ラ・ターシュ:ブルゴーニュの宝石

ラ・ターシュ:ブルゴーニュの宝石

ワインを知りたい

先生、「ラ・ターシュ」って、どんなワインのことですか?

ワイン研究家

いい質問だね。「ラ・ターシュ」はフランスのブルゴーニュ地方、ヴォーヌ・ロマネ村にある有名な畑で作られるワインのことだよ。 特級畑の中でも特に評価が高く、作られるワインは力強く、熟成すると複雑な味わいを生み出すんだ。

ワインを知りたい

へえー!そんなにすごい畑なんですね。ところで、どんな特徴があるんですか?

ワイン研究家

「ラ・ターシュ」は、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティというところが所有しているんだけど、実はこの畑全体が、そのドメーヌだけのものなんだ。 6ヘクタールほどの広さで、粘土質の土壌で、黒ぶどうの一種であるピノ・ノワールだけを使って赤ワインが作られているんだよ。

ラ・ターシュとは。

「ラ・ターシュ」は、ぶどうから作るお酒、ワインの言葉です。フランスのブルゴーニュ地方にあるヴォーヌ・ロマネ村に、特に品質の高いぶどう畑が六つありますが、「ラ・ターシュ」はその中で一番南に位置しています。この畑は、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティというところが一人で所有していて、広さは約六ヘクタールあります。土は粘土でできていますが、その層は浅いです。ここで作られるワインは、「ピノ・ノワール」という種類のぶどうだけを使い、赤ワインだけが作られます。

ブルゴーニュの銘醸地

ブルゴーニュの銘醸地

フランス中東部に位置するブルゴーニュ地方は、世界的に有名なワインの産地として知られています。その中でも、コート・ドールのヴォーヌ・ロマネ村は、特に高級ワインの産地として名高く、世界中のワイン愛好家を魅了してやみません。
この村には、ブドウ畑の格付けで最高の「特級畑」が6つ存在しますが、その中でもひときわ異彩を放つのが「ラ・ターシュ」です。この特別な畑は、ヴォーヌ・ロマネ村の南端に位置し、北側にはかの有名な「ロマネ・コンティ」が隣接しています。また、東側には「リシュブール」、西側には「ロマネ・サン・ヴィヴァン」と、周囲を名だたるグラン・クリュ(特級畑)に囲まれていることから、その土地のポテンシャルの高さがうかがえます。
ラ・ターシュで造られるワインは、力強さと繊細さを併せ持ち、濃厚な果実味と複雑なアロマが特徴です。しっかりとした骨格を持ちながらも、ビロードのように滑らかなタンニンと長い余韻が、まさに至福のひとときを与えてくれます。
古くから「ブルゴーニュの宝石」と称されるラ・ターシュは、その希少性から、なかなかお目にかかることのできない幻のワインとなっています。

項目 内容
場所 フランス中東部、ブルゴーニュ地方、コート・ドール、ヴォーヌ・ロマネ村
特徴
  • ヴォーヌ・ロマネ村の中でも高級ワイン産地として有名
  • 「特級畑」の中でも「ラ・ターシュ」は別格
  • 周囲を名だたるグラン・クリュに囲まれている
ラ・ターシュの特徴
  • 力強さと繊細さを併せ持つ
  • 濃厚な果実味と複雑なアロマ
  • しっかりとした骨格と滑らかなタンニン
  • 長い余韻
その他
  • 「ブルゴーニュの宝石」
  • 希少価値の高いワイン

単独所有の畑

単独所有の畑

ブルゴーニュ地方を代表する最高峰のワイン生産者、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ。その中でも特に有名な畑、ラ・ターシュ。この畑は、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティが単独で所有していることでも知られています。これは、一つの生産者が畑の全ての権利を保有する、いわゆるモノポールと呼ばれる形態です。
ラ・ターシュの広さは約6.06ヘクタール。東京ドームの約1.3倍に相当する広さですが、広大なブルゴーニュ地方においては、非常に限られた面積と言えます。 この小さな区画から、世界中のワイン愛好家を虜にする、他に類を見ない品質のワインが生まれます。その希少性と品質の高さから、ラ・ターシュは、世界で最も高価なワインの一つとして知られています。
ラ・ターシュのワインは、力強さ、複雑さ、そして優雅さを兼ね備えていると評されます。完熟した果実の豊かな香り、スパイスやトリュフを思わせる複雑なニュアンス、そして絹のように滑らかな舌触り。その味わいは、まさに至高のブルゴーニュワインと言えるでしょう。

項目 内容
生産者 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ
畑名 ラ・ターシュ
所有形態 モノポール(単独所有)
面積 約6.06ヘクタール (東京ドームの約1.3倍)
ワインの特徴 力強さ、複雑さ、優雅さ、完熟した果実の香り、スパイスやトリュフのニュアンス、滑らかな舌触り
評価 世界で最も高価なワインの一つ、至高のブルゴーニュワイン

