生産方法 南アフリカの個性派「ブッシュヴァイン」:その魅力に迫る
- ブッシュヴァインとは?ブッシュヴァインとは、南アフリカで古くから伝わるブドウの樹の仕立て方のことです。聞き慣れない言葉かもしれませんが、その名の通り、まるで灌木のようにブドウの樹を地面から直接生やす栽培方法です。一般的にブドウ畑では、樹を支えるためにワイヤーや支柱が使われています。しかし、ブッシュヴァインではそれらを一切使いません。ブドウの樹は、支えなしに力強く成長し、まるで地面から湧き上がる泉のように、いくつもの枝を伸ばします。この栽培方法は、南アフリカの乾燥した気候風土に適応するために古くから行われてきました。ブッシュヴァインで仕立てられたブドウの樹は、地面に近い位置に葉を広げるため、強い日差しから実を守り、乾燥を防ぐことができます。また、地面に近い位置に実がなるため、土壌のミネラルを効率よく吸収し、凝縮感のある果実を実らせることができると言われています。ブッシュヴァインは、その自然な樹形から、機械による収穫が難しく、人の手によって丁寧に収穫されます。そのため、ブドウ栽培の中でも手間がかかり、生産量は限られています。しかし、その昔ながらの栽培方法と、そこから生まれるブドウの品質の高さから、近年注目を集めています。南アフリカの広大な大地に根を張り、力強く育つブッシュヴァイン。その姿は、南アフリカのワイン造りの歴史と伝統を感じさせる、雄大な景観を生み出しています。
