、レセルバに関する法的規定は存在しません。そのため、生産者が独自に基準を設け、高品質なワインに「レセルバ」の表示を用いています。一般的には、通常のワインよりも長く熟成させたワインに用いられることが多いですが、その品質は生産者によってまちまちです。
このように、レセルバは国や地域によってその意味合いが大きく異なります。ラベルに表示された「レセルバ」の文字に惑わされることなく、それぞれのワインの背景にあるストーリーに目を向けてみましょう。
国 | レセルバの定義 | 基準 |
---|---|---|
スペイン | 法的に定められた呼称 | ・厳選されたブドウを使用 ・規定期間の樽熟成と瓶内熟成 |
チリ | 法的規定なし (生産者が独自に基準を設定) |
・一般的には、通常のワインより長く熟成 |
スペインにおけるレセルバ
– スペインにおけるレセルバ
スペインでワインを選ぶ際、「レセルバ」という言葉を耳にすることがあるでしょう。これは、単なる名前ではなく、スペインワイン法によって厳格に定められた高級ワインの証なのです。
スペインでは、原産地呼称制度(D.O.)または原産地呼称制度上級(D.O.Ca.)という厳しい審査基準をクリアしたワインだけが、その称号を与えられます。その中でもさらに厳しい条件を満たしたワインだけが、「レセルバ」を名乗ることが許されるのです。
「レセルバ」を名乗るための重要な条件の一つが、熟成期間です。スペインワイン法では、使用が認められている330リットル以下のオーク樽で、定められた期間以上熟成させることが義務付けられています。
例えば、力強く濃厚な味わいの赤ワインの場合、最低でも36ヶ月以上の熟成期間のうち、12ヶ月以上は樽の中でじっくりと熟成させなければなりません。一方、華やかでフルーティーな香りが特徴の白ワインとロゼワインは、最低でも24ヶ月以上の熟成期間のうち、6ヶ月以上を樽熟成に費やす必要があります。
このように、スペインの「レセルバ」は、長い年月と手間をかけて造られた、高品質なワインの証なのです。ワインショップで見かけた際は、ぜひ手に取って、その奥深い味わいを堪能してみてください。
ワインの種類 | 熟成期間 | 樽熟成期間 |
---|---|---|
赤ワイン | 最低36ヶ月以上 | 12ヶ月以上 |
白ワイン、ロゼワイン | 最低24ヶ月以上 | 6ヶ月以上 |
チリにおけるレセルバ
チリでワインを選ぶ際、「レセルバ」という表示を目にすることがあるでしょう。しかし、他のワイン生産国とは異なり、チリでは「レセルバ」という言葉に対して法的な定義や規定が存在しません。 つまり、チリワインのラベルに「レセルバ」と記載されていても、それが特定の品質基準を満たしていることを必ずしも保証するものではないのです。一般的には、アルコール度数が12%以上の力強い味わいで、複雑な香りを持ち合わせたワインに対して、生産者が独自に「レセルバ」と表示しているケースが多いようです。言い換えれば、チリワインにおける「レセルバ」は、それぞれの生産者が独自に定めた基準に基づき、ワインの等級を区別するために用いられていると言えるでしょう。ただし、法的な裏付けがないからといって、「レセルバ」表示が全く意味を持たないわけではありません。品質の高いワイン造りを目指すチリの多くのワイナリーでは、長期間の熟成に耐えうるような高品質なワインにのみ、「レセルバ」の表示を使用しています。彼らは、「レセルバ」表示を通じて、消費者に自分たちのワインへの自信と情熱を伝えているのです。
項目 | 説明 |
---|---|
レセルバの定義 | チリでは法的な定義や規定は存在しない。 |
レセルバの表示基準 | 生産者が独自に決めている。 一般的には、アルコール度数12%以上の力強い味わいで、複雑な香りを持ち合わせたワイン。 |
レセルバの意味 | 品質の高いワイン造りを目指すワイナリーでは、長期間の熟成に耐えうるような高品質なワインにのみ使用。 消費者への自信と情熱の表れ。 |
レセルバワインの選び方
– レセルバワインの選び方
「レセルバ」という言葉は、スペイン語で「特別なものを取っておく」という意味で、ワインの世界では長期熟成に適した高品質なワインにのみ使用されます。しかし、その基準は国によって異なり、スペインとその他の国では定義が大きく異なります。
スペインでは、「レセルバ」は原産地呼称制度(D.O.)によって厳格に管理されており、規定の熟成年数や品質基準を満たしたワインだけが名乗ることができます。例えば、リオハ地方の赤ワインの場合、「レセルバ」と表示するためには、最低3年間(うち樽熟成1年以上)の熟成期間が義務付けられています。そのため、スペイン産のレセルバワインは品質が保証されており、安心して選ぶことができます。
一方、チリやアルゼンチンなど、スペイン以外の国で生産されるレセルバワインには、法的な規制がありません。つまり、「レセルバ」と表示されていても、必ずしも長期熟成された高品質なワインであるとは限らないのです。
では、スペイン以外の国のレセルバワインを選ぶ際には、どのような点に注意すれば良いでしょうか?大切なのは、生産者やワインの評価を参考にすることです。信頼できる生産者や、ワイン評価誌で高い評価を得ているワインを選ぶと良いでしょう。また、ワインショップの店員に相談したり、インターネットで情報を収集したりすることも有効です。ラベルに記載されているブドウ品種や産地、ヴィンテージなども参考にしながら、自分の好みに合ったレセルバワインを見つけてみましょう。
項目 | スペインのレセルバワイン | スペイン以外のレセルバワイン |
---|---|---|
定義 | 原産地呼称制度(D.O.)により厳格に管理。規定の熟成年数や品質基準を満たす。 | 法的な規制なし。「レセルバ」と表示されていても、長期熟成や高品質を保証するものではない。 |
選び方のポイント | 品質が保証されているため、安心して選択可能。 | 生産者やワインの評価を参考に。信頼できる生産者、ワイン評価誌で高評価を得ているワインを選ぶ。ワインショップ店員への相談、インターネットでの情報収集も有効。ラベル情報(ブドウ品種、産地、ヴィンテージなど)も参考に。 |