粘土質土壌の特徴

粘土質土壌の特徴

– 粘土質土壌が生み出す力強いワインブルゴーニュ地方、コート・ド・ニュイ地区にある特級畑ラ・ターシュ。この地で育つブドウから生まれるワインは、力強さと複雑さを併せ持つことで知られています。その秘密は、ラ・ターシュのブドウ畑に広がる粘土質土壌にあります。粘土質土壌は、他の土壌と比べて粒子が細かく、隙間が少ないことが特徴です。そのため、水をしっかりと保持することができ、ブドウの木に必要な水分を安定して供給することができます。ラ・ターシュの土壌は、他のグラン・クリュと比べて粘土層が浅いと言われていますが、それでも保水性に優れているため、ブドウの木は健やかに育ちます。さらに、粘土質土壌は水はけが良いという側面も持ち合わせています。一見矛盾するように思えるかもしれませんが、これは粘土の層の下に、水はけの良い岩盤や砂利の層が存在しているためです。このおかげで、ラ・ターシュの土壌は、過剰な水分が滞留することなく、ブドウの木の根腐りを防ぐことができます。水はけが良い土壌では、ブドウの木は地中深くまで根を伸ばし、必要な水分や栄養分を自ら吸収しようとします。ラ・ターシュのブドウの木もまた、深くまで根を張り巡らせ、大地の力を存分に吸収することで、凝縮感のある果実を実らせます。こうして生まれたブドウから造られるワインは、ラ・ターシュ特有の力強さと複雑さを持ち合わせることになるのです。

特徴 説明 ワインへの影響
土壌の種類 粘土質土壌 力強さと複雑さを与える
保水性 高い
・粒子が細かく隙間が少ないため、水をしっかりと保持
・ブドウの木に必要な水分を安定して供給
ブドウの木が健やかに育つ
水はけ 良い
・粘土層の下に水はけの良い岩盤や砂利の層が存在
・過剰な水分が滞留せず、根腐りを防ぐ
ブドウの木が地中深くまで根を伸ばし、凝縮感のある果実を実らせる

ピノ・ノワールの聖地

ピノ・ノワールの聖地

フランス、ブルゴーニュ地方にあるラ・ターシュ。そこは、「ピノ・ノワールの聖地」と称される特別な場所です。この地で育てられるブドウは、ただ一つ、ピノ・ノワールのみ。ブルゴーニュを代表する黒ブドウ品種であるピノ・ノワールは、繊細な口当たりと芳醇な香りで多くの人を魅了します。
ラ・ターシュの葡萄畑は、石灰岩質の土壌と、ブドウ栽培に最適な日照量、そして穏やかな気候という、他に類を見ない素晴らしい環境にあります。この土地ならではの個性、すなわち「テロワール」が、ピノ・ノワールの持つ力を最大限に引き出しているのです。
そして、この偉大なテロワールを最大限に活かしているのが、長い歴史と伝統を誇る名門「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ」です。彼らの代々受け継がれてきた卓越した栽培技術と惜しみない情熱が、ピノ・ノワールの可能性を最大限にまで高めていると言えるでしょう。
ラ・ターシュで造られるワインは、その年によって味わいが異なるのも大きな特徴です。しかし、どんなヴィンテージであっても、ピノ・ノワール特有の繊細さと力強さ、そしてラ・ターシュのテロワールが生み出す複雑な味わいは、他のワインでは決して味わうことのできない、唯一無二の体験となるでしょう。

項目 内容
場所 フランス、ブルゴーニュ地方、ラ・ターシュ
特徴 「ピノ・ノワールの聖地」
唯一ピノ・ノワールのみを栽培
ピノ・ノワールの特徴 繊細な口当たりと芳醇な香り
テロワール 石灰岩質の土壌、最適な日照量、穏やかな気候
生産者 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ
ワインの特徴 ヴィンテージによる味わいの違い
ピノ・ノワール特有の繊細さと力強さ
ラ・ターシュのテロワールが生み出す複雑な味わい

世界最高峰の味わい

世界最高峰の味わい

– 世界最高峰の味わい

フランス、ブルゴーニュ地方のコート・ド・ニュイ地区にあるわずか0.845ヘクタールの小さな畑「ラ・ターシュ」。この地で育つブドウから造られるワインは、世界中のワイン愛好家を魅了する、まさに「幻」と呼ぶにふさわしい存在です。

ラ・ターシュのワインが世界最高峰の評価を受ける理由は、その比類なき品質の高さにあります。太陽の光をいっぱいに浴びて育ったブドウは、凝縮した果実味をワインにもたらします。口に含むと、完熟した黒系果実やスパイス、なめし革などを思わせる複雑で芳醇な香りが広がり、力強いタンニンとエレガントな酸味が絶妙なバランスで溶け合います。

そして、ラ・ターシュのワインの真価が発揮されるのは、その長期熟成のポテンシャルです。適切な環境で保管すれば、数十年もの間、その味わいを深みと複雑さを増しながら進化させていきます。時が経つごとに変化する味わいは、まるで生きた芸術作品のようです。

その希少性も相まって、ラ・ターシュのワインは、世界で最も高価なワインの一つとして知られています。しかし、その価格に見合う、いや、価格を超越した至高の体験を私たちに与えてくれることは間違いありません。

特徴 詳細
産地 フランス、ブルゴーニュ地方、コート・ド・ニュイ地区、ラ・ターシュ (0.845ヘクタール)
評価 世界最高峰、幻の存在
品質 比類なき高さ、凝縮した果実味、完熟した黒系果実やスパイス、なめし革などを思わせる複雑で芳醇な香り、力強いタンニンとエレガントな酸味の絶妙なバランス
熟成 長期熟成のポテンシャル、数十年かけて深みと複雑さを増す、生きた芸術作品
価格 世界で最も高価なワインの一つ、価格を超越した至高の体験
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