ギリシャの個性派ワイン:レッチーナ

ギリシャの個性派ワイン:レッチーナ

ワインを知りたい

先生、レッチーナってどんなお酒ですか?

ワイン研究家

レッチーナはね、ギリシャで作られているワインで、松脂の香りが特徴なんだ。白ワインが多いけど、ごくたまに薄い赤色のものもあるよ。

ワインを知りたい

松脂の香り…?どんな味がするんですか?

ワイン研究家

そうだなあ、例えるなら森の中にいるような、そんな爽やかな香りがするんだ。飲んだことのない人は、ちょっと想像しづらいかもしれないね。機会があったら、ぜひ試してみて!

レッチーナとは。

「レッチーナ」というワインの言葉は、ギリシャで松やにの味をつけたお酒のことです。ほとんどは白ぶどうから作られますが、ごくわずかですが、赤いぶどうから作られるものもあります。

古代から続くギリシャの伝統

古代から続くギリシャの伝統

ギリシャという国には、長い歴史の中で育まれてきた独自の文化や伝統が存在します。その中でも、ワイン造りは古代から続く大切な伝統の一つです。特に、レッチーナと呼ばれるワインは、ギリシャで何千年も前から作られてきた歴史を持つ、伝統的なワインとして知られています。

レッチーナの最大の特徴は、その独特な香りです。この香りの正体は、ワインの製造過程で添加される松脂によるものです。古代ギリシャ時代、人々はワインを貯蔵する際に、「アンフォラ」と呼ばれる土器の壺を使用していました。しかし、当時の技術ではワインの酸化を防ぐことが難しく、品質が劣化してしまうことが問題でした。そこで、人々はアンフォラの内側に松脂を塗ることで、ワインの酸化を防ぐ方法を編み出しました。

松脂を塗ったアンフォラは、ワインに独特の風味を与え、それが長い年月を経て、レッチーナという個性的なワインを生み出したのです。現代でも、レッチーナは古代の伝統的な製法を守りながら、松脂を加えて作られています。その独特の松脂の香りは、古代ギリシャの人々が味わったであろうワインの風味を、現代に伝える架け橋と言えるでしょう。

項目 内容
歴史 古代ギリシャ時代から続く伝統的なワイン造り
特徴 松脂を加えることで独特の風味を持つ
由来 古代ギリシャ時代、ワインの酸化防止のためにアンフォラの内側に松脂を塗っていた
現代への影響 古代の伝統的な製法を守りながら、松脂を加えて作られている

独特の松脂の風味

独特の松脂の風味

レッチーナといえば、独特の松脂の香りが最大の魅力です。松脂を加えることで、ワインはまるでギリシャの太陽を浴びた松の森を思わせるような、爽やかな香りに包まれます。口に含むと、松やハーブ、スパイスなどが複雑に絡み合い、奥行きのある味わいが広がります。この個性的な風味は、初めて口にする人にとっては、予想外の味わいかもしれません。しかし、その独特の風味は、まるでギリシャの風土を感じさせるものであり、一度好きになると、その魅力に病みつきになる人は少なくありません。レッチーナは、ギリシャ料理との相性が抜群です。特に、オリーブオイルをたっぷり使った料理や、ハーブを使った肉料理、魚料理などと合わせると、その魅力を最大限に楽しめます。また、食前酒として楽しまれることもあります。キンキンに冷やして飲むと、爽やかな香りがより一層引き立ちます。

特徴 詳細
香り 独特の松脂の香り、爽やか、ギリシャの松の森を思わせる
味わい 松やハーブ、スパイスなどが複雑に絡み合い、奥行きがある
料理との相性 ギリシャ料理、オリーブオイルを使った料理、ハーブを使った肉料理、魚料理
飲み方 食前酒として、キンキンに冷やして

