生産方法 スキンコンタクト:白ワインに香りを添える醸造の技
- スキンコンタクトとは?スキンコンタクトは、その名の通り、ブドウの果皮と果汁を接触させることから始まる、白ワイン醸造における特殊な技法です。通常、白ワインは、ブドウを圧搾して得られた果汁のみを発酵させて作られます。しかし、スキンコンタクトでは、圧搾する前に、果汁と果皮を一定時間、共に漬け込むという工程を加えます。この果皮と果汁の接触時間は、醸造家の意図やブドウの品種、収穫された年のブドウの状態によって、数時間から数週間と、大きく異なります。スキンコンタクトを行う最大の目的は、白ワインに複雑な香りと味わいを加えることです。ブドウの果皮には、色素だけでなく、香りや渋み、うま味などの成分が含まれています。果皮と果汁を接触させることで、これらの成分がワインに移り、より深みのある味わいになるのです。赤ワインの醸造では、色素やタンニンの抽出のため、果皮を果汁に漬け込むことは一般的です。しかし、白ワイン醸造においては、この手法はあまり用いられてきませんでした。近年、スキンコンタクトによって、従来の白ワインとは異なる、個性的なワインを生み出すことができるとして、注目を集めています。スキンコンタクトによって造られた白ワインは、黄金色がかった色合いを帯び、アプリコットや桃などの熟した果実の香り、ハーブやスパイスを思わせる複雑なニュアンス、そしてしっかりとした骨格を持つと表現されます。