白ワインが主流ですが、ロゼも

白ワインが主流ですが、ロゼも

ギリシャを代表する白ワインの産地として知られるレッチーナ地方では、その名の通り、主に白ワインが作られています。レッチーナで使用されるブドウ品種は、ギリシャで最も多く栽培されている白ブドウである「サヴァティアノ」が主流です。サヴァティアノ種は、しっかりとした酸味とコクのある味わいを生み出すことが特徴で、レッチーナの味わいの backbone となっています。
しかしながら、レッチーナ地方では、ごく少量ではありますが、ロゼワインも生産されています。白ワインとは異なり、ロゼのレッチーナは、淡いピンク色をしています。これは、黒ブドウを短時間醸造することで、果皮から色素が抽出されるためです。味わいの面では、白ワインに比べてタンニンを感じられるのが特徴です。タンニンは、渋み、苦味、収斂味などを与える成分で、赤ワインに多く含まれています。ロゼのレッチーナは、白ワインの持つ爽やかさに加え、ロゼらしいフルーティーな香りとタンニンの複雑さを楽しむことができます。

特徴 白ワイン ロゼワイン
淡いピンク色
ブドウ品種 サヴァティアノ 黒ブドウ(短時間醸造)
味の特徴 しっかりとした酸味とコクのある味わい タンニンを感じられる、フルーティーな香りとタンニンの複雑さ

様々な料理との組み合わせ

様々な料理との組み合わせ

レッチーナというギリシャ生まれのワインは、松ヤニ由来の独特な香りが特徴です。この個性的な風味は、ギリシャ料理に欠かせないオリーブオイルやレモン、ハーブなどの素材と素晴らしく調和し、料理の味わいを一層引き立てます。

例えば、海の幸をシンプルに焼き上げたグリル料理や、肉本来の旨みを味わえる肉料理などとの相性は抜群です。

また、野菜料理に合わせると、素材の持ち味を引き出しつつ、レッチーナ独特の香りが豊かなアクセントを加えます。

さらに、香辛料を効かせた刺激的な料理や、異国情緒あふれるエスニック料理にもよく合います。

このように、レッチーナは、様々な料理との組み合わせを楽しむことができる、食卓を彩る個性的なワインと言えるでしょう。

ワイン名 特徴 合う料理
レッチーナ ギリシャ生まれ
松ヤニ由来の独特な香り
・オリーブオイル、レモン、ハーブを使ったギリシャ料理
・グリル料理
・肉料理
・野菜料理
・香辛料を効かせた料理
・エスニック料理

一度は試してみたい個性派ワイン

一度は試してみたい個性派ワイン

個性的なワインに挑戦したいけれど、どれを選べば良いか迷ってしまう…そんなワイン愛好家の方はいらっしゃいませんか?今回は、数あるワインの中でも特に異彩を放つ「レッチーナ」の魅力に迫ります。

レッチーナ最大の特徴は、松ヤニ由来の独特な香りです。古代ギリシャで生まれたこのワインは、当時酸化防止のために松ヤニが使われていました。その名残が、現代に受け継がれているのです。初めて口にする人は、その香りの強さに驚くかもしれません。しかし、ひとたびその香りに慣れてくると、他に類を見ない複雑で奥深い味わいに魅了されるでしょう。

しっかりとした酸味とミネラル感も、レッチーナの大きな魅力です。ギリシャ料理との相性は抜群で、特にハーブやスパイスをふんだんに使った料理との組み合わせは、忘れられない食体験になることでしょう。

ワインの歴史と伝統を感じさせるレッチーナは、まさに「生きた文化遺産」と呼ぶにふさわしいワインと言えるでしょう。個性的なワインに挑戦してみたい方は、ぜひ一度お試しください。

特徴 詳細
香り 松ヤニ由来の独特な香り。最初は驚くが、慣れると複雑で奥深い味わいに。
味わい しっかりとした酸味とミネラル感。
ペアリング ギリシャ料理、特にハーブやスパイスをふんだんに使った料理。
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